
寒い冬に多いとされるカサカサ乾燥肌。ハンドクリームやオイルを塗ってもにささくれやひび割れに悩んでいませんか?
実はそんな時に活躍するのが手袋!それもただの手袋ではありません。綿手袋、絹手袋、ゴム手袋…それぞれに違った良さがあります。
手荒れで悩んでいる人は時と場合に応じて着用するとカサカサな今の手にさよならできるかもしれません!
今回はそんな手の乾燥で悩む人へ手袋の活用方法をわかりやすくお伝えしようと思います!
目次
乾燥肌さんが手袋を使うメリットとは?
乾燥肌の方は手袋の使用が効果的との声が多いですが、手袋を使うとどの様な効果が期待できるのでしょうか?
ハンドクリームが手に染み込みやすくなる
ハンドクリームや保湿剤を塗布した後で手袋を着用すると、手の冷えを防いでくれるだけではなく、保温性が高まり皮膚の新陳代謝が活性化されます。するとハンドクリームの浸透率が上がり、成分が皮膚に染み込みやすくなります。
塗布する時のコツとしては、お風呂上りなどの「体内が水分で潤っていて、皮膚が柔らかい」状態の直後に保湿剤を塗布し、手袋を着用する事です。
保湿してくれる
特に冬場は空気が乾燥しており、クリームなどをたっぷり塗ってもすぐに乾燥し始める…なんて事も。
そんな時に手袋を使用する事で、乾燥した空気から皮膚を守り、潤いを逃がさずに保湿してくれる効果が期待できます。
手袋を着用すると、手から放出される熱が手袋の中にこもり適度に「加湿」される状態にもなるので、皮膚中の水分が逃げるのを防いでくれます。
保湿されて水分量が整った肌は、肌が本来持っているバリア機能を発揮する事ができますので、乾燥肌の改善が期待できます。
掻きむしり防止
乾燥肌による手荒れの症状のひとつに「痒み」が挙げられます。起きている間は痒く事を我慢できたとしても、寝ている間に掻きむしって症状を悪化させたのではせっかくのハンドケアも台無しに!
そんな時にも手袋は大活躍。手袋をして寝る事により、無意識のうちに掻いてしまう事を防ぎ、手荒れの悪化に効果的です。
クリームが家具に付くのを防止
寝る前は普段よりも濃厚な高保湿タイプのクリームやオイルでケアをされている方も多いのではないでしょうか?
あとは寝るだけ!なので、ベトついても平気?いえ、実は寝具や家具に保湿剤が付着するとシミになり悪臭の原因になってしまう事もあるんです。
就寝時に保湿効果の高いクリームを使う事は乾燥肌対策にとって効果的ですので、上手に手袋と併用して大切な寝具や家具も守りましょう。
手袋の種類は大きく分けて3種類!
一言に「手袋」といっても、沢山の種類が存在します。寝る時・水仕事をする時・普段使いになど、状況に応じて用途に合った素材を選ぶ事が乾燥肌の早期改善に役立ちます。
丈夫で吸湿性に優れたコットン綿素材
ドアの開け閉め・着替え・歯磨きなど、普段何げなく行っている動作のほとんどは「手」を使っている事にお気付きでしょうか?
乾燥してバリア機能が低下した皮膚は、日常のちょっとした動作によって悪化を招きかねません!
「コットン綿素材」の手袋の特徴は、とにかく丈夫な事!乾燥で敏感になった皮膚を外的刺激からしっかりと保護してくれます。それにコットン綿素材の手袋は吸湿性にも優れていて、手袋の中がムレにくくサラリと使用する事ができますよ。
日常的に長時間使用するのであれば、コットン綿素材がおすすめです。
吸湿性・放湿性・保湿性に優れたシルク絹素材
シルクは化学繊維より水分量の多い素材ですので、しっとりとしていて肌触りが良いのが特徴です。
また綿素材よりも吸湿性・放湿性・保湿性に優れているので、汗をかいてもすぐに吸収し、素早く空気中に放湿する事でシルク素材の手袋はいつもサラっとした使用感です。
シルク素材特有のツルツルとした軽い肌触りは「手袋をしたままでは違和感があってなかなか寝付くことが出来ない…」という方にもぜひ試して頂きたい素材です。
水が入らないゴム手袋やビニール手袋
水仕事の時にあると助かるのが「水を通さない」ゴム手袋やビニール手袋です。
肌の乾燥は水に触れる機会が多いほど失われやすくなるので、できる限りゴム手袋・ビニール手袋を着用して水仕事を行いましょう。
ただし、乾燥の症状が重い方やアレルギーの可能性がある方などはゴムの刺激に負けてしまう可能性があります。ゴム手着用時には、素手で使用せずに綿素材の手袋の上から着用されると安心です。
手袋をしたまま寝るのはNG?その理由とは?
手袋が乾燥肌対策に効果的と言われている反面、手袋を着用したまま眠ることは身体に良くないとの意見もあります。その理由を考えていきましょう。
睡眠の質を妨げる?
人は寝ている間に手や足から放熱する事で体温を調節していますが、手袋を着用したまま眠ると熱がこもり体温調節が上手くいかず、睡眠の質を妨げてしまう事につながるとも言われています。
ムレが気になる方は、綿素材やシルク素材の吸湿性の良い手袋を使用すると良いでしょう。
皮膚がふやけてしまう?
長時間の手袋着用は手や指がムレやすく、皮膚がふやけてしまう事もある様です。
手や指がふやけるという事は、皮膚中の水分量が多すぎるという事です。肌のバリア機能は乾燥しても低下しますが、逆に水分が多すぎても低下してしまうのです。
バリア機能が低下すると、刺激に弱くなったり痒みが出たりと様々な症状を発症しやすくなります。こういった観念から、就寝時の手袋の着用をおすすめしないという意見があります。
まずは吸湿性の良い手袋で様子を見てみるのも一つの手です。あまりにも皮膚がふやけてしまう様なら、就寝中の手袋着用は控えた方が良い場合もあるかもしれませんね。
手袋のおともに!おすすめハンドクリーム
手袋をするだけでなく、ハンドクリームを組み合わせることで手荒れ改善により大きな効果があります。
そこで手袋と一緒に使うのをおすすめのハンドクリームをご紹介します。
ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム(ケラチナミンコーワ)
シアハンドクリーム(ロクシタン)
ユースキンA(ユースキン)
メンソレータムADクリーム(ロート製菓)
ヴァセリン(ユニリーバ・ジャパン)
さいごに
一旦、手や指の乾燥が始まるとなかなか元の状態に戻すのは難しいものです。手袋は乾燥の進行を防ぎ保湿してくれるだけではなく、外的刺激から敏感になっている皮膚を守ってくれる働きもあるとても便利な物です。
水仕事の時だけ・日常的に・就寝時のみなど、ご自分の肌状態に合わせてベストな使用方法を探してみて下さいね。