
「できるものなら今すぐ離婚したい!」そう思っても現実問題、こどもや経済的なことを考えると、今は離婚できないと考える女性は多いのではないでしょうか。
今回は、離婚したいけど出来ない理由とその対処法をご紹介いたします。
目次
離婚したいけど出来ない人のつぶやき
とりあえず早く離婚したいけど💩のせいで貯金出来ないから出来ない辛い。今完全にヒモ状態。
恥ずかしくないのかなー?— ⊂((・x・))⊃ (@x09411030) 2016年12月11日
この仕事していろんな男性みて本当に情けなくなったん。うち何してんにゃろーって。もっといい人は他にもいるのになーって思ってしまったん…
離婚したいけど親が責めるから出来ないしあの人はほんまに1度親身内から責められた方がいい。みんながいい旦那さんやんゆーて甘やかした結果がこれやん。— やる気ないキャバ嬢@人妻ちゃん (@QTBKxx0otUuQ4hj) 2016年11月25日
離婚したいけど、シングルになったら生活厳しいし、家だって借りるの厳しいだろうし、育休中だけど今の仕事だと時間的に遅めだから変えなきゃいけないし=やりたい仕事も出来ない何より子供と過ごす時間が減るのやだから結局は我慢してコイツと暮らすしかないのか。
— 旦那嫌い(^ω^) (@6k29dan7) 2016年11月9日
離婚したい。でも子どもいるから出来ない。旦那との間に愛情0%。ただの手が掛かる同居人レベル。
— ゆうゆう (@tsuduki_1102) 2016年8月18日
離婚したいけど、自立出来ない
アホな私。
ん十年間何も努力して来なかった
報いだ。— kiy (@kitamitsu06211) 2016年4月13日
マジで。ダンナ ウザい(-“”-;)。
自分のことだけしかない。
自分のこともあんまり出来ないけど。
まるで子供。
ダンナらしく家事もしない。
父親らしく子育てもしない。
あぁ~…見る目がなかった私が悪い。
離婚したい。
でもしない。生活出来ないから。
でも離婚したい(-_-;)— だぶる (@natoega) 2015年12月18日
離婚したいけど出来ない理由
お金の問題
つぶやきを見てもわかる通り、やはり離婚後の経済的不安が離婚に踏み切れない理由の多くを占めています。
小さなお子様がいる場合や介護、持病など、現在ご主人の稼ぎのみで生活しているという人にとっては、自分で稼いで自分で生活することに不安を抱くのでしょう。自分だけならともかく、子供の生活環境が整わないとなると気軽に離婚は出来ません。
特に小さなお子様がいる場合は働き口も限られてきますし、長い間専業主婦でいた場合には、社会復帰もより難しくなります。
また、貯金がないという場合は、新しく生活を始めることもできません。特に、家を出て新しい家を借りるとなれば、賃貸に必要な初期費用や家具家電など、50~100万円近くのまとまったお金が必要になります。
現在貯金がないとなると、すぐ離婚!というのはできません。
相手が離婚してくれない
離婚したい理由は様々ですが、その理由にご主人が納得しない場合は離婚に同意してくれません。どんなに離婚を希望しても、相手の同意なしでは離婚は出来ません。
この場合は裁判にて、離婚調停を行う必要があります。裁判となりますと時間もお金も労力も使います。日々の生活に加えてになりますので、その手間から離婚をとどまっている方も多いようです。
世間体が気になる
離婚をする、バツが付く、ということを気にして離婚したいけど出来ないという方も多いです。ご近所や子供の学校関係から”離婚したんだ”という目で見られるの、何を言われるかわからないのは嫌だという気持ちから離婚しないという選択です。
子供の為に離婚しない
子供には両親がそろっていたほうがいいという考え、また、経済的にも安定し子供の養育にお金をかけられるという面でも離婚をしないという選択をしている方が居ます。
また、例え離婚しても別れた元旦那は他人ですが、子供にとっては実の父親です。子供がお父さん大好きな子であれば、離婚で離ればなれになることにとても苦しみます。自分の気持ちだけで子供を振り回せない、と離婚を踏みとどまる方も多いようです。
離婚したいけど出来ないときは?
別居をする
離婚したいけど出来ないというときは、まず別居を提案してみましょう。
物理的な距離を置くことで、お互い冷静に離婚について考える時間が出来ます。別居をする場合には、住まいをどうするのか、生活費はどうするのかなど決めることが多くなり大変ですが、実家に帰る、親せき宅や友人宅に泊めてもらうなど、短期間でも別居することで離婚についての考えをじっくりとまとめることができます。
自立した生活をする
別居をしなくとも、お互いが不干渉になり個々に生活を自立させることで、離婚したいのに出来ないというストレスを軽減することが出来ます。
あくまで同居人という考えで、自分の事は自分でするを徹底しましょう。
離婚に向けて事前に準備する
離婚理由を集める
離婚の理由は様々ですが、離婚の話を進めるには、”何故離婚したいのか”を明確にしなければなりません。
浮気であれば浮気の証拠、DVであれば診断書、経済DVであれば家計簿など、こういう理由があるから離婚したい!とはっきり言えるような離婚理由を集めておく必要があります。日記などで起きたことをかいたものでも構いません。
逆に、明確な離婚理由がなければ離婚は難しいと考えておきましょう。
就職先を見つける
仕事をしていない専業主婦の方は、まず就職先を見つけて自分の生活費を稼げる環境を作りましょう。
お子様がいる場合には保育園なども同時に探しておきます。離婚後慌てて就職先を探すのでは、就職先が見つからなかった場合に生活が破たんしてしまいます。逆に離婚前に就職先を見つけ、自分でも稼げる環境が出来れば離婚も現実的なものとなります。
住まいを見つける
離婚後どこに住むのかも考えておきましょう。今住んでいる家に住み続ける場合を除き、新しく家を借りるのか、実家に帰るのか、決めておく必要があります。賃貸を検討する場合には、住むエリア、家賃相場なども併せてチェックしておきましょう。
共有財産を確認する
結婚前の貯金は各自それぞれのものになりますが、結婚後に貯めた貯金や持ち家は夫婦の共有財産となります。
共有財産がどれくらいあるのか、離婚後どのように分けるのかなど、明確にしておきましょう。もちろん、共有財産の分配については夫婦で話し合う必要がありますので、あくまで1つの案として、よりよい条件等で決めておくようにしましょう。
貯金をする
引っ越す、実家に戻る、そのまま住む…離婚後の生活には様々なパターンがありますが、どの場合であってもあたr志井生活を始めるということにはお金がかかります。
お金がなくては引っ越しも、自立した生活もできません。まずは、新しい生活をスタートできるだけの貯金をしましょう。
慰謝料を決める
性格の不一致など、どちらかが悪いというわけではない場合には一般的に慰謝料はないことが多く、共有財産を分けることで解決しますが、ご主人に離婚の原因がある場合には、慰謝料を請求することが出来ます。
浮気や借金、DV、セックスレスなど、相手有責となる離婚理由は様々ありますが、慰謝料を請求するのであればいくら請求するのか、どのように支払ってもらうのか、細かい部分までぬかりなく決めておきましょう。
ひとつのプランですと相手が納得しない場合もあるので、何パターンか用意しておくと話し合いもスムーズに進みやすいです。
手当を確認しておく
お子さんがいる場合、児童扶養手当などお住まいの地域によって決められている手当についても良く調べておきましょう。決して多くはない手当ですが、どれだけ入るのかしっかり把握しておけば離婚後の経済プランについて具体的に考えることが出来ます。
もちろん、手当なしに生活できることが一番ですが、手当があれば生活できるとなれば離婚へのハードルは低くなります。
離婚を切り出すタイミング
相手を説得できるかどうかがカギ
ご主人が仕事でつらい思いをしているなど弱っているときは、離婚を切り出すのはあなた自身も罪悪感を感じてしまいがちです。
離婚を切り出すのは、ご主人に離婚理由となるような圧倒的な証拠と理由がそろったタイミングで切り出しましょう。
しかし、ご主人に離婚に相当する様な理由がない場合には、離婚を切り出すタイミングはないに等しいです。
とにかく離婚したいという気持ちだけではご主人を説得することはできません。まずは、離婚する理由を積み重ねて、離婚を切り出せる環境づくりが必要です。
離婚は冷静に切り出す
離婚したいと伝える時は感情的にならず、冷静に伝えるようにしましょう。感情に任せて訴えてしまうと、「ちょっとカッとなってるだけだ」と真摯に受け止めてもらえません。
静かな場所を選び、お子さんがいる場合には預けるなどして二人きりで話せる環境を作りましょう。
冷静に淡々と離婚したい理由と離婚したいという意思を伝えましょう。
離婚したらもらえるお金は?
夫婦二人が離婚した場合には特に手当はありませんが、お子さんが居てシングルマザーとなる場合にはお住まいの地域から補助や手当が出ます。
どこの地域も同じような補助が出ていますが、その金額は地域によって異なる為、どんな手当があるのか、いくらもらえるのか、事前によく調べておきましょう。
児童扶養手当
ひとり親家庭に支給される手当です。対象のお子さんが居れば必ずもらえる児童手当(こども手当)とは異なります。
支給される額は収入によって変わります。収入には、働いて稼いだお金だけでなく、元旦那から受け取る養育費も加算されるので、収入が多い場合は対象にならず支給されない場合もあります。
医療費免除
医療費の免除、減免についてはお住まいの地区によって異なります。
私の住む神奈川県川崎市では、子供は18歳まで、そしてその親も子供が18歳になるまで医療費が免除されます。もちろん保険診療のみですが、お金がなくて病院に行けない…ということもないので、安心です。
保育料・学費の減免・補助
お子さんを保育園に入れる場合、保育料が減額または免除されます。実質かかるのは給食費や必要な衣類など身の回りのものだけです。
ただし、保育料に関しては児童扶養手当と同じように収入によって異なる地域もありますのでしっかりとし食べておく必要があります。
また、小学校中学校ですと、給食費の減免や補助金の支給があります。こちらも所得制限などがありますが、大きな助けになることは間違いありません。
税金の減免
児童扶養手当を受給している場合、所得税や住民税等が安くなります。
確定申告をすることで還付される場合もあるので、年末調整、確定申告は必ず行うようにしましょう。
離婚したら子どもの親権はとれる?
お子さんがいる夫婦が離婚した場合、お子さんの親権がどちらが持つかということでもめる場合がありますよね。15歳以上の子供は自分の意志でどちらにつくか決めることが出来ますが、15歳未満の場合には、夫婦が親権を決めることになります。
では、離婚後、親権が取れるケース、取れないケースについてご紹介します。
母親が親権を取れるケース
お子さんが小さければ小さいほど、養育には母親が必要という考えの日本では、親権は母親にいくと考えてほぼ間違いないでしょう。
経済状況が安定しないという場合でも、両親(子供の祖父母)などの協力があれば、親権を取ることは難しくありません。
母親が親権を取れないケース
母親が親権を取れないケースは、母親の子育てに問題がある場合です。
- 育児放棄
- お酒を飲んで暴れる
- 多額の借金がある(ギャンブルなど)
- 不特定多数の男性が家を出入りする
このような場合、子供の教育に悪影響という考えから母親が親権を取れない場合がります。
また、別居時に母親と離れて暮らしていた場合にも真剣が認められない場合があります。父親と子供が暮らして生活を保っている状態を崩してしまうことは良くないと考えられるからです。
親権がほしい場合には、別居時は子供を連れていくようにしましょう。
離婚したいけど出来ない時は第三者に相談しよう
離婚したいけど出来ない、そんな時は第三者への相談が解決の糸口になるかもしれません。
第三者の意見を聞くことであなた自身も冷静、そして客観的に夫婦をみることができるようになるので、考えをまとめるためにも第三者への相談はおすすめです。
女性センター
離婚の相談をはじめ、子供の事、母子家庭の各種手当などについて相談できる各都道府県が設置している女性専用の施設です。
電話相談や面接相談があり、どちらも無料で利用が出来ます(電話相談は通信費は自費となります)。
弁護士
離婚と言えば弁護士、といっても過言ではないほど、まずは弁護士に相談ということを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
弁護士の費用は、全国平均で60万円ほど。とっても、財産分与や慰謝料、養育費によっても弁護士費用は変わります。とにかく決して安くないということです。
といっても、協議離婚(夫婦間の話し合い)、調停離婚(調停員が立ち会う話し合い)では弁護士は必要ありません、
裁判離婚になり、どうしても弁護士をたてて争わないといけないという場合の最終手段として相談しに行きましょう。
また、相談だけでしたら1時間5000円ほどで受けているところが多いので、要件をまとめて相談に行くのも一つの手です。
市役所・区役所の無料弁護士相談
市役所・区役所では無料の弁護士相談を受け付けています。決まった曜日、決まった時間など、相談に行ける時間は限られていますが、通常おかんのかかる弁護士への相談が無料でできるので、お時間の会う方であれば一度相談に行ってみてはいかがでしょうか?
ただ、多くの方の相談に乗るべく、ひとりひとりに設けられた時間は非常に短いので、疑問や不安をきちんとまとめてから相談に行くようにしましょう。
法テラス
法テラスは、離婚に関する法律や離婚裁判についての相談、弁護士費用の立替などを行っている、国が設立した公的機関です。
- いきなり弁護士を探すのは難しい
- 経済的に弁護士に依頼は出来ない
- 離婚関連の法律について知っておきたい
などの場合に相談しやすいのが法テラスです。
弁護士に依頼した場合の弁護士分割払い制度(収入制限あり)などもあるので、経済的に弁護士に依頼できない場合の相談もおすすめです。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
離婚にはものすごい労力と気力が必要になります。お子さんがいるとなるとなおさらです。
離婚後の経済的な不安、生活の不安、環境が変わることでの子供への影響…抱く不安は数えきれません。
しかし、辛い結婚生活を続けることも得策とはいえません。一生仮面夫婦でいるのか、離婚をするのか、最後に選ぶのはあなた自身です。
勇気が出ない、不安で出来ない、というときでも、まずは自分の未来を見据えながらどんなことが出来るか考えてみてはいかがでしょうか?