
- 朝起きてふと感じた「枕の臭い」
- 髪を乾かしていたら「わっ、変な臭いがする」
- 朝シャンしたのに夕方になると髪がベタベタになって独特な臭いがする
そんな経験、今までありませんか?それ、実は頭皮が原因かもしれません。
匂い(臭い)って視覚よりも人の脳に記憶されやすいものなのです。普段から接する彼や家族、会社の人も言わないだけでもしかしたら気づいているかも…そうだったらとても恥ずかしくないですか?
「スカルプD 薬用ボーテ」「スカルプD 薬用エメ」など女性向け頭皮ケアシャンプーは販売しているアルファの調査によると、女性の頭皮のニオイはザリガニの6倍あるとか…!!では一体どう対処したらいいのでしょうか。
今回は頭皮の臭いの改善に効果的な対処法をご紹介します。
試してみるべき!臭いがわかるセルフチェック法!
指やタオルを使って頭皮をこすり、その臭いを嗅ぐ
頭の臭いは自分で直接嗅げません。そのため、臭いを知るためには別の物に頭皮の臭いをうつして嗅ぐ必要があります。
シャンプーの後、仕事の後、お風呂の前など様々なタイミングで確認してみましょう!
枕の臭いを嗅ぐ
枕は頭が密着しているので、頭皮の臭いがうつりやすくなっています。枕の臭いを嗅げば自分の頭皮がどんな臭いなのかチェックすることが出来ます。
ドライヤーを後ろからかけて、風に嫌な臭いがないか確認する
ドライヤーをかけたとき、変な臭いがするな…と思ったことはありませんか?
頭皮の臭いがひどくなってくるとドライヤーの風と共に臭ってくることがあります。温かい風が当たることで臭いも感じやすくなりますので、ドライヤーをかける際に後頭部からドライヤーを当て、臭いをチェックしてみましょう。
そもそも頭皮の臭いの原因とは?
過剰分泌された皮脂やきちんと排出できなかった古い角質などが、酸化したもの
頭皮は皮脂が多く出る部分なので、どうしても皮脂や古くなった角質が溜まりやすくなっています。その溜まった皮脂や古い角質が酸化することによってツンとした臭いがしてしまうのです。
増えすぎた雑菌や常在菌
体には常在菌という常にいる菌、そして雑菌がたくさんいます。健康に大きな害はないことがほとんどですが、菌は臭いの原因にもなります。
特に頭皮には皮脂や古い角質が沢山あり、常在菌や雑菌はこの皮脂や古い角質をエサにして増殖するので、頭皮に皮脂や古い角質が溜まっていると菌も増え、頭皮の嫌な臭いへと繋がるのです。
ノネナールという脂肪酸と酸化した脂質が合わさることで生じる体臭成分
ノネナールは皮脂に含まれている体臭成分です。ヘキサデセン酸という皮脂に含まれる脂肪酸の一種が分解されることで発生します。
ノネナールは若いころにはあまり分泌されず、年齢を重ねると増えることから主に加齢臭の原因ともされています。
年齢による頭皮の臭いの変化などはこのノネナールが原因かもしれません。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は皮膚病の1つで、頭皮の常在菌であるマラセチアという真菌が増殖することで起こります。
マラセチアはカビの1種であり、脂漏性皮膚炎は頭皮がカビだらけということです。マラセチアが頭皮で増殖することで臭いが強くなるだけでなく、肌が炎症を起こしかゆみやフケなどの原因にもなります。
頭皮の臭いを強くするNG習慣!
シャンプーやリンスのすすぎが不十分
洗い残しのシャンプーやリンスが皮脂とまじりあう事で、それらの酸化が進み、やがて脂の過剰分泌、頭皮の乾燥、炎症の原因になります。そうしてどんどんと頭皮環境が乱れることで、常在菌・雑菌の増殖・フケなどを引き起こし、頭皮の臭いへとも繋がっていくのです。
頭を洗いすぎて臭いがでてしまっている
頭皮の臭いが気になると、頭を洗いたくなりますよね?1回の洗う時間を長くする人もいれば、何度も頭を洗ってしまう人もいるでしょう。実はこの行為が逆効果な場合があります!
臭いの原因となる頭皮から分泌される脂は、一方で頭皮を守る役割をしています。洗髪で皮脂を落としすぎてしまうと「頭皮を守らなきゃ!」と脂がどんどんと分泌され、過剰な皮脂が頭皮に停滞し、菌の増殖・皮脂の酸化が進み、やがて頭皮の臭いが強くなってしまいます。
ストレス・睡眠不足・過度の飲酒・喫煙
頭皮の皮脂の分泌は、主に男性ホルモンの働きです。男性が加齢臭を感じやすいのも、男性ホルモンによって皮脂が多く分泌されてしまうことが原因です。
女性であっても男性ホルモンは分泌されていますが、健康であれば女性ホルモンがしっかり働いてくれるので男性のように皮脂が多く分泌されてしまうということはあまりありません。しかし、ストレス・睡眠不足・過度の飲酒・喫煙など生活習慣の乱れによってホルモンバランスが崩れると皮脂の過剰分泌になり、臭いの原因となってしまうこともあります。
肩や首のこりが慢性的にある
一見、頭皮の臭いとは全く関係のない内容に感じやすい肩や首のこりですが、慢性的な肩や首のこりは頭皮への血流を悪くしています。血液が行き届かなくなった頭皮は栄養不足となり、新陳代謝も悪く、古い角質が溜まりやすいです。その角質と皮脂がくっついて臭いの素となってしまします。また、頭皮に栄養がいかなければ髪にも栄養がいかないので、髪質が細くなったり、抜け毛が増えたりすることもあるので、首や肩のこりは放置しない方がよいでしょう。
日焼けによる皮脂分泌過剰
頭皮は髪の毛に守られているので、メラニン色素が少ない部位です。メラニン色素はシミの原因としても知られていますが、もともとは肌を紫外線から守ってくれる大事な色素です。その為、メラニン色素の少ない頭皮は、紫外線から肌を守り切れません。
紫外線を浴び続けると日焼けをしますよね。日焼けといってもこれは肌が火傷になっているのと同じです。火傷を負った皮膚を修復・保護するために皮脂が過剰分泌され、それが頭皮の臭いに繫がるのです。
帽子や髪を結ぶことによる通気性不足
外出時、職業柄で、帽子をかぶったり髪を束ねたりすることがある場合、長時間その状態が続くことで頭皮の通気性が悪くなります。通気性が悪くなると頭皮は常に蒸れた状態に…。
皮脂が分泌されやすく、溜まりやすくなるだけでなく、体温で温められ菌の増殖も活性化してしまいます。
加齢臭を放置する
加齢臭ときくと男性の悩みというイメージが強いですが、最近では女性の加齢臭も注目されています。
30歳を過ぎると女性ホルモンが減少し始め、女性ホルモンが減ると皮脂が多く分泌されるようになってしまいます。皮脂の過剰分泌に加え、年齢を重ねると加齢臭の原因となるノネラールという脂肪酸が発生しやすくなり臭いが気になる様になります。
シーツや枕が不衛生
毎日寝るお布団、清潔にしていますか?お布団を干さず、シーツや枕カバーも洗わずにそのままにしてしまっていませんか?
寝ている間は自分で思うよりも汗をかいています。その汗がシーツや枕に染み込んで、菌が繁殖、菌が増えると当然嫌な臭いがするようになります。菌の繁殖したシーツや枕を使い続けることで皮膚炎などを引き起こす場合もあるので注意が必要です。
実際は臭くないのに、臭いと思い込んでいる
「自分は臭い」と思い込んでしまう自臭症というものがあります。
誰でも臭いというのはもっていて、その日の体調や食べた物などによっても臭いは変化しますが、そんな臭いを精神的に弱っている時に指摘されると、まったく問題のない臭いなのにもかかわらず「自分は臭いんだ…」と思い込んでしまうこともあります。
今すぐできる!頭皮の臭い改善!
頭皮の臭いが気になるなら、まずはできることから始めてみませんか?
原因に心当たりがある場合はそれも併せて対策していきましょう!
お風呂編
シャンプーを見直す
市販のシャンプーの中には洗浄力が非常に強いものが多くあります。しっかりと皮脂を落とせる気がしますが、洗浄力の強いシャンプーを使うと肌を守る皮脂を落としすぎてしまう場合があります。皮脂を落としすぎると逆に過剰分泌につながるので、シャンプーは洗浄力が強すぎないもの、洗い上がりがしっとりとするものがおすすめです。
天然成分のもの、アミノ酸系、ベタイン系のシャンプーであれば、髪と頭皮をいたわりながらしっかりと汚れを落とすので、試してみてはいかがでしょうか?
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シャンプーの前にブラッシング
お風呂に入る前に髪が乾いている状態でブラッシングをしましょう。髪についた埃やごみ、汚れをブラッシングで落とすことで、シャンプーの時に汚れを落としやすくします。また、髪をといておくことで絡まりがなくなり、泡立ちもよくなるので汚れもより落ちやすくなります。ただし、頭皮へ負担をかけないように、無理に引っ張ることがないよう注意してください。
38度くらいのぬるま湯で予洗いをする
シャンプーをする前、予洗いをしていますか?していたとしても、多くの人がただ髪を濡らすだけではないでしょうか?
予洗いは、38℃くらいのぬるま湯で2~3分かけて髪・頭皮全体を洗います。あらかじめ汚れを落とすだけでなく、汚れを浮かせてシャンプーで落としやすくすることが出来るのでおすすめです。
正しいシャンプーをする
シャンプーを直接髪に塗り付けていませんか?シャンプーは一度手で泡立ててから使用しましょう。また、指の腹を使ってしっかりと頭皮を揉むようにして洗うのが理想です。爪を立てたり、指を強く当てたりする洗い方は頭皮を傷つけてしまいますので注意してください。
シャンプーは1分以上かけて洗い流す
シャンプーを洗い流すときの時間はどれくらいかけていますか?シャンプーのすすぎは念入りに行わなければ意外と残ってしまうものです。
ぜひ1分以上をかけて洗い残しがないよう流してください。理想はシャンプーするのにかかった時間の倍です。
スペシャルケアで頭皮をいたわる!
シャンプーの時に一緒にできるスペシャルケアをご紹介します。毎日のシャンプーにプラスするだけで頭皮環境をより良くすることが出来ます。頭皮だけでなく髪も健康になるのでぜひお試しください!
☆オイルクレンジング
- オリーブオイル
- 椿油(カメリアオイル)
- ホホバオイル
上記のようなオイルは頭皮に優しいのでおすすめです。
【方法】
- 手のひらに500円玉くらいのオイルをとる
- 頭頂部を中心にオイルをつけ、指の腹を使って揉むようにマッサージをする
- お湯でしっかりすすぎ、その後シャンプーをする
☆炭酸ヘッドスパ
最近美容院でも人気の炭酸ヘッドスパ!実は炭酸水があれば自宅でも出来てしまいす!
空のペットボトルに炭酸水(50ml程度)とシャンプー(2~3プッシュ分)をいれ、ボトルを振って泡立ててから普段のシャンプーを行います。
炭酸水を頭皮にかけるだけでもOK!炭酸水が毛穴の汚れを浮かせて、毛穴の奥からすっきりとする仕上がりになります。
ただし、炭酸水は頭皮への刺激が強いので二週間ほど間を開けて行うようにしましょう。
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お風呂から出る時に頭に水をかける
お風呂に入るとしばらく汗が止まらないという方もいますよね。それはお風呂に入ると体が温まって血行がよくなり、皮脂が出やすくなるからです。そこで、お風呂から上がる時に頭に水をかけてから出るようにしましょう。そうすることで頭皮の毛穴がきゅっと引き締まり、皮脂の分泌を抑えてくれます。長くかける必要はありませんの、数秒程度さっとかけてくださいね。
ドライヤーは髪から20cm程度離して使う
ドライヤーの温風を頭皮に当て続けてしまうと頭皮を傷めてしまうほか、乾燥で過剰な皮脂分泌に繫がる為、ドライヤーの当てすぎには注意が必要です。ドライヤーは髪から20cm以上離し、同じ場所に温風を当て続けないようにしてください。また、全体が乾いてきたら温風から冷風に切り替えることで、温風による皮脂の分泌、過乾燥も防ぐことが出来ます。
食事編
皮脂の分泌が増える食べ物を避ける
お肉や揚げ物、お菓子を食べることが多い場合はできるだけ控えるようにしましょう。
また、アルコールの取りすぎや喫煙も頭皮の血行を悪くして、古い角質の蓄積に繋がり、角質が酸化して頭皮の臭いの原因となりますので、できるだけ避けましょう。
頭皮の臭いを防ぐ食品を食べる
頭皮環境を良くするためには、頭皮の血行を良くすることが一つのポイントです。血行を良くするには、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンEを含む食品を摂取することが望ましいとされています。
- 玄米
- 豆類
- 根菜
- 発酵食品
- 緑黄色野菜
これらは頭皮だけでなくお顔の肌にもよい食べ物ですので積極的に摂ってくださいね。
ストレス解消編
十分な睡眠と軽い運動でストレスを溜めない
ストレスが溜まってしまうと大切な女性ホルモンの分泌が減り、皮脂分泌が増えてしまいます。ストレスを溜めないことは簡単な事ではないかもしれませんが、できるだけストレスを発散できる場所、機会を作ってストレスを溜めない環境を見つけましょう!
また、十分な睡眠や軽い運動もストレス発散の1つとなります。特に睡眠はストレスを軽減するだけでなく、体と心の疲労を癒やし、細胞の修復をしています。傷んだ頭皮を元気にするためにも睡眠は非常に大切ですので、毎日しっかりとした睡眠時間を確保するようにしましょう。
外出・紫外線対策編
長時間の防止の着用、髪のしばりすぎをさける
長時間帽子を着用する、髪をきつくしばる、このような行為は髪の通気性を悪くし頭皮が蒸れてしまいます。体温で温かくなった頭皮は、菌も増殖しやすくなるので時々帽子を外す、帰宅したら髪はほどくなどして蒸れた状態が長時間続かないように気をつけましょう。
また、帽子をしていて汗をかいた場合は帽子のケアをしましょう。洗える帽子であれば洗うのが一番良いですが、できない場合には除菌スプレーや日光消毒などをして、帽子を清潔な状態にしておきましょう!
髪用の日焼け止めで紫外線をカット!
紫外線は頭皮環境を悪くさせる原因となります。お肌の日焼けは気にしていても頭皮の日焼けまでは気にしていない方が多いですよね。
紫外線から頭皮を守るには帽子をかぶることも大切ですが、長時間の帽子の着用は頭皮の蒸れを引き起こすのであまりお勧めはできません。そこで、髪用の日焼け止めスプレーを使用してみましょう!夏場だけでなく紫外線は一年を通して降り注いでいますので、お出かけの際にはシューッとスプレーしてから出かけ、日々防止を心がけてくださいね。
日焼けをしたらしっかりアフターケア
紫外線対策をしていても、日焼けをしてしまうことは誰にでもあります。日焼けをしてしまったことは仕方がなくても、そのあと放置してはいけません。しっかりと日焼け後のアフターケアをしましょう。
日焼けをした頭皮は、まず冷やすことが大切です。冷たいタオル、冷たいシャワー等を使って頭皮をしっかり冷やしましょう。
加齢臭対策編
加齢臭用石鹸・シャンプーを使う
加齢臭を抑えるのに有名な石鹸、シャンプーと言えば柿渋を配合したものですよ。柿に含まれるタンニンには消臭効果があるほか、抗酸化作用もあるので皮脂の酸化をおさえ臭いの発生も緩やかにしてくれるのです。もちろん、合う合わないには個人差がありますので、いろいろな種類の柿渋石鹸・シャンプーを試してみてはいかがでしょうか。
自臭症編
他人に嗅いでもらう
「自分は臭いんだ…!」と思い込んでしまっている自臭症の場合は、信頼できる人に頭皮の臭いを相談し、実際に嗅いでもらいましょう。また、その際に相手の頭皮のにおいもかがせてもらい比較することで、自分自身の臭いを客観的にみることができます。
さいごに
頭皮の臭いは誰もが一度は気にしたことがある体臭の1つです。ただその原因は様々で、簡単に臭いがなくなる場合もあれば、長期間の対策が必要な場合もあります。
大切なことは今間違っている行動やケアに気づき、ご自身で対処していくことです。
たかが頭皮の臭いと思っても、皮膚病などの原因の可能性もありますので、臭いがひどく非常に気になるという場合には、恥ずかしがらずに皮膚科を受診してください。
生活習慣の見直しと今すぐできる頭皮の臭い対策で、快適・健康な頭皮を手に入れましょう!
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