
とある日曜日、お休みだからと意気込んで作ったおかず。作ったはいいけど、週の後半になって傷みが進み、結局食べれなくなってしまったなんて…せっかく作ったのにそんなの勿体ないですよね!そう悲しい思いをさせないように、今回はおよそ1週間日持ちする作り置きおかずのレシピと作ったおかずを日持ちさせるためのポイント8つをご紹介します!
目次
1週間~1ヶ月保存も!注目の作り置きおかず
ひじきの煮物
〈材料〉
- 乾燥ひじき25g
- にんじん中1/2〜1本
- 油揚げ1枚
- ★醤油大さじ2
- ★みりん大さじ2
- ★砂糖大さじ2
- ★酒大さじ2
- ★水200cc
- ★顆粒和風だし小さじ1
- サラダ油大さじ1
〈作り方〉
- 乾燥ひじきは戻して、にんじん、油揚げは食べやすい大きさ(細切り)に切っておく
- フライパンにサラダ油を熱し、にんじんを炒める③ひじき、油揚げも加えて炒める
- ★の調味料を加える⑤落し蓋をして、弱火で煮汁がなくなるまで煮たら出来上がり。
紅茶の煮豚
〈材料〉
- 豚肩ロース(ヒレ可)300~500g
- 紅茶のティーバッグ1袋
- 酢大さじ1
- ★醤油大さじ5
- ★みりん大さじ5
- ★酒大さじ5
- ★生姜(薄切り)一片(チューブ可3cm)
〈作り方〉
- 豚肉を保存袋に入れられる位の長さに切り、薄く油を敷いたフライパンで表面に焦げ目がつく位に焼く
- 鍋に豚肉、紅茶のティーバッグ、お酢を入れて豚肉が隠れる程の水を入れる
- 強火で煮て沸騰したらティーバッグを取り出し、弱火で約50分煮る。(圧力鍋の場合は加圧10分、ティーバックはそのまま)
- その間に★の調味料を小鍋に入れて沸騰させ、冷まして、漬けダレを作る
- 煮終わったら、漬けダレと一緒に保存袋に入れる。口を開けて冷ます
- 完全に冷めたら空気を出来るだけ抜いて、しっかり密封して冷蔵庫へ
- 食べるときは適当な厚さに切ってお皿に盛り、漬けダレをかける。
魚のオイル漬け
〈材料〉
- マグロ、サバ、カツオなどのぶつ切り(刺身の残りでも可)
- ニンニク1~2かけ
- ハーブ(ローリエ、ローズマリーなど)適宜
- あれば粒の黒コショウ、オリーブオイル
〈作り方〉
- 魚に塩を振って1時間ほど置く(刺身の場合は5分ほど)
- キッチンペーパーで水気を拭く
- 重ならないようにフライパンに並べ、材料を入れ、魚がかぶるくらいオイルを入れる
- 弱火から中火にかけ、ふつふつしてきたら弱火で8~10分煮る。下にくっつかないようにたまに裏返す
- 火を止め余熱で火を通す
- 骨や皮がある魚を使った場合は骨や皮を取り、荒くほぐして密閉容器で保存。
パンに挟んだり、サラダに入れたりして食べる。1~2か月は保存可能。
ひき肉のしぐれ煮
〈材料〉
- ひき肉400g
- ★醤油大さじ4
- ★砂糖大さじ4
- ★酒大さじ4
- ★みりん大さじ2
- ★しょうが少々
〈作り方〉
- ひき肉と水少々を火のついていないフライパンへ入れてほぐす
- 中火で炒める
- ★を入れて煮汁が無くなるまで煮る
すぐに汁が無くなるので焦がさないように気を付ける
鶏ハム
〈材料〉
- 鶏もも肉2枚(約500g)
- ローリエ1枚
- 余り野菜
(玉ねぎの薄切り、セロリの葉、パセリの軸、レモンの半月切り、ショウガの皮など)適宜 - 塩
- こしょう
〈作り方〉
- 鶏肉の脂肪を取り除き、身の厚みのある部分に包丁を入れて開き、厚みを均一にする。両面に塩、コショウ少々をまぶし、手ですり込みながらなじませる。
- 密閉できる袋に鶏肉、ローリエ、余り野菜を入れ、空気を抜いて閉じ、冷蔵庫に入れ5~6時間置く
- 鶏肉を取り出し、ペーパータオルで水気を拭く。ラップを使って巻きずしの要領で、くるくるときつめに巻く。ラップの両端をきつめにねじり、輪ゴムで止める
- 鍋に湯を沸かし、②を入れ、弱火にして蓋をし、5分ほどゆでる。
- 火を止め湯が冷めるまでそのまま1~2時間置いて、余熱で中まで火を通す。
- そのまま食べたり、炒め物に加えたりする。
大根梅
〈材料〉
- 大根(太いもの1/2位)
- 梅干(はちみつ梅 塩分8%)6粒
- 塩小スプーン山盛り1杯
〈作り方〉
- 梅干の種を除き、包丁で叩いて練り梅状にしておく
- 大根をいちょう切りにしてボールに入れ、塩をまぶして全体に良く揉み込む。
10分~12分位置いて水分を出す - 大根を水で洗い、塩気を落とす。ザルにあけ、よく絞り、なるべく水分を抜き、潰しておいた梅干を全体に混ぜる。
人参サラダ
〈材料〉
- にんじん中2本(1本160~180g前後)
- ★白ワインビネガーまたは米酢大さじ4
- ★オリーブオイル大さじ2
- ★砂糖小さじ1
- ★塩少々
- ★黒コショウ1振り
〈作り方〉
- 人参は、皮ごと、ごく細い千切りにする。千切りスライサーを使っても良い
- 分量外の塩をまぶししばらく置き水分を出す
- 絞って水気を切る
- ドレッシングの材料(★)を混ぜ合わせ、人参に加える。
日持ちさせる7つのポイント
1.味付けは濃いめに
保存食に濃い味付けのものが多い理由は、塩分濃度が高いと微生物が繁殖しにくくなるからです。微生物が生きるために使用する食品の中の水分が塩によって取られるため、その脱水作用で微生物が増殖しにくくなるのです。また、砂糖やみりんに含まれる糖分や酢やレモンの酸にも微生物が発生・増殖するのを抑える働きがあるといわれています。
2.スパイスにも防腐作用が
カレーなどに使われるスパイスにも日持ちに関わる様々な効果があると言われています。ショウガには、抗酸化作用や抗菌作用が。ニンニクには殺菌・抗菌・解毒作用が。このほか、カレーなどに使われることが多いカルダモンやオレガノ、タイム、アジョワン、クローブなどにも殺菌や防腐作用があるといわれており、これらスパイスを使用することも日持ちに大きく関わってきます。
3.中までしっかり火を通す
しっかりと火を通し加熱することは細菌の繁殖を抑えるだけでなく、殺菌・減菌にもつながるため、保存性が高まります。日持ちを良くするためには、食品の中心部までしっかりと火を通すことが必要です。
4.水分を無くし、雑菌の繁殖を防ぐ
水分を少なくすることは、日持ちの大きなポイントです。水分は雑菌の繁殖には欠かせないため、水分がある食品は雑菌が繁殖しやすいのです。保存前にしっかりと汁気を飛ばすことが必要です。
5.調理器具は消毒。使いまわしは避ける
使用する調理機器・器具は、きちんと洗浄・消毒することが必要です。洗っていない調理器具類を使い回すのも厳禁です。料理への細菌・雑菌の混入を防ぐことは、料理の基本であり、もちろん日持ちさせることにもつながります。
6.容器の密封性が重要
雑菌の繁殖には酸素が必要なため、酸素に触れる面積が少なくなれば傷みにくくなります。空気を抜いてから保存することで劣化を防ぎ、密封力に優れた容器を使用し、外からの酸素の侵入を防ぐことで、さらに保存力を高めます。
7.冷まして保存。(煮込み料理は急速に)
きちんと冷ましてからでないと、保存容器の中が蒸れてフタに水蒸気が付いたりして食材が傷む原因になります。また、煮込み料理でも、ゆっくり冷ますことで「ウエルシュ菌」という菌が発生することがあるので、急速に冷ますことが必要です。
さいごに
忙しい毎日の生活に欠かせない作り置きおかず。主菜・副菜を問わず、いくつかの常備菜を用意しておくことで、毎日頭を悩ませる食事作りが少し楽になるのではないでしょうか。
ただし、作り置きおかずは材料や味付け、調味料、調理方法だけでなく、保存方法によっても保存期間が大きく変わることがあるので、衛生面には十分に気を付ける必要があります。
ポイントを押さえて、日々の料理をもっと楽に、そしてもっと楽しくしませんか?