
子供が生まれてからも、経済的な問題が出てきたり自分の時間ができたときなどに、「働こう」と思うママは多いです。
でも…
- 子持ちでも働けるの?
- 子持ちママに向いている仕事って…?
- 子持ちだと迷惑なんじゃ…
などの不安も出てくるはず。
お金を稼ぐだけではなく、育児や家事とも両立しなければならないので、仕事選びにはより一層慎重になってしまいますよね。
そこで、今回は、子持ちママが働きやすい仕事についてご紹介します。
目次
子持ちママが働きやすい仕事6選!
子育て中は子どもが熱を出したり、急なお迎えが必要になることも出てきます。
基本的に職場では、欠員が出ないことを前提にして人員を組んでいるため、どうしても現場に穴を空けてしまう可能性のある子育てママは採用面で不利になることが多いのです。
そんな中でも働ける職場は、「1人でできる仕事」または「人数がたくさんいて交代が可能な仕事」「子育てに理解がある職場」ということが挙げられます。
順番に見ていきましょう。
在宅ワーク
1人でできる仕事の筆頭として挙げられるのが在宅ワークです。
子育ての空き時間を使って働くことができる点が大きな魅力で、仕事の内容によっては女性や主婦としての目線が必要なお仕事もあります。
アンケート調査やモニターなど、簡単なお仕事ほど報酬額も安くなるのですが、データ入力や記事執筆などは経験を積むほどに金額も上がっていくためやりがいがあるお仕事といえます。
前職の経験や資格がある場合には、翻訳やデザイン系のお仕事などもあり、専門的な内容になっていくほど報酬額もアップします。
ネットオークション、通販
自宅の不要品や服など、誰でも気軽に始めることができるネットオークションは気軽にスタートできる在宅ワークの1つです。
中には、最初は趣味程度で始めたものでも、だんだんリピーターがつき売上がアップしていって、商品を仕入れてネットショップを始めたという人もいます。
お客さんと直接やり取りをするなかで自分の努力がすぐに反応として返ってくるので、やりがいが感じられるお仕事です。
メールレディ、チャットレディ
在宅でできる高給なお仕事としては、出会い系サイトなどの営業のお仕事や、テレビ電話で会話をするチャットレディというものがあります。
水商売のように直接店舗に出向く必要はなく、自由な時間で働けるので取り組みやすい仕事といえます。
その反面、悪質な利用客とのトラブル、個人特定(身バレ)のリスクなどもあるため、注意が必要です。
スーパーのレジ
在宅ワークがなかった頃には、主婦のアルバイトの代表格だったのがスーパーのレジ打ちや品出しといったお仕事です。
朝・昼・夕のシフトが選べ、同じく子育て世代の主婦が多く働いているためにとても始めやすいのが特徴です。
急なお休みにも理解がある職場が多く、面接の際にも希望を伝えやすいでしょう。
ファミレス、ファーストフードなど飲食店
スーパーの次に働きやすいのが飲食店です。
店舗数が多いファーストフードやファミレスなどは慢性的に人不足であることが多いため、求人情報が出ていなくても店舗に直接聞いてみるというのも1つの手です。
お仕事の内容もマニュアルがあったりと取り組みやすく、主婦のアルバイトや学生が多い職場は急な休みにも理解があるところが多いです。
コールセンターなど派遣
大量募集や短期派遣などは、事務系のお仕事の中でも比較的始めやすいお仕事です。
基本的に派遣業務は長期契約を前提としたものが多いですが、1ヶ月〜3ヶ月程度の短期のお仕事や、10人以上の大量募集などの場合は子育て中でもチャンスがあります。
希望条件に合う仕事を紹介してもらうために、派遣会社への登録時にはしっかりと自分の状況を伝えることが大切です。
子持ちママは正社員とパートのどっちがいい?
子育てと仕事の両立。その課題をクリアするには正社員とパートのどちらが良いのでしょうか?
仕事の内容や会社の方針によっても差があるので一概には言い切れないところがありますが、もしもあなたが現在正社員で、続けるかやめるかを迷っている場合には正社員のまま産休に入ることをおすすめします。
やめることはいつでもできますが、正社員としての再就職は想像以上にハードです。
転職や就職活動の難しさは、独身>既婚>既婚子持ちの順に難しくなります。仮に子どもがいなくても、1年以上のブランクがある場合の就職活動は難航するのが一般的。
企業は長く勤められる人材を取りたいために、転勤や子どもの状況等に左右される子持ちママの採用には非常に慎重になります。
もし正社員として再就職を希望する場合は、会社の方針として子持ちママの採用に積極的な会社、託児所併設の企業や、規模が小さく家庭的で子育てに理解がある会社を探しましょう。
一方、パートで働くメリットとしては、正社員に比べて比較的自分の都合に合わせて働けるという点です。
ご主人の転勤や家庭の都合でお仕事を辞めなければいけない時も、正社員に比べると辞めやすいといえるでしょう。
扶養控除内で働きたいという希望がある場合も、パートアルバイトとしてのお仕事を探すことになります。
子持ちママが仕事を選ぶポイントとは!?
それでは、子持ちママがお仕事を選ぶ時に気をつけたいポイントをご紹介します。
働く時間をチェック!
スーパーなどは早朝、昼、夕方などの3交代制のところが多く、飲食店は24時間営業の店舗以外は10時スタートのところが多いです。
事務職に限らずサービス職であっても、職場によっては仕事の終わり時間が遅れる場合もありますので、面接時に残業が発生するかどうかもしっかり確認しましょう。
シフトをチェック!
週に2日〜5日、曜日固定など求人情報をよく確認しましょう。
毎週希望を提出するところもあれば、契約時に決まったシフトに固定で入るというところもあります。
職場の平均年齢をチェック!
職場の年齢層は会社の雰囲気に大きく影響します。
特に、女性が多い職場で気をつけておきたいことは、結婚・出産を経験していない独身女性の割合です。
女性は特に協調性や平等であることを気にしますので、同じ条件で働いているのになんで?という感情が起こるとトラブルに発展しやすくなります。
無用なトラブルを避け、長く勤めるためにも主婦が多い職場や、パートの人数にゆとりがある職場を選ぶほうが良いでしょう。
学生が多い現場など年齢層が若い職場や、母親世代の年齢層が高めの職場などがおすすめです。
有給・育休制度をチェック!
正社員の場合はもちろん、パートであっても有給を取得する権利があります。
勤務開始から6ヶ月経つと、10日間の有給休暇が取得できます。
同様に産休は国で定められた制度としてパートでも正社員でも利用できますが、育休の場合は1年以上勤務していることが条件になります。
また会社によって規定が異なる場合があるので確認しましょう。
制度はあっても実際には取れていない会社も存在しますので、面接時にこれまでの取得状況や産後の復帰率について聞けるようであれば確認しておくほうが良いでしょう。
お給料をチェック!
せっかく子どもを預けて働くのですから、1ヶ月働いたときに保育園代以上のお給料になるかどうか、しっかりチェックしましょう。
正社員の場合は賞与があるのかどうかも大きなポイントです。
ただし、給与が高めの求人には離職率の高さや、仕事内容がハードということも多いです。
給与は最低必要な額を満たしていればOKとして、雰囲気の良さを重視するほうが長く続けることができるでしょう。
【要注意】子持ちママが損する働き方とは!?
子持ちママが働くうえで、よく話題になるのが「103万の壁」…いわゆる配偶者控除です。
それでは、おトクな働き方とはどのようなものなのでしょうか。
税金で損をする収入とは!?
既婚女性には「配偶者控除」が適用され、年間103万円以内であれば夫の扶養内とみなされ、税金の控除を受けられるという制度があります。
また、社会保険料や所得税も夫の収入に対してのみかかってくるため、妻は支払う必要がありません。
現在、この制度が女性の社会復帰を妨げているとして、この配偶者控除をなくす方向で政策が進んでいますが、今のところは103万円以内で働くことが最も税金面ではおトクと言えるでしょう。
高い認可保育園に入れてでも働くべき!?
正社員であっても、パートとして働くときでも、子どもを親が見てくれるのではない限り保育園に預けることが必要になります。
認可保育園の保育料は、各自治体によって異なります。
夫婦の収入や家庭状況、子どもの年齢別に区分分けされて決まります。
このようにばらつきがあるため、一概にはいえませんが1人あたり約2〜3万を支払っている家庭が多いようです。
2人目は保育料も安くなることがほとんどですが、それでも月に4、5万ほどの出費となると、パート代がほとんど保育園の支払いに消えてしまう。ということもあるのです。
そうなると、家にいたほうが良いのでは?と考える人も多いことも事実です。
ですがパートに行くことで気分転換になったり、ついでに買い物など用事を済ませることができたりと収入面以外のメリットもあるので、夫婦で良く話し合うことが大切です。
子持ちの働くママは職場に迷惑!?
職場で子持ちのママさんは、実際のところどのような存在なのでしょうか。
どうしても職場に迷惑をかけてしまうので、どう思われているのかは気になるところですよね。
急なお休み・早退で迷惑がかかることも…
子どもの熱や風邪は突然にやってきます。
どれだけ自分の家で気をつけていたとしても、子どもがたくさんいる保育園ではウイルスを完全に防ぐことは難しいのも事実です。
保育園から呼び出しがかかり、緊急に迎えにいかなければいけない状況はどうしても出てきます。
そんな時に、会社に早退を伝えるのはとても気が引けることでしょう。
それが何度も続いたりすると肩身の狭い思いをせざるをえない…これは子持ちのワーキングママの宿命ともいえるでしょう。
しかし、採用時に子育て中であるということを理解して採用しているのも事実です。
仕事を肩代わりしてもらうということを同僚には感謝しつつも、必要以上に萎縮してしまう必要もないのです。
お互い様の職場なら安心!
お休みをすることに気が引けてしまうのは、自分だけが周りに迷惑をかけている…という気持ちからです。
その申し訳ない気持ちを軽くするには、同じく子育て中のママがいる職場がベスト。
自分も誰かが抜けたときの穴をサポートすることができれば、「迷惑をかけるのはお互い様」という気持ちが生まれます。
職場の環境選びは慎重に…
以上のことから、子持ちのママさんが働く上で大事なのは、「子育てに理解がある人が多い職場」ということがわかると思います。
やはり、子育てを経験していない人にその苦労を理解してもらうのは難しいもの。
自分の立場を主張したところで、分かり合える可能性はあまり高くありません。
トラブルの種を排除するには、最初の環境選びをしっかりと見極めることです。
ちょっとどうかな…と思った場合には、焦らず別の職場を検討することも大切です。
仕事と家事・育児を両立するコツとは!?
ただでさえ大変な育児に仕事を始めるとなると、目の回る忙しさになるママさんがほとんどです。
家庭と仕事の両立をするために、気をつけるべきことを紹介します。
完璧を目指さない
あれもこれも完璧にしようと思っても、あなたの体は1つしかありません。
思うように進まない仕事や、子どもの都合で段取りがうまくいかなくなることも、予定が狂って周りに理解を求める場面も出てくるでしょう。
思うようにならないことのストレスがピークに達すると、爆発してしまいます。
完璧にすべてをこなすなんて誰にだって無理なのです。
以前のような完璧な仕事ぶりや、家事を目指すと、自分を追い込んでしまいます。
優先順位を付ける
最悪、「今日必ずしなければいけないこと」さえ終わらせれば良しとしましょう。
今日でなければいけないことと、まだ締め切りに余裕があることを切り分けて、「今日中ではないけれど、できたらいいこと」は1つでも終わればOK。という風に考えると気が楽になります。
体調管理をする
子育ては体力との勝負です。
やってもやっても仕事は終わらない中で、子どもが大きくなるまでは寝かしつけや授乳などで自分の睡眠時間も短くなりがち。
短時間睡眠にも慣れるものですが、体にはやはり疲れが溜まっていくので免疫力が低下しやすくなります。
加えて、子どもの感染力の強い風邪は家族にもうつりやすいため、体調管理は徹底して行いましょう。
今できることをすぐやる
子どもの体調などで、予定していたスケジュール通りに進まないことがよくあります。
優先順位を考えて動くこともそうですが、今できることを先送りにしてしまうと、案外できなかったりします。
今できることは先延ばしにせずその場でさっと片付けようにクセ付けると楽です。
夫・子供自身でできることはお願いする
結婚当初の夫婦2人の時ならまだしも、子どもができてからも同じように奥さんを頼りにされてはプレッシャーになってしまいます。
「私がいなければ何もできない」と心配してしまう気持ちもあるかもしれませんが、グッと我慢して夫や子どもにお願いしてみましょう。
家事のお手伝いを頼むと、最初は後からやり直ししなければいけないかもしれませんが、根気よく褒めて伸ばして、気持ちよく手伝ってもらいましょう。
お手伝いをしてもらったら、感謝の気持ちを伝えることを忘れずに!
職場との人間関係を良好に築く
働く上で何よりも大切なのが、職場の人間関係です。
どれだけ時給や条件が魅力的でも、人間関係が円滑にいかなければいじめを受けたり、いづらくなったりしてしまって結局は続きません。
「子どもがいるから早退も仕方ない」という大変さは、同じ経験をしていない人には理解されづらいもの。
「ご迷惑をかけてすみません」「いつもありがとうございます」と感謝の気持ちを常に表すことが、円満な人間関係のコツですよ。
辛いときは助けを求める
仕事、家庭、子育て…。
たくさんのことが重なりすぎて、爆発してしまうママさんも少なくありません。
キャパシティを超えて忙しさが限界になると、どうしても逃げ出したくなるものです。
そんなときは、素直にヘルプを出しましょう。
立場が違う人には共感を求められないことが多いので、夫に話しても理解してもらえない。という場合は子育ての先輩である友人や母親、児童センターの相談窓口を頼るのが良いでしょう。
ストレスは溜め込まず、こまめに吐き出すことが大切です。
まとめ
以上、子持ちママが働きやすい仕事やポイントについて見てきました。
配偶者控除の見直しも検討されつつある現在、今後ますます家庭と仕事の両立が当たり前になっていくはずです。
子どもがいても仕事を続けるということを考えると、長く続けられる仕事を結婚前から見つけておくことも大切です。
また、在宅ワークを産休中に始めてみるなども良いでしょう。
パートや社員など新しく仕事を探す場合は、子育てに理解があるか、雰囲気が良いかどうかをしっかりと見極めることが長続きのコツです。
子育てと仕事の両立はハードな反面、煮詰まりがちな気持ちの切り替えができる場所にもなり得ます。
夫や親など家族の協力も必要なため、大変なことは多いですが、家族の絆も深まるでしょう。
忙しくも貴重な時間。子育ても仕事も楽しんで取り組みたいですね!