
あなたは、自分に適切な枕の高さを知っていますか?
良い質の睡眠をとるためには、自分に合った枕を選ぶことが必須条件です。
そして、枕の選び方で最も重要なポイントが「枕の高さ」です!
適切な枕の高さは、体型によってミリ単位で変わると言われています。
どれほど高級な枕であっても、あなたの体型に適切な高さでなければ、肩こりや頭痛、不眠症など様々な体調不良を引き起こす原因になってしまいます。
そこで、今回は「枕の適切な高さ」についてお伝えします!
目次
自分に適切な枕の高さを知ろう!
ほとんどの人が、自分に適切な高さの枕を使っていないのが実情です。
まずは、自分の体型に適切な枕の高さを知りましょう。
基本的に、体型が大きい人ほど高い枕が必要になり、体型が小さい人ほど低い枕が適しています。
<平均的な理想の枕の高さ>
大きい体型の人…4〜5センチ前後
標準的な体型…3〜4センチ前後
小さい体型の人…2〜3センチ前後
しかし、枕の適切な高さは人によって数ミリ単位で変わるため、このような情報をあてにして単純に枕を購入してはいけません。
さらにいえば、体型だけではなく布団やマットレスの硬さによっても、枕の適切な高さは変わってきます。
では、具体的に枕の高さはどのくらいがいいのか?
適切な枕の高さを一言で表すと、ずばり「寝返りのしやすさ」です。
私たちは、睡眠中に約20〜30回前後の寝返りをします。
枕の高さが合わないと、寝返りに大きな力が必要となってしまいます。
寝返りに大きな力が必要となると、体に負担がかかるため眠りが浅くなってしまうのです。
ですから、「寝返りがしやすい高さ=適切な枕の高さ」となります。
今回は、適切な枕の高さの基本的な測り方を3パターンご紹介します。
適切な枕の高さの測り方
【パターン1】立っている姿勢から枕の高さを計測する方法
枕の高さで良いとされている高さは、立っている時と同じ姿勢のまま仰向けで寝ることです。
立っている時と同じ姿勢であれば、寝た状態でも首の骨(頚椎)を自然なカーブに保つことができるため、負担がかからず最もリラックスできます。
■測り方
1、 壁に背中をつけます。
2、 頭から肩の間で1番離れている場所を見つけます。
3、 1番離れている場所の長さを定規等で測ります。
【パターン2】寝た時の姿勢で首の角度を測る方法
一般的に床(敷布団)に対して、首の角度は約15度が良いとされています。
■測り方
1、 実際に使用する布団に仰向けになります。
2、 家族や友人に協力してもらいタオルなどで高さを調整して15度を測ります。
3、 15度の位置になる枕の高さを測ります。
【パターン3】実際に寝た感覚で測る方法
※当サイトでは、この方法を最もおすすめしています!
パターン1やパターン2では高さや角度を測りましたが、角度や高さの数字が重要なわけではありません。
1番大切なのは、実際に寝た時にあなたにとってベストな高さであるかどうかです。
あなた自身の感覚を1番の指標にすれば、自ずと高さや角度はベストになります。
また、体型の変化や布団やベッド(マットレス)によっても最適な枕の高さは変わります。
ぜひ、ご自身の感覚で調整を行なうことをオススメします。
■測り方
次の4つのポイントがあります。
バスタオルなどで高さを微調整しながら確認してみてください。
1、 呼吸が最もしやすい高さ
高さが少し変わるだけで、気道が確保具合が変わるので呼吸のしやすが変わることを感じられます。
2、 首から肩が最も楽な高さ
仰向け時に、適切な枕で寝ると首や肩周辺がまるで浮いているかのように楽に感じることができます。
3、 寝返りが最もスムーズにできる高さ(力を必要としない)
腕を前に胸の前で組み、足を立てて寝返りをしてみましょう。
適切な高さですと、首から腰にかけて脊髄が1つの軸になり、ほとんど力を使わずに寝返りが可能です。
4、横を向いて寝た時に、顔が布団と平行になる高さ
横を向いた時に平行になっているか、家族や友人にチェックしてもらいましょう。1人暮らしなどで難しい場合は、鏡でチェックすることもできます。
チェックする際は、必ず普段使っている布団やベッドの上でチェックすることをおすすめします。
適切な枕の高さは変化する!?
実は、枕の適切な高さは生涯同じわけではありません。
適切な枕の高さは、体型によって異なります。
基本的に、大柄な人は高い枕、小柄な人は低い枕になりますが、体型というのは身長だけではありません。体重も関係しています。
つまり、体重が急激に増えた場合や、ダイエットに成功して急激に痩せてしまうと適正に測った枕であっても合わなくなってしまいます。
ダイエットに成功した後に、不眠症や肩こりがひどくなったなど体調不良を訴える人もいますが、もしかすると枕が合わなくなってしまっている可能性も考えられます。
また、体重の増減だけではありません。
歳をとれば自然と骨格も変化し、筋肉量も変わりますから、正しい枕の高さは必然的に変化します。
さらに、素材によっては枕自体が潰れてしまうこともあるので、高さが変化してしまうことも考えられます。
定期的に枕の高さをチェックすることをおすすめします。
バスタオルで高さを調整する方法
高さが重要なことを理解しても、金銭的に枕をすぐに買い換えられない方もいることでしょう。
また、今の枕を無駄にしたくない方もいると思います。
その場合は、バスタオルなどで枕の高さを調整しましょう。
枕が低すぎる場合は、バスタオルで高さを調整するだけなので簡単です。
バスタオルで枕の高さを上げる方法
1、バスタオルを枕のサイズにおります。
2、枕の上、もしくは下にバスタオルを置きます。
3、微調整が必要な場合は、小さめのタオルをバスタオルの下にいれて調整します。
高すぎる枕の場合は、基本的には買い換えることをおすすめしますが、バスタオルだけでも枕を作ることができます。
バスタオル枕の作り方
1、 横幅が50センチ以下にならないバスタオルを2〜3枚ほど準備します。
2、 バスタオルを右、左と交互に折ります。(三つ折りか四つ折り)
3、 基本的には、1枚のバスタオルでは低すぎるため、複数枚のバスタオルを重ねます。
4、 最後に重ねたバスタオルを、バスタオルで包みます。
5、 微調整が必要な場合は、小さめのタオルを中に入れて調整ができます。
ちなみに、バスタオルでは少し柔らかすぎるため、土台に玄関マットを折って入れる方法もありますが、そこまでするならば新しい枕を買われた方がいいと思います。最近では、高さを調整できる枕も安く販売されています。
高さが合わないと体調不良を引き起こす!?
高さが合わない枕を使い続けると、様々な体調不良を引き起こす原因となります。
首は、脳と体を結ぶ重要な部分です。脊髄神経と呼ばれる非常に重要な神経が通っているために、高さが合わないと無理な睡眠姿勢になってしまうため、神経を圧迫してしまいます。
高すぎる枕によって起きやすい症状例
- 肩こり
- 首こり
- 不眠症
- いびき
- 首のシワ
- 猫背
- 体の痺れ
低すぎる枕によって起きやすい症状例
- 頭痛
- 肩こり
- 首こり
- 顔のむくみ
- 不眠症
健康を維持し、より良い生活を送るためには、枕の高さは気にすべきことです。
もし、今使っている枕の高さがご自身に合わないようであれば、早めに取り替えましょう。
また、枕選びでは高さだけでなく、枕の硬さ、大きさ、形なども重要な要素となります。
より具体的に枕の選び方は知りたい方はこちらの関連記事をご覧ください。
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