
家の体重計で計ると出てくる体脂肪率。
体脂肪率と内臓脂肪って同じ?それとも別?
今回は、内臓脂肪と体脂肪の違いについてをご紹介いたします。
目次
内臓脂肪と体脂肪って何が違うの?
体脂肪計で気軽に測定することのできる「体脂肪」と、様々な病気を引き起こす原因になる「内臓脂肪」は何が違うのでしょうか?
内臓脂肪と皮下脂肪の合計が体脂肪
「体脂肪=内臓脂肪+皮下脂肪」です。
体の中の内臓周辺につく「見えない脂肪」である内臓脂肪と、筋肉と皮膚の間につく「目に見える脂肪」である皮下脂肪を合計したものが「体脂肪」になります。
例えば体脂肪率が30%の女性でも、「内臓脂肪5%+皮下脂肪25%」である人もいれば「内臓脂肪25%+皮下脂肪5%」なんて場合もあり得るということ。
体脂肪率が正常であったとしても、皮下脂肪が極端に少ない「痩せ型」である場合は内臓脂肪がついている可能性も十分にあり得ますよ。
内臓脂肪は体脂肪計で計れるの?
内臓脂肪は市販の「体脂肪計」にて測定可能なのでしょうか?数多くの体脂肪計を発売している2メーカーの詳細をご紹介いたします。
タニタ
タニタが1992年に世界初の体脂肪計を開発してから約20年を経た今、体脂肪計の最高峰ともいわれる測定器が誕生しました。
体脂肪計では測定が難しいとされている内臓脂肪レベルを、多人数の男女のCT測定データに基づくタニタ独自の解析によって脂肪蓄積リスクを統計的に判定できる様に!
レベルは1~15まで分かれており、各レベルに見合った内臓脂肪蓄積リスクを高い正確性で測定してくれます。
オムロン
自社データに基づいて1~30数値・3段階にレベル化し、オムロン独自の推定式により算出している体脂肪測定器も内臓脂肪蓄積レベルを測定可能です。
「内臓脂肪の面積の大小」を測定することで、目には見えない体の中に潜む脂肪分の多さを知ることができます。
「体脂肪計で内臓脂肪は測れない」というのは一昔前までの話。
現在では日本の高い技術力に加え、意識が遠くなりそうなくらいの膨大なデータを元に日々製品の研究・改良が行われ、自宅でも簡単に内臓脂肪レベルを知ることができる時代になりました。
ただ、これらの内臓脂肪レベル数値はあくまでも各メーカー独自のデータにより導き出されているもので、医学的診断がつくものではないことを念頭に置いておいてください。
内臓脂肪レベルはどのくらいが理想?
病気を引き起こすリスクの高い内臓脂肪型肥満ですが、内臓脂肪が少なければ少ないほど「身体に良い」というわけでもありません。
なぜなら、内臓脂肪は「内臓を外的衝撃から守る」「内臓を定着させる」という重要な役目も同時に担っているから。
では、内臓脂肪レベルがいったいどのくらいであれば「理想的」なのでしょうか?
体脂肪計で1~9が理想的!
タニタやオムロンの内臓脂肪レベルが計測できる体脂肪計では「1~9が正常」「10~14がやや高い」「15以上が高い」という設定になっています。
タニタの体組成計では内臓脂肪レベル10が内臓脂肪面積の100cm2に相当するようになっているので、レベル10以下を保つように意識することで内臓脂肪増加を抑制しやすくなるというメリットが。
「男性は筋肉質・女性は柔らかい」という外見上の性質からも、脂肪数値は女性の方が高そうな気がしますが、実は女性の内臓脂肪平均値は男性よりも低いことがほとんど。
これは「皮下脂肪は蓄積しやすく内臓脂肪は蓄積しにくい」という女性ホルモンの影響からきているものです。
従って、閉経を迎え女性ホルモン量が急激に低下した場合は「内臓脂肪がつきやすくなる」という現象が起こってきやすくなりますよ。
正確に測るならCTスキャンで計測を
その正確性や、気軽に内臓脂肪レベルを測定できるとして人気を集めている体脂肪計ですが、あくまで「内臓脂肪の可能性を予測」するにすぎません。
「正確な内臓脂肪の有無を知りたい」「医学的診断が必要」などの場合は、病院のCTスキャンで測定してもらう他に方法はありません。
CTスキャンは高額であるだけではなく、被爆性も問題視されていますが「正確に知りたい!」のであればCTスキャンの道を選択せざるを得ないという現状です。
さいごに
内臓脂肪と体脂肪の違いをしっかりと理解していただけたでしょうか?
内臓脂肪や体脂肪は「程よく」ついていることが、健康的で女性らしい体である大前提です。
体脂肪計を賢く使うことは、内臓脂肪レベルの把握やダイエットを続ける上でのモチベーションUPにも効果的。
食生活・生活習慣の改善・運動などによって健康的に内臓脂肪を燃やし、美しいボディを目指しましょう!