
今日も子供が泣き止まない、全然言うことを聞かない、物を投げつけてくる、寝てくれない等…様々な理由で子供に対してイライラが増えていく毎日。
気持ちを抑えることができず怒鳴ることが増えてしまい「こんな自分嫌だな」「どうしたらいいのかもうわからない」「子育てが辛い」「母親失格」と自分を責め、不安を抱え込んでいませんか?
子供にとってのあなたはたった一人のママなのです。
それでいて自己嫌悪に襲われながらイライラが止まらない育児をするのはもうやめませんか?
穏やかな家庭を築くために、子育てを楽しむために、愛する我が子への接し方について一緒に考えていきましょう。
目次
イライラして怒鳴るママにならないための方法
以前この女子力バイブルにも載せましたが、子供時代の反抗期は3回あると言われています。
特に、2〜4歳頃のイヤイヤ期はまだ論理的に言葉を理解したり発したりすることができないので「もう困らせないでよ!」と怒りの感情に捉われ怒鳴ってしまうことが多いかもしれません。
そんなイライラママのために怒りの感情を抑える4つの秘訣をお伝えします。
怒鳴る前に一度冷静に考える
そもそもなぜ我が子にイライラしてしまうのでしょうか。
主に言うことを聞かないから、自分の思う通りにならないから、ですかね。
これは自分を主観的に見た時の捉え方です。
では客観的に見るとどうでしょう。
自分と子供の支度に追われてイライラして怒鳴ったり、せっかく作った料理なのに「食べられない」と言う態度をとられ怒鳴ったり…これってもしかすると、親の自己都合によるものではないですか?
親の都合に子供が振り回されているだけではありませんか?
言うならば自分の意図に沿わないから「怒っている」、ただそれだけなのです。
子供は世間的に何かとんでもなく悪いことをしてしまったのでしょうか。子供が悪いことをすればもちろん「叱って」かまいません。
ここで「怒る」と「叱る」の差が生まれます。
それが本当に正しいのか、ただ子供を脅迫させてしまっていないか、怒鳴る前に一度よく考えてみましょう。
自分がどう思っているのかをゆっくりと子供に伝える
「おもちゃを投げたら危ないでしょ!」と怒鳴るあなた。
実は子供にとっては何がそんなに危ないのかよく理解できていません。
また、危なかったとしてもその危ないがその後一体どんな影響をもたらすかもわかっていないのです。
ただそれは当然の事。
頭脳がそこまで論理思考に発達してないですし、第一そんな危ない経験を子供は親同様にした事がないのですから。
そんな時は「投げてもし頭に当たって怪我なんてしたら、ママ心配だよ」と子供にゆっくり伝えてみましょう。
子どもは怒られた、責められたと感じにくく、母親の感情に1点集中するようになり、内容を受け入れやすくなります。
家族で役割を徹底しない
各々で仕事や家事の役割分担をしてしまうと人は自然と「できて当然」「やることは当たり前」と思い、やってもらった人に感謝できなくなります。
逆にその役割が果たせなかった時「どうしてできないんだ」と人を責めるような感情に陥ります。
子育てなどなおさら役割はいりません。みんなでみんなが育っていくのです。
最低限の役割があってもそれを徹底せず、互いに声を掛け合い、互いに感謝しながら、責任と一緒に心の負担も分散できるようにしましょう。
身近な人や家庭支援センター(自治体)に相談する
子育ては一人で行わなければならない…なんてことありません。
家族、親、親戚、場合によっては自治体にある相談窓口を使って、ぜひいろんな事を相談してみてください。
特に先輩ママとも呼ばれる子育ての経験者は心強い味方です。
「うんうん」と話を聞いてくれるだけでも今の自分を受け止めてくれているように思え、自然と心が穏やかになるでしょう。
普段から「一人じゃない」という意識を持っていると自然と我が子に対しても優しくなることができます。
イライラして怒鳴られてしまった子供に及ぶ影響
怒鳴られてしまった我が子はどんな様子でいますか?
何か異変に気づいたことはありませんか?
怒鳴られて悲観的な気持ちがしばらく続くと、今後に大きな影響を及ぼしてしまいます。
人の目を気にする神経質な子供になる
子供にとって母親は絶対的な存在で、生まれてから一番信用している人は母親以外誰もいません。
そんな母親に怒鳴られるなんてことは子供にとって恐怖そのもの。
絶対的な存在に恐怖を浴びせられた子供は、やがて積極性や主張性を失い人の顔色を伺いながら怯えて生活をする内気な性格になってしまいます。
また、大人だけでなく、同年代の子供の顔色までも伺うようになり、団体行動が取りにくくなり、孤立もしやすいでしょう。
まだ他者との団体生活も経験していない、他に行くあて場がない、周りに自分より大きな人しかいない、そんな子供に檄を飛ばせば飛ばすほど、身も心もどんどん萎縮してしまうのです。
嘘をつくようになる
子供は怒鳴られたことによって「自分は嫌われているのかもしれない」と感じ、そこでとっさに嘘をつくようになります。
嘘をつくことによってパパとママや他の人が自分に関心を持ってもらえると考えるからです。
例えば特に何もない日常だったのに「今日鉄棒ができるようになった」「先生に〇〇を褒めてもらった」「〇〇くんと公園に遊びに行った」など気づけばそのような嘘を平然と発するようになってしまいます。
自然な笑顔が出せなくなる
子供は動物的心理から母親からの愛情を強く望みます。
ただ、その母親から嫌われたと言う感覚を持つと、自分の中でどうしたら愛されるのか必死に考えるようになり、とうとう自然な笑顔までも出せなくなってくるのです。
「ここで笑っていいのだろうか」「ここで泣いていいのだろうか」と自己発信することを毎度過敏に考えるようになってしまい、私たちにとって当たり前にできる喜怒哀楽ができなくなってしまいます。
子供が自分自身を責めるようになる
絶対的母親が自分に対してイライラしている、自分に怒鳴っていることによって、いつの日か子供は「自分はダメな子なんだ」「自分なんて必要ないんだ」と失望感にかられてしまいます。
これは肉体的暴力に値するほどの精神的暴力とも捉えられ、抑うつ症状や異常行動に至りかねないことです。
怒鳴ったせいで子供が怯えている場合の対処法
母親も人間なのでつい怒鳴ってしまうこともあるかもしれません。
今怒鳴られた子供は恐怖感でいっぱいなはずです。
そんな時は以下を実践して穏やかな気持ちを取り戻しましょう。
1.「きらってなんかいない」ということを伝える
怒鳴った時の子供は心も身体もまるで小動物のようにブルブルと震えているでしょう。その時子供はその怒られた事柄(例:着替えを言う通りにしなかった、おもちゃが欲しくて泣き止まなかった)に対して何かを思うわけではなく親が怒鳴ったという事態に驚き、「自分が愛されていない」と感じてしまいます。親からすれば決してそんなことはないのですが、子供はそのように捉えてしまいやすいので、まずは子供をしっかり抱きしめて「きらってなんかいないんだ」ということをまず身体で認識させましょう。
2.しっかりと謝る
感情ばかりが走ってしまったこと、子供を傷つけるはめになってしまったことに対して「怒ってごめんね。」と正直に謝りましょう。
子供は外部との環境に接していなければ接していないほど親の気持ちに焦点が当たりやすいので、誠心誠意謝るとその気持ちはまっすぐに伝わるでしょう。
さいごに
子育てでイライラしてしまうのは仕方ありません。
ただそのイライラの根源にしっかり向き合ってみると意外と単純なことだったというケースも少なくないのです。
怒鳴らない生活・怒鳴られない生活を送りたい、それは親も子も一緒なはず。
だからこそ考え方を工夫したり、他の手を借りたりしてみんなで子育てを楽しむ努力をしましょう。
そうして子供にとって世界一のママ・自慢のママになれたら素敵ですね。