
水着になる時、薄着になる時、ドレスを着る時などに気になるのが、背中のニキビ跡。彼とのエッチの時にも、背中は見ないでほしい!!といつもヒヤヒヤ・・。
普段はそれほど気にはなりませんが、いざって時には困りものです。
自分では手が届きづらいし、今すぐニキビ跡を消したい!なんて急いでいる方も多いのでは。
今回は、そんな背中のニキビ跡をきれいにする方法をご紹介いたします。
目次
背中のニキビ跡の種類
ニキビ跡と言っても様々な種類があります。自分でなんとかできるレベルのものから、皮膚科に相談したほうが良いものもあります。
まずは自分のニキビ跡がどれに属するのかを確認してみましょう。
赤みのある背中のニキビ跡
炎症を伴う赤ニキビや膿んでしまった黄色ニキビなどは、落ち着いた後にニキビ跡として残ってしまうことがよくあります。傷ついた肌をがんばって治そう!と毛細血管が集まり、血液の色素である「ヘモグロビン」が透けている状態です。
ニキビ跡の中でも軽度のものが多いので、早めの治療が大切です。
シミのようなニキビ跡
炎症を伴うニキビが出来ると、その部位でメラニン色素が生み出され色素沈着を起こしてしまいます。シミのように見えるので、一見すると年齢肌のように思われてしまうこともあります。背中のニキビ跡のせいで後ろ姿が老けて見られるなんて、本当に嫌ですよね。
クレーター状の背中ニキビ跡
アレルギー体質や肌が弱い方などは、体質によりニキビ跡が凸凹のクレーター状になってしまうことがあります。これは肌内部の真皮層や皮下組織がダメージを受けたため、肌再生が正常に行われなくなった結果、肌がくぼんでしまうのです。
かなり深さがあったり、広がってしまった場合はセルフケアでは治すことが難しいですが、軽度のものであれば時間はかかりますが、薄くすることはできます。
しこり状の背中ニキビ跡
背中を触ると硬いしこり状になっているニキビ跡は、セルフケアで消すことが難しいと言われています。クレーター同様しこりになってしまった場合もダメージは真皮にまで及んでいるからです。
しこり状のニキビ跡は、肌再生機能が乱れたことによりコラーゲンが過剰に生成され、それが硬化してしまったことが原因です。
ケロイド状の背中ニキビ跡
背中のニキビ跡が、赤色で盛り上がり、テカテカと光沢を帯びたような状態になっていませんか?まるでやけど跡のようなこの状態を、ケロイドと呼びます。一度ケロイド状になってしまうと肌内部の治療が必要になります。セルフケアではこれ以上悪化しないように、摩擦の起きない衣服や生活習慣を心がけましょう。
このように背中ニキビが跡になってしまうのには、いくつかの原因があります。過剰な皮脂分泌、ホルモンバランスの乱れ、紫外線の影響、合わない化粧品やシャンプーの使用、衣服の摩擦なども影響しています。
背中のニキビ跡を消すには
背中には「マラセチア菌」と呼ばれる常在菌が存在します。カビの一種なのですが、このマラセチア菌によってニキビが引き起こされている場合は、一般的なケアだけではなく、抗真菌薬による治療が改善の鍵になります。
背中のニキビ跡を早く消したい場合は、以下の順番で検討をしてみましょう。
- 美容クリニック
- 皮膚科
- エステ
- 市販薬
- 化粧品
美容クリニック・皮膚科
背中ニキビ跡を今すぐ消したいと思うのであれば、美容クリニックや皮膚科がオススメです。
やはり自分で手の届きにくいところになるので、早くきれいになりたいと思うのであれば、人の手を借りるのが一番早いでしょう。また、結婚式や水着になるなど、背中を見せることが決まっている場合は、より早くニキビ跡を治療する必要があります。
美容クリニックや皮膚科では、以下のような治療が受けられます。
外側からの治療
■ケミカルピーリング
グリコール酸やサリチル酸エタノールを肌に塗布し、ターンオーバーを促進します。これにより毛穴に詰まった古い角質を溶かし、殺菌効果により背中を清潔に保ちます。
- 回数の目安
症状によって5回〜10回の回数が必要になってきます。 - 料金の目安
1回平均1~2万円程度なところが多いです。
■フラクショナルCO2レーザー
ひどいニキビ跡でクレーターやケロイド状になってしまった場合は、フラクショナルCO2レーザー治療が効果的です。
肌内部からターンオーバーを正常に整え、肌を根本的に入れ替えてしまう治療法です。ニキビ跡を消すだけでなく、新しいニキビができにくい肌質へと導いてくれるのが魅力です。美容クリニックでは近年スタンダードな治療となっています。
- 回数の目安
症状によって5回〜10回が必要になってきます。 - 料金の目安
1回平均3万円〜5万円前後かかります。
■ダーマローラー
ダーマローラーは極細の針で肌に小さな穴を開け、その刺激によりコラーゲンが産生されるので、治療から1~3ヶ月で肌にハリと弾力が生まれます。
外からヒアルロン酸を注入する方法とも違い肌そのものの免疫力が高まるので、より自然な効果が長持ちするのが特長です。
- 回数の目安
1回でも効果を実感できるが、症状により3回〜5回やるとより効果的 - 料金の目安
背中は範囲が広いので1回で10万円〜15万円程度
■イオン導入
イオン導入はビタミンCなどを肌に塗布し、そこに微弱な電流を流すという治療法。通常角質層までしか浸透しない成分を、電流を流すことによってより肌の内部まで届けることができるようになります。
ピーリングとセットで治療することも多い方法です。
- 回数の目安
症状によって5回〜10回程度が必要になります。 - 料金の目安
5,000円〜1万円程度
内側からの治療
ニキビ跡を治療するためには、外側からの施術と同時に、内服薬を処方されることもあります。
■ビタミン剤
シナールやハイチオールなど、新陳代謝を助けることで背中のニキビ跡を薄くしてくれます。
■抗生物質
ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑えてくれます。赤みのあるニキビ跡はデリケートなので、症状の悪化防止のために処方されます。
■皮脂分泌抑制剤
女性はホルモンバランスの乱れが原因で皮脂が過剰に分泌されてしまうケースが多く見られます。内服薬で皮脂の分泌を抑えることでニキビ跡の改善を図ります。
■漢方薬
数は少ないですが、皮膚科によっては漢方を処方してくれるところもあるようです。ホルモンを安定させる目的の当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や、炎症を抑える目的で清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などが処方されます。
■ミノマイシン
抗生物質。先菌が増えるときに必要となるたんぱく質の合成を抑えてくれる働きがあります。
■ルリッド
ブドウ球菌やアクネ菌に作用することで、背中のニキビ跡の炎症を治してくれます。
内服薬での治療は皮膚科が安い!
ニキビ外来のある皮膚科で受診をすれば保険適用で受けられるので、美容クリニックで行うよりも、安く施術を受けられる可能性があります。
ニキビ跡の状態に合わせて治療の選択肢はかなり広いので、しっかりと相談に乗ってくれるお医者酸を見つけましょう。
エステ
エステでも、
- ピーリング
- イオン導入
- フォトフェイシャル
- サプリメント
などで背中のニキビ跡をきれいにしていくことができます。
しかし、エステは医療機関ではないので、内服薬などの薬を処方することはできません。また、施術に関しても医療機関で行うものと比べて濃度やパワーが小さいものが多く、効果は医療系のものと比べるとやはり劣ります。
一方、痛みや副作用といったものに関してはほとんどないものが多いので、まずはエステで体験してみるのも良いでしょう。
市販薬
自分で何とかしたい!という場合には、市販の薬を使いましょう。グリチルリチン酸ジカリウムとサリチル酸という有効成分が入っている市販薬を選びましょう。また、ビタミンEやビタミンAといった皮膚の新陳代謝を高めてくれる成分配合のものもオススメです。
飲み薬に関してはビタミンC、L-システイン、ビタミンBなどが配合されたものを選び、色素沈着してしまったニキビ跡を薄くしましょう。
ニキビの炎症を単に抑えるのとニキビ跡を薄くするのでは目的が違います。背中のニキビ跡を改善したいのであれば、皮脂分泌やアクネ菌を抑える成分だけを塗っても効果はありません。
市販薬を購入する前には、ドラッグストアの薬剤師さんによく相談をしてみましょう。
化粧品
いくら背中のニキビ跡をきれいにしたいと言っても、なるべくなら美容クリニックなど行かずに自力で治したいですよね。しかも、エステもクリニックも何十万円もかかるものが多いので、毎日のセルフケアでお安く済ませたいところです。
また、例えクリニックに行ったとしても、再発しないためにはやはり自宅でのケアというものはアドバイスされることになります。
重度なニキビ跡でない限りは、毎日のセルフケアできれいにしていきましょう。洗浄成分にはAHAなどが配合され、マイルドなピーリング作用があるものを選びましょう。
医薬部外品の化粧品であれば、市販薬にも含まれるグリチルリチン酸ジカリウムが含まれていたり、色素沈着を薄くしてくれるプラセンタが含まれているので、そういった成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。
他にも保湿成分としてコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン、セラミドの入ったものや、美白成分のハイドロキノンやトレチノイン、ビタミンC誘導体配合の美容液などもオススメです。
背中のニキビ跡の治し方を選ぶときのポイント
ポイントはずばり、自分のニキビ跡の種類をまずはしっかりと把握することです。そして、それぞれの症状にあった治療法を選択しましょう。
- 痛み
副作用の有無
- ダウンタイムの有無
- 来院回数
- 価格
- いつまでにきれいになりたいのか
- どの程度まできれいになりたいのか
これらを総合的に判断して、自分に最善な治療法を見つけることが大切です。
背中のニキビ跡をより早く消したいなら
治療中のニキビ跡が悪化したり再発したりしないよう、普段の生活でも気を配りましょう。また、表面上は一旦きれいになったとしても、またすぐに再発しないためにも生活習慣を改善する必要があります。
ノンシリコンシャンプーを使う
例えば背中は髪の毛が触れる部分なので、シャンプーやボディソープなどの影響を受けやすい場所になります。ボディソープは気にしているのに、シャンプーは特に気にしていないという方も多いですが、背中のニキビ跡をきれいにしたいのであれば、ノンシリコンシャンプーを使用すると良いでしょう。
お風呂の入浴手順に気をつける
シャンプーは先に済ませ、その後湯船に浸かって毛穴を開かせます。
毛穴が開いて汚れが落ちやすい状態になってから体を洗います。
また、体を洗った後にもう一度湯船に浸かり、最後にシャワーで全体を流してからお風呂を出ましょう。
このような手順を踏めば背中に洗い残したシャンプーやボディーソープなどはないはずです。濯ぎ残しも肌に刺激になるので、しっかりと落とし切りましょう。
入浴後はすぐに保湿する
入浴後の清潔な状態で化粧水や美容液を塗るなど、保湿をこころがけましょう。
衣服の摩擦を避ける
ニキビ跡がある状態は肌がとても敏感位なっています。チクチクするような素材は避け、肌に優しいコットン素材や、汗を素早くきゅうしゅうしてくれるような素材を選びましょう。
22時から午前2時には寝る
背中ニキビができる原因の一つは、ホルモンバランスの乱れです。副交感神経が活発になり、肌の新陳代謝が活発になる22時以降はなるべく寝るように心がけましょう。
ビタミン類を含んだ食事
肌の生まれ変わりを促進したり、色素沈着を薄くするために、食事からもビタミン類を積極的に摂取しましょう。サラダや果物に奥含まれますが、難しい場合はサプリを利用するのもオススメです。
適度な運動
体の内側から新陳代謝を高め、肌の生まれ変わりを促進させるために、適度な運動も効果的です。汗をかいた後はアルコール入りのふき取りシートなどは使わず、タオルなどで優しくふき取りましょう。
ストレスの少ない生活習慣
ホルモンバランスが乱れるもう一つの原因は、ストレスです。日々のストレスは溜め込まないよう、趣味や気晴らしの時間を設けて少しずつ発散させましょう。
さいごに
背中のニキビ跡の改善には時間がかかりますが、適切な処置を行うことできれいにすることができます。
親身になってくれる皮膚科や自分にあった治し方を見つけて、後ろ姿にも自信を持ちましょう。
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