
お尻に出来物ができてしまったことはありませんか?
- 座ると痛い…
- 跡になってしまった…
- お尻が汚くて恥ずかしい…
など、お尻の出来物に関する悩みを持つ女性は多くいらっしゃいます。
でも、場所がお尻だと病院に行くのもためらってしまいますよね。
そこで今回は、お尻の出来物に効果的な薬とお尻ニキビの原因、そして予防・対策方法をご紹介します。
目次
お尻の出来物に効果的な市販薬3選!
お尻にできてしまった出来物。
病院に行かずになんとかしたい場合に、ドラッグストアで手に入る市販のお薬は以下の通りです。
1つずつみてみましょう。
ドルマイシン軟膏
抗生物質配合で殺菌効果が期待でき、おできのほかにヤケドや皮膚の化膿にも有効です。
1日1〜3回、患部に直接またはガーゼにつけて塗ります。
たこの吸い出し
ネーミングもユニークな昔からあるおできの薬です。有効成分である硫酸銅とサリチル酸が出来物の膿を吸い出し、患部を治療することができます。
ガーゼに膏薬をつけて患部を抑え、膿が出切るまでガーゼを交換します。
これらは市販薬として売られているので、出来物を家庭で治療することができます。
漢方薬
お尻にニキビが出来てしまう時には、ホルモンのバランスを整えてくれる漢方薬が体質改善につながり効果的です。
皮膚の免疫力を高め、人間の持つ本来の回復力を高める効果があるため、飲み続けるとニキビができにくい体質を作ることができるのです。
薬剤師がいる薬局で症状を相談して、適切な漢方薬を見つけてもらいましょう。
でも、そもそもお尻に出来物ができてしまう原因とはなんでしょうか?
お尻に出来物ができる原因は?
お尻に出来物が発生してしまう理由には、以下のようなものが挙げられます。
ムレ
夏場で汗をかいたり、生理用品によってムレてしまうことはありませんか?
通気性が悪くなるとお尻に出来物ができてしまう原因になることがあります。
長時間の圧力がかかる
座りっぱなしのデスクワークはお尻に長時間の圧力がかかり、皮膚の角質化を招きます。
それにより皮膚のムレやニキビ菌の繁殖が起こりやすくなり、出来物やニキビになってしまうことが多いのです。
皮脂分泌過剰
意外にもお尻は皮脂の分泌が多い場所だということをご存知でしょうか?
皮脂分泌が多く角質が厚いお尻は、元々ニキビができやすい場所です。
座った姿勢のときは、体重を腰とお尻で支えることになるため肌への刺激が強くなります。
長時間その状態が続くと角質化といって角質が厚くなり、皮膚が毛穴をふさいでしまうためニキビの原因菌が繁殖しやすくなります。
ストレス
避けて通れないストレス。ストレスはあらゆる病のもととなり、免疫力の低下を招きます。
ストレスによって自律神経のスイッチがうまく切り替わらなくなり、その結果、体のバランスが崩れて皮膚の健康状態も悪化してしまうのです。
免疫力の低下
免疫力が下がると皮膚の表面を守っている常在菌がバリア機能を発揮できなくなります。
外的刺激にも弱くなり、おできができてしまう原因となることがあります。
お尻の出来物は皮膚科へ!女性の皮膚科医なら安心!
お尻に出来物ができてしまったら、とりあえずは市販薬で対応したいのが女心ですよね。
でも、早めに治療すればそれだけ早く治すことができます。
デリケートな部分だけに、治療にはやっぱり女医さんが安心です。
お尻の出来物で悩む女性は多い
「お尻に出来物なんて恥ずかしい…!」「お尻にニキビなんて私だけかも…」とついつい思ってしまいますよね。
でも人に言えないだけで、案外お尻の悩みを持つ女性は多いのです。
病院に行くのが恥ずかしくて、自然に治るのを待ってしまう人もいると思いますが、実は放っておくとどんどん悪化してしまう場合もあるのです。
お尻の出来物の放置は危険!
お尻という場所が場所だけに、できればこっそり治したいですよね。
自然に治るかな…と思ってそのままにしていませんか?
お尻はデリケートな部分なので放置は禁物です。
そのままにしておいて悪化してから治療すると、それだけ治るまでに時間がかかってしまいます。
では実際のところ、何科を受診すれば良いのでしょうか。
お尻の出来物は皮膚科へ!
お尻に出来物ができたら、肛門科?皮膚科?何科に行けば良いの?!と迷いますよね。
場所がお尻なので肛門科かなと思いますが、痔のように肛門に出来物ができた場合以外は、皮膚の疾患として扱われます。
まずは皮膚科を受診しましょう。
女医が診てくれる皮膚科を探そう!
男性のお医者さんの前でお尻を出すのは相当な勇気がいりますよね。
それだけで病院に行くのを尻込みしてしまいますが、そんな時は女医さんがいる皮膚科を受診しましょう!
かかりつけの皮膚科が男性医師しかいないときは、別の皮膚科を探してみると良いでしょう。
ただでさえ他人に見られたくないお尻。
患部を診たり触られたりするのですから、女性医師だと気持ちの上での安心感が違います。
繰り返すお尻の出来物はニキビじゃない!?
お尻に出来物が繰り返しできてしまう時は、たとえニキビのような小さな出来物であっても実はニキビとは別物かもしれません。
ニキビではなく粉瘤かも!?
お尻にニキビができちゃった!…と思っていたら実はニキビじゃなくて別の病気の可能性があります。
お尻によくできるおできは、「粉瘤(ふんりゅう)」という状態でニキビとは異なります。ニキビは時間とともに治まることが多いのですが、粉瘤の場合はそのままにしておくと悪化して炎症が起きてしまい。細菌感性のリスクも高まります。
粉瘤とは
粉瘤は皮膚の下に脂肪が溜まり、皮膚が盛り上がっていわゆる「おでき」の状態をいいます。
お尻だけではなく、顔や背中など体のどこへでもできる可能性のある疾患です。
お尻の場合はムレやすいので雑菌が繁殖しやすいということもあり、それだけ粉瘤ができやすい環境といえます。
粉瘤の治し方
粉瘤ができてしまったら、自分で治すことは困難です。
早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
粉瘤は放置すると炎症を繰り返し、治りにくくなることがあり体に負担がかかります。
症状によっては外科的な手術が必要なこともありますので、安易なセルフケアは禁物です。
自宅でできるお尻の出来物のケア&予防方法!
お尻の出来物の初期症状を抑えたり、出来物ができにくくしたりといった家庭でできるケア&予防法をご紹介します。
保湿
お顔のお手入れと同じように、お尻も保湿してあげましょう。
なめらかなツルスベヒップを作るのに大切なのは保湿です。
お尻は皮脂も多くムレやすいので、乾燥とは無縁のような気もします。
ところが下着の締め付けや座っている姿勢などで、四六時中摩擦や圧迫などの刺激を受けているため皮膚がザラザラと硬くなってしまうのです。
肌は刺激から守るためにメラニンを出します。それが原因でお尻の皮膚の黒ずみに繋がることも…。
お風呂上がりには保湿クリームなどで、お尻をケアしてあげましょう。
ボディクリームをお尻にまでしっかりと伸ばして、皮膚を柔らかくみずみずしく保つことが大切です。
ピーリング
溜まった角質を取り除いてくれるピーリングも週に1度程度取り入れるとなお良いです。
日々体を洗うだけでは落としきれない汚れも、ピーリングをすることでしっかりと落として肌本来の白さを取り戻すことができます。
角質が厚くなってごわついたお尻の皮膚も、ピーリングを続けることでなめらかに柔らかくなっていきます。
清潔にする
お尻はどうしても通気性が悪くムレやすい場所。
綿の下着をつけたり、デリケートゾーンにも使える除菌シートなどをトイレタイムに使ったりして清潔な環境を作りましょう。
最近はウォシュレットがついているトイレが多いので、お尻を水で洗うようにするとより清潔です。
ニキビ跡、黒ずみになってしまったら…?
お尻にできてしまった出来物が、跡に残ってしまったり、黒ずみになってしまったりした場合は後からケアすることができるのでしょうか。
その方法を見てみましょう。
ニキビ跡の治し方
ニキビの跡をきれいに治すためには、皮膚の細胞のターンオーバーを正常化することが大切です。
顔の場合は、ビタミンCの入った化粧水や美容液でケアしますが、お尻にわざわざ化粧水を使うのがもったいないという人もいるでしょう。
コットンに化粧水を含ませてパッティングするとニキビ跡の治りも早くなります。
お肌と同様に、お風呂上がりはクリームなどで保湿を心がけて、肌のバリア機能をキープしましょう。
黒ずみの治し方
色素沈着で皮膚が黒ずんだり、茶色くなったりしてしまった場合にはピーリングがオススメです。
肌の表面に塗ってマッサージしてポロポロと角質を落とすタイプや、拭き取りシートタイプなど、化粧品売り場で色々な種類を見つけることができます。
肌のターンオーバーをもってしても、色素沈着がきれいに治るには2、3年ほどかかることがあります。
ピーリングで肌の古い角質を取り除くことは、色素沈着に即効性のあるお手入れ方法です。
マイルドピーリングと呼ばれる洗い流すタイプは刺激も少なくデリケートなお尻に使うのにもオススメです。
週に1、2回程度ピーリングを続けると、黒ずみや茶色くなったシミを薄くすることができます。
まとめ
できてしまったお尻のニキビやおでき。
ついつい気になってしまう場所ではありますが、清潔と保湿を心がけ、塗り薬などで早期治療につとめましょう!
お尻の皮膚はとてもデリケート。
日々の生活のなかでの刺激、たとえば衣類との摩擦や長時間の圧迫、ムレなどを回避できるように気をつけつつ、治らない場合や出来物が大きくなってしまった時は早めに病院に行きましょう。
毎日のお風呂でお尻を清潔に洗ったらしっかりとすすぎ、お風呂上がりには保湿クリームを使って潤いをキープするように心がけることが大切です!