
出産後間も無くして顔に突如現れた異物…
実は産後だからこそできてしまう症状とされており、ニキビ・乾燥によるカサカサ・湿疹・かゆみ・シミなど人によって内容は様々。
今回はそんな肌トラブルが産後になぜ起きてしまうのか、その原因と対処法をお教えします。
産後に起きた肌荒れの原因4つ
産後の母体は想像以上にダメージを受け、体力も消耗しているものです。出産した事によって変化した様々な要因が「産後の肌荒れ」として現れます。
産後の肌荒れを引き起こす原因には、どの様なものがあるのでしょうか?
ホルモンバランスの変化
妊娠中に分必されていたエストロゲンやプロゲステロンと言ったホルモンは、出産を終えると急激に減少して行きます。
この様に、身体の中の様々なホルモンが増えたり減ったりしながら妊娠前の状態に戻ろうとしているのが産後約2ヶ月まで。その期間はホルモンバランスの崩れから肌荒れを引き起こしやすくなります。
また、ホルモンバランスの崩れによる肌荒れの中には顔中に水泡ができ、化膿してしまったりする事も!
疲労・ストレス
ストレスによって自律神経が崩れると、循環機能・リンパの流れも悪くなり肌に必要な栄養素や酸素が送られにくくなります。その事が肌のターンオーバーを乱し肌荒れにつながっています。
人間は慣れない事をすると無意識のうちに肩に力が入ってしまったり、緊張してしまうものですよね。慣れない育児によって疲労やストレスが溜まれば、もちろん肌荒れにつながる可能性が高いと言えます。
寝不足
生後間もない赤ちゃんはまだ昼と夜の分別ができません。授乳やオムツ替えも3時間おきだったり、赤ちゃんによっては1時間程度しかまとめて眠ってくれない事も!
そんな赤ちゃんのお世話に付きっきりのママはもちろん寝る時間なんてありませんよね。
睡眠が取れないと「成長ホルモン」がしっかりと分泌されません!この成長ホルモン、お肌を綺麗に保つ働きをしてくれているのですが、いつでも分泌されているのではなく「夜寝ている時に多く分泌されている」んです。
したがって、夜にまとまった睡眠が取れないママは寝不足が原因で肌荒れを引き起こしている場合が多いですし、寝不足は疲労・ストレスにもつながります。
便秘
産後のママはとにかく便秘になりがちです!その理由は「母乳」。ママの体内の水分は母乳を分泌するためにどんどん使われていきます。
赤ちゃんのお世話に忙しく、ゆっくり自分の食事も摂れずに水分や食物繊維などが不足気味になる事も産後の肌荒れを引き起こす原因となっています。
産後に起きた肌荒れの対処法
産後に引き起こされた肌荒れ…。ニキビ・水泡・乾燥・化膿・湿疹・痒みなど症状は人それぞれです。ここでは症状別の対処法をご紹介致します。
スキンケアを見直す
まずは普段使用しているスキンケア用品を見直しましょう。「医薬部外品」などのケア用品には刺激が強い成分が入っていることが多く、産後で敏感になっている肌には少しキツイのかも知れません。
ケア用品を塗布した際に「肌がしみる」「何か痒い」などの違和感を感じた場合は使用を一旦中止し、「低刺激」のケア用品に変える事をおすすめ致します。
妊娠中に増えたシミや濃くなったソバカスを気にして美白ケアをしたい所ですが、肌荒れを起こしている場合はまず「肌のコンディションを整える」事を優先させて下さいね!
自己流でストレスを解消させる
ストレスを解消させる事は自律神経を正常に働かせ、血行も良くしてくれる嬉しい効果が期待できます。ここでは産後ママにおすすめの「プチストレス解消方法」をご紹介!
育児のちょっとした合間を見て、息抜きしましょう♪
- 赤ちゃんが寝ている間に好きなスイーツを食べる(食べ過ぎは乳腺炎の原因になります!)
- ネットショッピングで欲しい物を買う(爆買い注意!)
- ママ友と電話orメールで育児の悩みを語り合う
- 地域の子育て交流行事に参加して触れ合う
- 赤ちゃんを旦那さんなどに預けて美容院やエステへ行く
- 1人になれる様に周りに協力してもらい、好きな事をしてみる
など、産まれて間もない赤ちゃんがいてはゆっくりと自分の時間を満喫する事は難しいですが、30分でも1時間でも「好きな事」ができる時間があればストレス解消にとっても効果的ですよ!
食事や水分摂取について見直す
肌に必要な栄養素は血液によって運ばれますが、体内の水分が不足しているとその栄養素などがしっかりとお肌まで運ばれません。
「授乳の前にはグラス1杯の水を飲む」「1日に茶碗1杯の野菜は必ず食べる」など、自分の中で決まりを作ってみて下さい。
以下に肌荒れに効果的とされている食べ物をご紹介致しますので、毎回の食事に加えてみましょう!
- 肌のターンオーバーを活発にしてくれるビタミンAを豊富に含む「ほうれん草・かぼちゃ・ニンジン」
- 皮脂の分泌を促進するので乾燥が気になる方は「豚バラ肉・豚足・手羽先」
- 腸内環境を整えてくれる根菜類は便秘の方に「大根・ニンジン・レンコン」
水分は水ではなく温かい「白湯」がおすすめ!体内への吸収率に優れています。
皮膚科に行く
スキンケアを見直したり自身で色々と試してみる事も大切ですが、産後の肌荒れには「病的で突発的な肌荒れ」が引き起こされてしまう場合も多く見受けられます。
「昨日まで何ともなかったのに…」「一晩で一気に湿疹が出た…」「急に痒くなってきた…」と言う時にはすぐに皮膚科へ受診しましょう!
皮膚の症状によってはステロイド剤や飲み薬を処方してもらう事も。ただ、病院へ行く際は「産後であること」や授乳中であれば「授乳をしていること」を必ず医師に伝えましょう!
赤ちゃんに影響のないお薬を処方してもらえる点においても、産後の肌荒れの場合は皮膚科ではなく「出産した産院」へ受診をすると安心ですね。
上記でご紹介した対処法はあくまでも「方法の一部」になります。自分の肌質にあったケアや方法を試行錯誤しながら探してみて下さいね。
さいごに
産後のママの身体は回復に向けて不安定になりがちです。それに加えて赤ちゃんや上のお子さんのお世話・家事・炊事などとっても忙しいですよね!
スキンケア用品の見直しだけではなく、生活習慣や食生活の見直しも合わせて行う事が産後の肌荒れの早期解消につながります!