
子供が成長すると、習い事について検討する機会も増えてきます。
最近では習い事の種類も増え、子供にとっても選択肢が多く良い環境といえるでしょう。
しかし、どんな習い事がいいのか?習い事によって子供はどんな成長をするのか?とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今回は子供が成長できるおすすめの習い事と気になる費用についてご紹介します。
目次
子供におすすめの習い事と費用!
幼い頃からの習い事は将来への大きな自信にもつながり、子供たちの可能性を引き出します。
さまざまな習い事がありますが、それぞれの特徴と費用について見て行きましょう。
ピアノ
習い事の代表格として男女ともに人気なのがピアノです。
音を楽しみ、指先を使い耳に聴くことで五感を育てます。
ピアノは、「自分の好きな曲が弾けるようになる」という喜びにつながりやすく、ポピュラーな習い事の1つでもあるため、全国各地にお教室もたくさんあります。
男の子の場合は親御さんの勧めで習い始めることが比較的多いですが、女の子の場合は「友達の〇〇ちゃんがやってたから」ということがきっかけで始めることも多いようです。
小学校のお昼休みには教室のピアノを囲んで腕前を競い合う…なんていう光景も見られるため、「私もピアノが弾けるようになりたい!」とスタートする子が多いのだそう。
そこで気になるのがレッスンにかかる費用です。
初期費用がかなりかかる上、練習に飽きて続けられなかった場合は無用の長物になってしまうのがピアノの怖いところ。
エレクトーンや簡易ピアノが出てはいるものの、やはり長く続ける場合にはきちんとしたピアノを最初に購入するのが良いでしょう。
とはいえ、1年続くかわからないな…という時は、簡易なものや安価な電子ピアノでスタートし、本人がやる気を見せて来たら本式のピアノを購入するというのも1つです。
最近ではピアノの中古買取もあるのでチェックしてみましょう。
- 初期費用(ピアノ、教本購入等)
アップライトピアノ 約20〜30万円
電子ピアノ 約10万円〜 - 月謝
大手教室 約8,000円
個人教室 約6,000円
※このほか、年に1度のピアノ発表会やコンクール参加などで参加費、衣装代、場合によっては先生への謝礼などの費用がかかります。
親御さんもかつて習っていたり、音楽の心得がある家庭ではお子さんに習わせる時期が幼稚園からと早い場合もあります。
将来音楽の道に進ませたいというはっきりした目標がある場合は別ですが、音楽を通じて感性を育てたいという場合は幼稚園の年長〜小学校の低学年くらいから始めると良いでしょう。
スイミング
スイミング教室も昔からポピュラーな習い事の1つ。
水に親しむところから選手を目指すコースまであり、運動能力を高めていくことができます。
また、男女の別なく習えるので兄妹で通わせたり友達の輪が広がったりと、コミュニケーション面でも学校以外の友達を作れるというのが良いですね。
親御さんにとってもありがたいのが送迎サービス。
多忙な時間の合間を縫ってお迎えに行く必要がないのは、長く通わせるほどにありがたみを実感できるはず。
多くのスイミングスクールが送迎バスを導入しているため、子供が安全に習い事に通えるというのは親御さんにとってもストレスがありません。
- 初期費用(入会金、ウェア等)
約2〜3万円 - 月謝
約4〜5,000円
選手コースの場合は1万円/月が平均です。送迎サービスの有無によっても月謝が変わることがあります。
英語教室
近年ますます国際化が進み、外国人旅行者も増え続ける日本。
「英語を使えることはパソコンが使えるくらい当たり前。」
この傾向はますます高まっているのが現状です。
自分が英語に苦労した分、子供達には苦労させたくない…という親心で、幼少期から英語教育に力を入れる家庭も増えてきました。
大人になってからの語学学習はとっても苦労するということを身をもって知っている親世代としては、英語に抵抗感を抱く前にすんなりと英語に親しんでほしい!というのが願いですよね。
習わせる時期は早ければ早いほうが良いとは聞くものの、実際のところはどうなのでしょうか?
お子さんに求める英語レベルにもよりますが、コミュニケーションに不自由にならない程度…と考えるのであれば小学校の低〜高学年からでも遅くはありません。
逆に、ネイティブに近い発音を身につけさせたい!という場合は1〜3歳の間、日本語と英語を同時進行で覚えさせていく方法が有効です。
こうすることで外国人パートナーを持つ家庭と同様の環境を作ることになり、自然に言語学習を進めることができます。
まだ日本語と英語が区別もついていない頃から英語を習わせると、発音が非常にきれいになります。ただし、小学生からスタートしても、まだ脳が柔らかく吸収が早いので大人とは比べ物にならないくらいきれいに発音できるようになります。
- 初期費用(入会金、教本購入など)
約1〜5万円 - 月謝
大手教室 約5〜9,000円
個人教室 約5,000円
塾と同様、高めの価格設定となっています。
特にネイティブと日本人講師では価格が違う場合があります。
日本人講師であってもネイティブと遜色ない発音で教えてくれるところや、教え方が上手、子供が怖がらない…など特色があるので、まずは体験教室に行くのがオススメです。
公文
まだ「そろばん」が習い事として大人気だった頃から学習塾として歴史の長い公文式。
親御さんが子供の頃も、学校帰りには公文教室に通う友達が多かったのではないでしょうか。
読み書きそろばんを基本として、近年では英語クラスも開催しており多様な学習ができます。
公文といえば特に算数が有名です。
学校の授業だけでは補いきれない部分のフォローや先取り学習ができ、圧倒的な量をこなすため計算の速さなどはとても伸びます。
難しめの習い事にもかかわらず、子供たち同士楽しんで切磋琢磨していく中で、ゲーム感覚で算数を楽しめるようになるようです。
また、学習のクセづけができるのもメリットで、「勉強は進んでやるもの」という意識を作ることができます。
全国に教室があるので転勤しても続けやすいのも便利です。
- 初期費用
なし! - 月謝
1教科 約6,480円(国・英・数選択制)
体操
オリンピック選手の活躍で人気が高まっている体操教室。
幼い頃から全身を鍛えていくと、運動能力を飛躍的に伸ばすことができます。
体を十分に動かすことでストレスの発散にもつながり、心身ともに健やかな成長が期待できます。
特に体操は体の柔軟性も身につきケガもしにくくなりますし、段階的に技を覚えて行くことで子供自身の達成感にも繋がります。
教室の場所はスポーツクラブや地元の地域体育館などが多く、場所が限られることがあります。公共施設が主催の教室などは安価で通うことができるのも良いですね。
- 初期費用(入会金・ウェアなど)
約1万円 - 月謝
月1回 約6,000円
月2回 約1万円
習字
「字がうまいは七難隠す」といわれるほど、美しい字はその人の印象をぐっと格上げします。
昨今はパソコン文化で、自分で字を書く機会はどんどん減っています。
だからこそきちんとした字が書けるということは教養を身につけているというイメージを与えます。
子供の頃からお習字を習わせておくことは、大人になってから大きな自信につながります。国際社会になって将来世界に出て行く時にも、お習字ができるということは日本の文化を伝えることにも繋がります。
また、「書道」という芸の世界では、先生への接し方などを通じて礼儀作法も身につけることができます。
こぢんまりとした個人の教室が多いですが、公民館での文化教室などでも行われていることが多くあります。
始める時期は幼稚園〜小学生低学年がオススメです。
子供自身が楽しさを見いだせることが大切なので、褒めるのが上手な先生を見つけましょう。
- 初期費用
5,000〜1万円
学校で書道セットを購入する場合は併用可 - 月謝
約4〜5,000円
リトミック
リトミックは音楽を通じて子供の可能性を引き出し、五感を育て、感受性豊かな心を育むプログラムです。
何かができるようになる以前に、子供の持っている根本的な想像力や豊かな感受性を引き出すことに重きが置かれています。
音楽遊びを通じて子供自身がどう感じるかという感性を大切にし、音に反応して体で表現していきます。
教育理論に基づいた年齢別のプログラムがありますが、リトミックの教育の目的は、音遊びを通じて子供のキャラクターや持ち味を引き出し、好奇心や考える力を引き出すことにあります。
のびのびと独創的な感性を育てたいという場合にはオススメです。
音楽を用いたプログラムなので、ピアノ教室と併設されていることもあります。
- 初期費用
5,000〜1万円 - 月謝
大手教室 約4〜5,000円
個人教室 約3〜4,000円
地域の児童センターなどでも行われることがあり、その場合は1回あたり1,000〜2,000円程度と安く利用できるようです。
ダンス
ダンス教室は、ヒップホップやジャズダンスなど子供向けのクラスがたくさんあり人気の習い事です。
テレビでもキッズダンスバトルなどのコンテスト番組も見られるようになり、大人顔負けのキレを披露する子も少なくありません。
レッスンを通じて運動能力やリズム感を養うことができ、チームで踊る中で友達も増え、コミュニケーション力も培うことができます。
子供は飲み込みが早いので、スタート時の上手い下手は関係ありません。
音に合わせて体を動かすことはストレス発散にもなり、自己表現にも繋がります。
- 初期費用(入会金、ウェアなど)
5,000〜2万円 - 月謝
大手教室 約5〜1万円
個人教室 約3〜5,000円
その他発表会での衣装代や参加費などがかかってきます。
武道(柔道・空手・剣道)
日本の伝統的なスポーツである武道。
技術そのものはもちろん、習い事を通じて礼節や精神力を学ぶことにも繋がり、子供に習わせたいスポーツとして根強い人気があります。
礼に始まり礼に終わり、師弟の関係が強い武道は精神面でのタフさを身につけることができるのが特徴です。
心身ともに自信ができ、打たれ強く礼儀正しい子供に育ちます。
反面、練習の厳しさに挫折してしまう子もいるため、先生との相性や、一緒に通える友達がいるかどうかもポイントです。
- 初期費用(入会金、ウェアなど)
5,000〜2万円 - 月謝
約4,000〜1万円
地域の体育館など公共施設で習う場合は、もう少し安い場合もあります。
サッカー
男の子に人気の習い事ですが、なでしこジャパンの活躍で近年では女の子の習い事としても人気が出てきたサッカー。
運動能力はもちろんのこと、大人数でのチームワークを学ぶことができ、仲間の大切さや協調性を身につけることができます。
地元のクラブチームが主催するサッカー教室のほか、フットサルコートなどで教室が開かれています。早くから始めると上達も早く、選手を目指すなど子供達にも張り合いが出てきます。
- 初期費用(入会金、ウェアなど)
2万円〜3万円 - 月謝
約3,000〜5,000円
サッカーの場合は最初にボールやウェアなどが必要になるため、初期費用がやや高めになります。
このほか、練習試合などの交通費などに別途費用がかかります。
テニス
テニスは瞬発力を養い、集中力がつき頭の回転も早くしてくれるスポーツです。
大人になってからも続けられるスポーツとして、幼少期から始めると生涯の趣味として楽しめるでしょう。
将来選手を目指す場合は小学校低学年くらいから始めるのが良いですが、基本的にはどのタイミングからでも始めることができます。
- 初期費用(入会金、ウェアなど)
1万円〜3万円 - 月謝
約5,000〜1万円
ラケットにウェアと初期費用はやや高めです。元選手など著名なコーチについた場合は月謝も高めになります。
まずは地元のテニスクラブを探してみるのが良いでしょう。
絵画教室
子供の想像力を引き出し、感受性を豊かにしてくれる絵画教室。
手先を動かすことで五感を刺激し、自分の感情を作品を通して表現することを学びます。
技術が身につくのはもちろん、子供の作った作品が思い出として残るのもメリットです。
特に子供特有の感性は大人になってからでは出せない独特のものなので、幼い頃に絵に親しむことは子供の個性を引き出すのに大きな役割を果たします。
- 初期費用(入会金、道具等)
1万円〜2万円 - 月謝
約4〜7,000円
そろばん
現在では数が少なくなったそろばん教室ですが、ハイスピードで瞬間的に計算を解いて行く訓練は確実に子供の算数能力を伸ばしてくれます。
暗算が驚くほど早い人は、頭の中のそろばんで計算しているという話もあるほど。
数学オリンピックの出場者や、大学の専攻など数学の道に進む人の中にも幼少期にそろばんに親しんでいたという人は多く、より根本的な数への興味を育てることができます。
- 初期費用(入会金、道具など)
5,000円〜1万円 - 月謝
約4〜9,000円
野球
親子で始めたキャッチボールや草野球、プロ選手の活躍を目にしたことがきっかけになったりと、生活の中で身近なのが野球です。
特に父親が野球をしていると、一度は子供にもボールに触れる機会をと遊びを通じて野球を知り、子供が楽しさに目覚めて、本格的に取り組み始めるというパターンが多いようです。
地域の野球チームなど、地域に根ざした活動をする団体が多いため、スクールというよりは部活のような家庭的な雰囲気がありますが、その分、入会金を取らないことが多く、運営に際して親御さんの協力が必要なこともあります。
厳しさの中にもチームの家族的な雰囲気が魅力で、友達も多くできるでしょう。
- 初期費用(入会金、道具等)
2万円〜4万円 - 月謝(遠征含む)
約3〜5,000円
初期費用として道具代がかかりますが、月謝や入会金は取らないところもあります。
そのかわり練習試合などで交通費がかかってきます。
バレエ
女の子の習い事として人気のバレエ。ピアノと合わせて習う子も多いです。
音楽を体で表現する感受性、基礎体力や柔軟性も身につきます。
ピンと伸びた背中やすらりとした手足が女性らしさを作ってくれ、中高生になっても長く続けられることができる習い事のひとつです。
バレエの魅力でもあり、ネックでもあるのが発表会。
とにかく費用がかかり、衣装代や謝礼、場合によってはチケットノルマなどで10万円は覚悟が必要な世界です。
- 初期費用(入会金、道具など)
2万円〜3万円 - 月謝
約5〜1万円
習い事の数はどのくらい?
たくさんの習い事を見てきましたが、あれもこれもとかけ持ちするのは子供にとって良いことなのでしょうか?
多すぎる習い事に注意
学校が終わるとすぐに習い事…という日は週に1、2度であれば子供にとって負担も少ないですが、毎日では子供にもストレスになってしまいます。
習い事が多すぎて友達と遊べないのは少しかわいそうですね。
遊びの時間も大切!
友達との関係は学校だけではなく、日々の遊びや交流の中で深まっていくもの。
習い事の追われて友達との時間が取れない、もしくは、携帯だけでのやり取りしかできない…というところまで詰め込んでしまうと、せっかくの自由な時間が窮屈になってしまいます。
昨今はどの子供達も習い事で忙しいものですが、あまりにも毎日予定が詰まっていると、
「あいつは習い事があるから誘うのをやめようぜ」と、孤立を招いてしまうケースもあるのです。
子供本人に習い事を絞らせる
子供にちょうど良い習い事の分量としては、せいぜい2つまでが良いでしょう。
最初に体験教室をいろいろと試してみて、最終的には本人が楽しい!やりたい!と思えることを選ぶのが習い事を絞るコツです。
3つかけ持ちでも、本人がどれもやりたくて絞りきれない!という場合は良いですが、週に3回習い事があるというのはなかなかハード。
学年が上がるにつれて宿題や授業内容も難しくなってくることを考えると、まずは1つ始めてみて、本人に意思と余裕があればもう1つ増やすようにするのが良いでしょう。
子供に習い事をさせるときの注意点
子供に習い事をさせる上で、気をつけたいことを押さえておきましょう。
親の夢や希望を押しつけない!
「私が苦手だったから子供に苦労させたくない。」
「私ができなかった夢を子供にかなえて欲しい。」
そのきっかけは悪いものではありませんが、親からの過度の期待は子供の純粋な喜びをゆがめてしまいます。
子供の意見を尊重する!
「練習に行きたくない。やっていて楽しくない。」
子供がこのようなサインを出し始めたら、よく話し合いましょう。
習い事は義務教育ではないので、嫌々やっていても結局は続きません。
今壁にぶつかっているのか、本当にイヤなのか。
辞めることは簡単ですが、子供の中に悔しい気持ちがある時は、まだチャレンジできるはずです。良いところを褒めて、スランプを一緒に乗り越えてあげましょう。
厳しすぎる指導は頑張る力を半減する!
元選手、元プロなど著名な先生につくと指導がとても厳しく、子供が萎縮してしまう場合があります。
1つの教室に通い続けることも大切ですが、レベルに応じて師事を変えることも 1つの方法です。
子供をプロレベルにしたいという明確な目標がないのであれば、まずは地域の通いやすい教室から始めるのがベストです。
子供のやる気を引き出す!
子供にとって、先生との相性は非常に大切です。
たとえ指導がハードでも、その先生の愛情深さが伝われば子供は期待に応えようとがんばるものです。
体験教室では先生の子供達への接し方、通っている子供達の表情など、スクールの雰囲気をよく観察しましょう。
子供のやる気を引き出す声かけのポイント!
親の励ましは子供にとってかけがえのない原動力です!
たっぷり褒める
大人であっても、褒められて嫌な気持ちになる人はいません。
親から認められる、褒められるということは子供の自信を大きく育てます。
どんどん褒めて、調子に乗ってますますがんばるという良いサイクルをつくりましょう。
達成できそうな目標をたてる
いきなりプロを目指せ。というようなむちゃくちゃなことを言う親はいないと思いますが、過度の期待は子供にとってプレッシャーになり、自信を喪失してしまうことにもなりかねません。
まずは目先の1歩、当たり前のレベルを続けられることでも十分です。
一緒にやる(見本になる)
親が自分の理解者であるということは、子供にとって大きな喜びです。
子供がつまずいているとき、ぜひ一緒に取り組んで見本を見せてあげましょう。
将来(習い事を続けたら…)を一緒に考える
これが何の役に立つんだろう…と思うとやる気がなくなってしまうのは、勉強も一緒ですよね。
この習い事をずっと続けたらどんな風になれるのか。どんな風になりたいのかを一緒に考えることは、行き詰まった時に習い事を続けて行く上での大きな目標になります。
その道のプロや先輩の活躍を見る機会や、夢について話し合いましょう。
子供の力を信じる
子供には無限の可能性があります。
そして、自分を信じてくれる人がいる。というだけで、人は実力以上の力を発揮できるものです。
「あなたはできる。私は信じてるよ。」という肯定のメッセージを送り続けましょう!
まとめ
以上、オススメの習い事と注意点をご紹介しました。
具体的な技術の習得だけでなく、習い事を通じて学校以外の友達の輪が広がったり、息抜きができたりとたくさんのメリットがあります。
ぜひ、お子さんが楽しく続けられる習い事を見つけてくださいね。