
男性がなりやすい印象の脂性肌…それは男性ホルモンによって皮脂が過剰に増え、ベタベタのオイリー肌になりやすいとされているのですが、遺伝・生活習慣・間違ったスキンケアなどにより近年女性も増加しているといわれています。
「脂性だから日々あぶらとり紙で脂を取ればいいんでしょ?」
「乾燥肌だから私は関係ない」
なんて思っていませんか?それは間違いかもしれません。
実は脂性肌の原因が乾燥であること、知っていましたか?
もしそうだとしたら、これからの時期は特に乾燥肌になりやすいですから、今すぐ対処しなければなりませんよね?
今回は脂性肌の実態と脂性肌に合った改善策をご紹介します。
男性にも役立つ情報満載でお届けしますよ!
脂性肌の実態解明!原因は5つ!
そもそもなぜこうして脂性肌になってしまうのでしょうか。
主に原因は5つあります。
【1】遺伝性(生まれつき皮脂量が多い)
脂性肌も遺伝があります。
ガンが遺伝する、色黒が遺伝する、薄毛が遺伝するなどと同じように。
これは肌表面全体が家系に沿っているというよりも、皮脂腺の太さが遺伝しているのです。
言い換えれば、対策の仕様によっては家系に反した健康肌になれるということにもなります。
【2】年齢が10代~20代前半
これはホルモンバランスの乱れと同時に、最も皮脂量が増えやすくなる時期だといわれているからです。
更に男性は、そもそもの男性ホルモンが皮脂の分泌を促しやすいため、悩む人も多いでしょう。
【3】生活環境(ストレス・睡眠不足・食事など)
ストレスや睡眠不足などによる自律神経の低下でホルモンバランスの乱れが起き、「視床下部」という、いわばホルモンの操縦室が皮脂をたくさん出すように働きかけてしまうのです。
この生活環境=内部作用に関しては、どれだけ外部から処置を施したとしても、ベースである体の仕組みが歪んでしまっていると手も足も出ないので、ただちに見直しをかけ、できることから地道に改善をしていくことが大切でしょう。
【4】間違ったケアをしている
顔がベタベタするからといってクレンジング・洗顔で顔を擦るようにして、ありとあらゆる皮脂を根こそぎ落とそうとしませんか?
実はその方法は間違い。
本来必要であるはずの皮脂まで落として、さらなる皮脂分泌に繋げてしまっている可能性があります。
また「どうせ脂が浮いてくるから」といって化粧水や乳液などのスキンケアを怠ってしまうのもNGです。
洗顔方法からスキンケア、化粧品までの1サイクルを見直す必要があるでしょう。
【5】加齢
体の内側から放たれる保湿成分が減ってきてしまうとされる加齢。
保湿成分が失われる事で同時に皮脂の過剰分泌が起き、加齢によって悩まされる肌のたるみや毛穴の開きまでも起きてきてしまいます。
こうして以上の原因がある事がわかりましたが、すべてに共通していえる事が脂性肌=皮脂の過剰分泌であるという事。
では過剰分泌は一体肌がどんな状態だから分泌されるのでしょうか。
それは乾燥です。
つまり、肌が乾燥から身を守るために、内部から放つ事ができる皮脂で膜を作っているという事ですね。
※イメージとしては…
肌「皮膚が乾燥してきてるよー!どうしよう…」
皮脂「それは大変だ!皮脂たちみんなで肌を潤してあげよう!」
皮脂たち「ワーッ!!!」(←過剰分泌)
肌「ありがとう!…あれ?あれれれ!?皮脂たち多すぎない!?」
…結果、皮脂たちの大混雑でベタベタ肌に。
ベタベタ脂性肌にさよなら!今すぐできる改善方法!
ではそんな乾燥からなる脂性肌の対処策をお教えします。
朝の洗顔を水またはぬるま湯だけにする
まず洗いすぎを避けることから。
今まで朝と夜どちらも洗顔料をつけて洗顔していた人もいるでしょうか、その洗いすぎが必要だった皮脂を落としてしまい、新たな皮脂を生んでしまっている可能性があります。
朝だけ水またはぬるま湯で洗顔し、余分な皮脂だけを落とすようにしましょう。
特にテカリが気になる人は30度くらいのぬるま湯がおすすめです。
またゴシゴシと摩擦が起きるような事はせず、顔に水を優しくあてるイメージで洗顔をし、終わった後も柔らかいタオルで軽く叩くように拭きましょう。
湯船に入って汗をかく
新陳代謝を上げるために有効的な方法です。
新陳代謝が上がることによって、汗腺が活発化、肌のバリア機能がぐっと良くなります。
ただ汗をかけばいいからと熱いお湯に浸かればいいということではありません。
暑すぎると身体が混乱し、肌にも臓器にも大きな負担がかかってしまうので、38度程のぬるめのお湯でゆっくり浸かってリラックスしましょう。
20分以上浸かるとより効果が出やすくなります。
化粧水や美容液を見直す
先程もあったように脂性肌の原因は乾燥とされているため、オイリー肌だからといって、化粧水や美容液等を控えるのはあまりよくありません。
きちんと肌質にあったスキンケアを行い、肌に「皮脂さんたち、もういらないよー!」とサインを出してあげましょう。
ポイント!化粧水の選び方!
美容液や乳液ももちろん保湿を求めるために大切なスキンケアですが、特に化粧水の成分は肌への吸収・浸透により、角質層の土台作りとして欠かせない作用がある為、慎重に選びましょう。
その化粧水を選ぶ際は、肌にハリ感を与え、肌を丈夫に保ってくれるビタミンC誘導体の成分が配合されているものが良いでしょう。
ただ、下記のようにビタミンC誘導体も多数種類があります。
【水溶性ビタミンC誘導体】特徴:肌へ素早く浸透
- アスコルビン酸グルコシド
- アスコルビルエチル
- リン酸アスコルビルNa(APS)
- リン酸アスコルビルMg(APM)
【油溶性ビタミンC誘導体】特徴:角質層までゆっくり浸透
- ステアリン酸アスコビル
- テトライソパルミチン酸アスコルビル
- テトラヘキシルデカン酸アスコビル
【両性ビタミンC誘導体】特徴:角質層隅々までしっかり浸透し、持続性にも優れている
- FuncosC-IS(VCP-IS-2Na・イソステアリルアスコルビルリン酸2Na)
- APPS(アプレシエ・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)
- APIS(イソステアリルアスコルビルリン酸2Na)
脂肌性には油溶性よりも水溶性、または両性のビタミンC誘導体が角質層に浸透されやすいのでおすすめです。
特に両性ビタミンC誘導体については水溶性と油溶性のいいところを掛け合わせて作られてるので、程よいスピードで角質層までしっかり届くとされています。
一方、油溶性ビタミンC誘導体は水溶性に油分を加えたもの。低刺激でゆっくり浸透する為、敏感肌の人におすすめです。
乳液・クリームは脂性肌だと敬遠されやすいですが、実は化粧水の成分をギュッと肌に閉じ込めてくれる大切な役割を果たしています。
選ぶ際は洗顔時に失ってしまうとされる、セラミド・ヒアルロン酸等が含まれている乳液やクリームをしっかり塗りましょう。
紫外線から肌を守る
日中の肌の天敵は紫外線です。
紫外線によって肌に無理な負担がかかり、場合によっては肌が火傷状態に…それがやがて水分のないカラカラ乾燥肌に行き着いてしまうのです。
そうならないためにも、日々紫外線対策をするよう習慣付けが必要です。
日焼けをするのは夏だけだと感じる人は多いでしょうが、実は最も紫外線の影響を受けやすいのは5月。
またそれ以外にも6〜8月は紫外線が強く、他の真冬である12月や1月でも8月の半分程度紫外線数値があるとされています。
つまり紫外線対策は1年中必要なのです。
曇りや雨であっても紫外線は日々降り注いでいて私たちの肌に負担をかけていますし、特に鼻は他のパーツよりも位置が高く、それでいて皮脂分泌も多いため、日焼け止めや日傘などでしっかり紫外線対策をしましょう。
脂性肌の人が日焼け止めを使用する場合は、多量の皮脂によって浮き立ちやすいので、3時間前後の間隔でこまめに塗りなおしましょう。
睡眠は6時間以上8時間以内
睡眠不足によって肌の免疫力の低下、皮脂量の増加に繋がります。
体のメカニズムとして睡眠は6時間以上8時間以内が理想とされているため、肌のターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)を促進するためにも規則正しく睡眠をとることが重要です。
ストレス解消
原因でもあったように、ストレスが溜まれば自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスが乱れ、皮脂分泌が活発化されてしまいます。それを未然に防ぐためにも運動したり音楽鑑賞したりバスタイムや一人の時間を楽しむなど、自分にあった方法でストレスを溜めないような生活を送りましょう。
改善効果のある栄養を摂取する
極力ジャンクフードや甘い物、脂質の高い食事は極力控えましょう。
そして肌のターンオーバーの促進や健やかな肌を作るためには、次の栄養素を積極的に取ると効果的です。
ビタミンB2 牛・豚・鶏レバー・鰻の蒲焼・塩サバ・牛乳・カレイ 等
ビタミンB6 にんにく・酒粕・イワシ・マグロ(びんなが)・カツオ・鴨 等
ビタミンC 赤パプリカ・黄パプリカ・アセロラ・パセリ・芽キャベツ 等
アルコールを控える
アルコールを摂取することにより、インスリンが分泌、そして交感神経への刺激で男性ホルモンが活動的になることにより、結果多量な皮脂分泌を招きます。また、肝臓が休みきれないのと利尿作用が働いてしまうため、良い質の睡眠もできません。
このように皮脂の正常化にアルコールは適さないとされるため、できるだけ控えるようにしましょう。
タバコを控える(やめる)
タバコもお酒と同様に交感神経の刺激になり男性ホルモン活発化、やがて皮脂へと変わっていきます。また摂取された綺麗な肌を手に入れるために効果的とされるビタミンCやビタミンEが大量に失われ、肌に大きな害を及ぼしてしまうのです。タバコを控える(やめる)ことによって健康肌へ大きく前進しますので、思い切って実践してみるのも素敵な手立てです。
綺麗にベースメイクをするためのポイント4つ
ここでは脂性肌の方でも綺麗にメイクができるコツを5つお伝えします。
これらができれば改善とともに自分の肌としっかり向き合うことができます。
【1】メイク前のティッシュオフ
スキンケア後、化粧下地を塗る前には一度顔全体の皮脂をティッシュで拭き取りましょう。こうすることによって余分な皮脂が除去され、油分を含む下地やファンデーションがのせやすくなります。あぶらとり紙だと極端に皮脂を取り過ぎてしまって、以降メイクがのせづらくなってしまう可能性があるので、ティッシュの方がおすすめです。
【2】油分少なめ・保湿力高めのファンデーションを選ぶ
脂性肌の人は以下の2点のうちどちらかを選ぶと良いとされています。
- 油分の少ないもの(もしくはオイルフリー)のパウダーファンデーション
- 日常的に保湿ができるとされるゲルファンデーション
いずれも脂性肌だからこそ求める要素なのですが、その後はベースとなる肌質の相性があります。今の肌が「皮脂さん、もう大丈夫だよ!油分足りてるよ!」とどれだけサインを出せているかは個人差があるため、店頭でテクスチャーを試してみて、各々最終的な相性診断をするのがベストでしょう。オイリーな印象のbbクリームも、最近ではオイルフリータイプも出てきたので、使用の際はそちらがおすすめです。
【3】メイク直しをこまめに行なう
メイク直しをこまめに行なうことで、過剰分泌された皮脂を拭き取ることができ、更には足りなくなった保湿力を補うことができます。
また、浮き出た皮脂の酸化によって肌のくすみや黒ずみなどが発生してしまう可能性があるため、細やかなケアは大切です。
化粧ヨレを防ぐと同時に、皮脂の観察や肌ケアを兼ねてメイク直しを行いましょう。
※注意
あぶらとり紙は皮脂の取りすぎでさらにオイリーな状態を悪化させてしまう可能性があるため、使用回数は1日1〜2回までとし、優しく肌にのせるように使いましょう。
更なる肌トラブルになる可能性有!脂性肌の特徴
ここで改めてオイリー肌の特徴をお話しします。
このままこのオイリー肌を放置しておくと更なる肌トラブルにぶち当たってしまう可能性があるのです。
顔全体の皮脂量が多く、テカリやべたつきが起きやすくなる
一般的な脂性肌の現象ですが、通常の正常な肌は、ほどよく皮脂が分泌されている状態で、この皮脂が肌の表面である角質層を外敵や乾燥から守ってくれています。
しかし、オイリー肌は必要以上に皮脂が分泌(過剰分泌)されてしまっており、肌表面で分厚くなりテカリやべたつきが生じてしまいます。
肌がくすみやすくなる
過剰分泌された皮脂がやがて肌の上で酸化を始めます。その酸化によって肌表面が透明感なく黒っぽくなり、顔全体がくすんでみえてしまいます。
もしもその皮脂分泌が正常であれば酸化もしないでしょうから、本来の自分の肌は今以上に明るいのかもしれませんね。
赤ら顔になりやすくなる
暑い時期に妙にベタつきが生じたり、季節の変わり目に乾燥したりで顔が赤くなることはありませんか?
これは脂肌性以上の難敵「脂漏性皮膚炎」と呼ばれる病気で、顔だけでなく頭(頭皮)にも同じ症状が出るといわれています。
顔であればTゾーンと呼ばれるライン、特に眉と鼻の周りでかゆみや赤みの症状が出やすく、メイクをする女性としてはとても厄介なものです。
症状がひどい場合は病院で検査をしてもらうと良いでしょう。
毛穴が開きやすくなる
過剰に分泌される皮脂の出入り口が毛穴です。
過剰ともなれば毛穴が大きく開くことはわかりますよね。
これは皮脂腺呼ばれる皮脂の通路がメキメキと発達してしまう事による現象です。
つまりこの毛穴を引き締めたり、外側から塞いだとしても、主となる皮脂腺を正常化させる事、「体内改善」が最も適切な処置であるといえます。
毛穴が詰まりやすくなる
毛穴を詰まらせているのは「角栓」とよばれる古い角質と皮脂でできたものです。
そもそも角栓自体は皮脂の出やすいところで角質と混合してできるので、主に鼻や口周りが多いでしょう。
加えて、本来他のパーツよりも脂分が少ないとされる頬にできた場合は、頬でも過剰分泌が起きているということがわかり=脂性肌といえるでしょう。
ニキビが出きやすくなる
ニキビ肌に悩みを抱える人は脂肌性の人が多くいます。
その理由はニキビの原因となるアクネ菌が皮脂の中で繁殖しやすいから。
正常肌でも存在するアクネ菌ですが、これが多く繁殖することによってニキビが生まれてしまうのです。
よって皮脂が過剰に分泌されれば、その分アクネ菌も繁殖しやすいと思ってよいでしょう。
ニキビは、まず皮脂と汚れが合わさり肌表面の角質を固くし、それがある一つの毛穴を塞いでしまい、その毛穴の中にはもちろん皮脂も一緒に沈んでしまっています。これが白ニキビです。
そしてその毛穴から本当は伸びたかったであろう毛が塞いでいる固い角質に向かってニョキニョキと発達を始めます。これが黒ニキビです。
その後それと同時に毛穴内部でアクネ菌が繁殖し赤く炎症が起き、赤ニキビとなります。
こうして皮脂と汚れ、皮脂と角質、皮脂とアクネ菌、それぞれが皮脂と合わさることによってニキビが生まれるのです。
さいごに
上記のような症状がもうすでに出ている人もいるでしょうが、同ページの「ベタベタ脂性肌にさよなら!今すぐできる改善方法!」をトライしてみることにより、少しでも症状が緩和されるかもしれません。
何事も実践あるのみなので、ぜひ自分の生活スタイルにあった対策を行なってくださいね!
少しでもこの記事で皆様の日々の脂っぽさを改善できますように。
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