
日に日に寒さが増してきました。空気の乾燥による手荒れに悩まされている人いませんか?
美容師さん、理容師さん、水に触れるお仕事をする人、主婦などは特に悩みやすい時期ですよね。
そこで必需品になってくるのがハンドクリーム。
ただ、クリームの中でもいくつか種類があって、手の症状に合わせて選ばないと「まったく効かない!」「むしろ逆効果…」なんて事もあるようです。
また、同じハンドクリームを使用していても、こうして使えば、より効果的に乾燥を防ぐことができるかもしれません。
そこで今回はおすすめのハンドクリームとその使用方法についてご紹介します!
目次
症状別!成分に沿ったハンドクリームの選び方
ごわつく硬い角質対策には“尿素系”
尿素配合というクリームはよく見かけますし、ガサガサ肌には尿素がいいと耳にしたことがある方も多いと思いますが、実際に尿素にはどんな効果があるのかご存知の方は意外と少ないのではないでしょうか?
尿素には、硬くなった角質を除去する役割があり、肌を柔らかくしてくれます。そのため、肌が硬くなりガサガサしてしまっている方には、尿素配合のクリームがおすすめです。
ただし、傷口がある場合、肌の薄い部分、敏感肌の場合は、皮膚への刺激が強すぎてしまう場合があります。
手は比較的皮膚が厚いのでガサガサ肌対策としておすすめですが、使用してみて肌にピリピリとした痛みなどがある場合には使用を中止しましょう。
もちろん、肌に合わないと捨ててしまうのは盛ったいので、手に使用できない場合は皮膚の厚いかかとに使ってみてください。
ガサガサ肌に潤いを与えるなら“ヒアルロン酸・シアバター系”
ヒアルロン酸。シアバターなどのクリームには高い保湿効果があるため、ガサガサしてうるおいの欲しい肌におすすめです。敏感肌や皮膚の薄い方も使用できますし、使う場所も選ばないので常備したいクリームです。
また、ガサガサ肌に潤いを与えるだけでなく、日ごろから使用することで手の乾燥対策にもなります。
痛みの強いあかぎれ・ひび割れには”ビタミン系”
ビタミンは肌の再生を促してくれるので、あかぎれやひび割れなどの痛い手の乾燥トラブル対策におすすめです。あかぎれやひび割れはそのままにしてしまうと傷が広がったり、化膿してしまったり、悪化することもあるのでできるだけ早めの対策を心がけましょう。
がまんできないかゆみがある時は“かゆみ止め成分配合系”
乾燥がひどくなるとかゆみが強くなります。かゆくて寝られない、かいてしまってさらにかゆみが増してしまう…など、つらい肌のかゆみは肌はもちろん精神的にもよくありません。
かゆみがひどい場合には、かゆみ止め成分が入っているクリームがおすすめです。抗ヒスタミン成分配合のクリームなら、つらいかゆみをおさえ、肌を落ち着かせてくれます。
手だけでなく、背中や太ももなど広範囲にも使えるクリームだと冬は重宝します。
敏感肌・アトピー肌には”ワセリン”
ワセリンは石油から作られる保湿クリームです。刺激が弱いため、敏感肌、アトピー肌、そして赤ちゃんにも使える安全な保湿剤です。また、価格も安価なので、常に使っていたいという方にもおすすめです。
ただし、ワセリンはあくまで保湿するだけのものですので、傷を良くしたり、かゆみを抑えたりすることはできません。
系統別!おすすめハンドクリーム特集
尿素系
ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム(ケラチナミンコーワ)
尿素10%クリーム:指定医薬部外品(株式会社資生堂)
ヒアルロン酸 シアバター系
シアハンドクリーム(ロクシタン)
ロコベースリペア(第一三共ヘルスケア)
ビタミン系
ユースキンA(ユースキン)
アトリックス エクストラプロテクション(ニベア花王)
かゆみ止め成分入り
ユースキンI(アイ)ローション(ユースキン製薬)
メンソレータムADクリーム(ロート製菓)
ワセリン系
ヴァセリン(ユニリーバ・ジャパン)
ワセリン 水仕事 その前に(エムズワン)
手の乾燥・かゆみ対策になるハンドクリームの塗り方!
【1】化粧水で水分補給
ハンドクリームを塗る前に、化粧水で肌を保湿します。化粧水を塗ることで、肌がより保湿できるよう促すことができます。
【2】手とクリームを温めてから塗る
冷たいものが肌に触れると肌はきゅっとしまり、せっかくの保湿成分を肌に浸透し辛くなってしまいます。手はさすったり、クリームは手のひらにとった後手を重ねるなどして温めてから塗りましょう。
【3】手全体に塗る
ハンドクリームを塗るときはまず手全体に塗ります。乾燥が気になりやすい手のひらはもちろん、手の甲、手首あたりまでしっかり塗り広げましょう。少ないクリームでは十分な保湿が出来ませんので、足りない場合にはハンドクリームを追加してくださいね。
【4】指1本1本まで丁寧に塗る
ハンドクリームを手全体に塗ってそれで満足してしまっていませんか?手の乾燥を防ぐ保湿をするのであれば、指1本1本まで丁寧に塗りましょう。この時、爪や爪の周りにもしっかりと塗り込んでください。爪の健康も保ちますし、ささくれやひび割れ対策にもなります。
ハンドクリームと併せてやりたいハンドケア法6選!
【1】水を触ったらすぐに塗る
手洗い、水仕事など、手は一日の中でなんども水に触れる機会があります。肌が濡れていると肌の水分が蒸発してしまうので、面倒だとは思いますが水に触れた後はしっかりと水気をふき取り、すぐにハンドクリームで保湿をするようにしましょう。
【2】入浴後の5分以内で塗る
入浴後は全身の肌が濡れています。水分が付いた肌は、肌の中の水分が蒸発しやすいのですが、入浴に使う水は温水ですので、冷たい水がついているときよりもさらに早く蒸発してしまいます。入浴後、5分以内にはハンドクリームや保湿クリームで全身のお肌を保湿しましょう。
【3】就寝前に塗り、綿手袋をする
寝ている時間は肌が再生する時間です。その時間に乾燥した手肌の再生を促すためには、しっかりと保湿して肌が再生しやすい環境を作ってあげることも大切です。
ハンドクリームを塗るだけではなく綿手袋をはめることで、長い時間保湿効果を持続することが出来ます。
【4】低刺激の石鹸でなるべくぬるま湯を使う
除菌やばい菌をしっかり落とそうと洗浄力の強い石鹸を使ってしまうと、大切な皮脂まで落としてしまいます。当然ですが手洗いだけですべての菌を落としきることはできませんので、手肌を守るためにも低刺激の石鹸を使うようにしましょう。
また、熱いお湯も皮脂を落とすだけでなく、肌の水分を蒸発させてしまう原因になりますので、手洗いに使用するお湯はぬるま湯がおすすめです。
【5】素手での洗い物は避ける
毎日の食器洗い、素手で洗ってしまっていませんか?食器洗いに使う中性洗剤は、油汚れをしっかり落とすために非常に洗浄力の高い洗剤です。当然、手肌にはよくありません。洗い物の際にはゴム手袋をはめるなどして、水、お湯、洗剤から手肌を守りましょう。お皿が持ちにくい、滑ってしまって洗いにくい、という場合には薄手の使い捨ての手袋(ニトリル手袋など)が便利です。
【5】一緒にキューティクオイルを使う
キューティクルオイルは爪の付け根などに塗るオイルです。手の乾燥やかゆみがある方は、ささくれにもお悩みではないでしょうか?ハンドクリームだけでなくキューティクルをオイルを使用することで、ささくれを防ぐことが出来ます。爪の根元に一滴たらし、指でもみこむようにするとじっくりと浸透してくれます。
こんな人が手荒れに悩んでいたら!おすすめハンドクリーム!
接客業など香りに気をつけたい人は…
敏感肌用 ハンドクリーム(無印良品)
グリソメド ハンドクリームN 無香料(グリソメド)
赤ちゃんがいるママは…
ナチュロンハンドクリーム(太陽油脂株式会社)
ハンドクリーム(ママバター)
妊娠中ママは…
ROVECTIN(ロペクチン)
ナチュールアクアクリーム(彩生舎)
番外編!ハンドクリームで痛痒くなるのはなぜ?
ハンドクリームを塗った後、何故か皮膚がピリピリする、痛痒い、そんな経験はありませんか?それは、ハンドクリームに含まれる成分が原因かもしれません。
尿素
尿素には硬くなった皮膚を柔らかくし落とすピーリング効果があるのですが、新しい皮膚が作られるのが間に合わなくなると皮膚が薄くなり、ピリピリとした痛みを感じる場合があります。尿素配合のクリームは乾燥が特にひどい場合や角質が硬くなってしまっている部分だけに使用し、皮膚が柔らかくなって来たら別のハンドクリームへ変更しましょう。
添加物
ハンドクリームには、乾燥を防ぐ成分の他にも着色料、防腐剤、香料など様々な添加物が配合されています。そういった添加物によって手肌に痛みを感じる場合もあります。ひどい場合には炎症を起こしてかぶれや多々連になってしまう場合もありますので、初めて使うハンドクリームは目だ無い場所に試し塗りをすることをおすすめします。
乳化剤が原因
乳化剤とは、水と油の様に本来混ざらないものを混ぜるために使用する成分の事です。乳化剤が配合されることで浸透性が良くなったり、塗り心地を良くしたり、使いやすいハンドクリームになるのですが、乳化剤は皮脂を落としてしまう場合があるので長期間の使用で乾燥やかゆみの原因になる場合があります。
異常がでたら使用を中止しましょう
手肌に異常を感じたら、使用しているハンドクリームは使わないようにしましょう。使用をやめて症状がおさまれば、原因はハンドクリームだとわかります。様々な効用があるからこそ、ハンドクリームは症状や乾燥・かゆみの程度に合わせて使い、手肌の健康を維持してくださいね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
ハンドクリームと言っても役割や効能は様々。今ご自身の手が荒れているは何が原因なのか?を見極めて、ご自身の症状に合ったハンドクリームを使ってください。
また、手の乾燥・かゆみを良くするためには、こまめなケアと続けることが重要なポイントになります。面倒でも毎日、常日頃からケアすることで、つるつる素肌の手肌美人になれますよ!