
友人の結婚式で受付を頼まれる事って非常に名誉なことですよね。結婚式や披露宴の受付は、両家の「顔」とも言える重要な場所ですし、その結婚式・披露宴の印象を決定するとても大切な役割です。ゲストに失礼が無いように対応するだけでなく、高額なご祝儀の取り扱いには細心の注意を払わなければなりません。今回は、結婚式受付の仕事内容や分担、服装など、結婚式の受付を務め上げるために押さえておきたいポイントや注意点などをまとめてみました。
目次
結婚式の受付マナー|前日までに行っておくこと
前日までに以下の事項について確認し、必要であれば新郎新婦や会場担当者などに確認しておくのが良いでしょう。無理な場合は、当日朝一で確認しておきましょう。
結婚式受付の心得
- 親族側の立場に立つこと
- お金の扱いは慎重にすること
- 会場内を把握しておくこと
結婚式受付としてふさわしい服装
女性は、丈の短いスカートや、露出が多いドレスは避けましょう。ウエディングドレスを意識する白や重い印象の黒は避け、清楚で明るい装いが好ましいです。アクセサリーはパールを基本にきちんとした華やかさを装いましょう。お辞儀をしたりゲストと会話したりすることが多いので、髪が顔にかからないようセットしましょう。
男性は、白いシャツにダークカラーのスーツが基本です。濃いストライプなどの柄物は避けましょう。華やかな色のネクタイやポケットチーフをプラスして明るい印象に持っていきましょう。
男女とも、手元に注目が集まるシーンが多いので、つめや指先を整えて清潔な印象を心がけましょう。
結婚式受付のマナー
受付は、親族の立場に立って対応しましょう。お祝いの言葉には、身内の気持ちになって感謝の気持ちを述べましょう。失言などには気を付け、丁寧な言葉遣いを意識し、笑顔で対応しましょう。
要チェック!8つの確認事項
- 受付係の集合時間と開始時間
- お預かりした祝儀袋を誰に渡すか
- すでにご祝儀を頂いているゲストはいるか?
- 受付に来たことを両親や新郎新婦に知らせなくてはいけないゲストはいるか?
- 芳名帳の一ページ目に記帳して欲しいゲストはいるか?(媒酌人が芳名帳の最初に記名する慣例があるため)
- お車代(謝礼)を渡すゲストはいるか?
- 当日のタイムスケジュールは?
- 受付は何時まで行うか?遅刻者の対応は?
結婚式の受付マナー|当日のスケジュールと主な仕事
当日の主な仕事を順を追って並べてみます。式や会場の規模、受付人数などによって差はありますが、一般的な受付の仕事についてご紹介します。
受付が会場に到着してから受付スタートまでにやるべき事
- 他の受付係との顔合わせ。会場の担当者を確認。
両家の受付係と会場担当者を確認し、名前などをしっかりと覚えましょう。 - 両家への挨拶
受付係は両家の「顔」とも言えます。受付係が揃い次第、きちんと両家に挨拶しておきましょう。 - 受付係と会場担当者で流れや役割分担、備品を確認
両家の受付係と会場担当者で受付の流れを確認し、両家受付係が同じ対応を出来るようにしておきましょう。人数にもよりますが、仕事の役割分担をし、個々の仕事内容を確認することも必要です。受付備品(④に記載)のチェックはもちろん、披露宴会場や控室トイレやクローク等、施設の場所も確認しておきましょう。 - 受付備品の確認
受付備品を確認します。主なものは以下の通りです。
・芳名帳(記名帳)
・名簿
・筆記用具
・黒盆(ご祝儀を載せておく黒塗りのお盆)
・預かったご祝儀袋を入れる袋や箱など(新郎・新婦で分ける場合もあります)
・席次表
・駐車券(駐車場のある会場など)
・来賓へのお車代など、特別に頼まれているゲストに渡すものの確認お車代やお礼を渡すように頼まれているゲストがいる場合は、名前をきちんとチェックして渡し忘れなどが無いよう気を付けましょう。
新郎新婦と引き継ぎする必要性のあるゲストの確認などもしておきましょう。相手側の受付の人ともしっかりと打ち合わせをし、対象のゲストにはスムーズに対応しましょう。 - お手洗い、身だしなみをチェック
受付開始前に必ずお手洗いに行き、身だしなみチェックを済ませておきましょう。
受付スタート
- ゲストを迎える
招待客が受付に来られたら、必ず立ち上がって一礼をします。お祝いの挨拶を頂いたら、身内の気持ちになって、笑顔で「ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べましょう。 - 祝儀袋を受け取る
祝儀袋は必ず両手で受け取りましょう。それから「ありがとうございます。お預かり致します。」と丁寧に述べましょう。
ゲストの名前が確認でき次第、名簿にチェックを入れ、祝儀袋の向きを直し、ゲスト側に向けてお盆の上に置きます。ご祝儀を置くお盆は空にせず、目を離さないように注意しながら、ある程度集まったら一部を、袋や箱などにしまいます。 - 芳名帳へ記帳をお願いする
芳名帳への記入をすすめます。ペンを両手で渡し、手を添えながら「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願い致します。」と伝えます。 - 席次表、駐車券などを渡す
席次表を渡します。披露宴中に使用するものなどがある場合も忘れずに渡しましょう。
お車代や駐車券などのお渡しが必要なゲストがいる場合は、席次表と一緒に渡しましょう。開宴まで間がある場合、控室などの案内をしましょう。 - 開宴したら、出席状況を確認する
開宴したら、ゲストが揃っているかを確認し、全員揃っている場合は、ご祝儀と芳名帳をまとめましょう。遅刻者がいる場合は、受付係から何人か残し、あとの受付係は会場に入ります。開宴時間にゲストが揃わなかった場合の対応は、事前に新郎新婦等と話し合っておきましょう。 - ご祝儀を会計に渡す
全てのご祝儀が集まったら、受付を閉め、あらかじめ決められている会計担当者に直接ご祝儀を手渡しましょう。この仕事が、受付係にとって一番重大で大切な仕事です。ご祝儀を会場の金庫へ一旦預ける場合は、受付係が最後まで責任をもって確認し、金庫に入れましょう。ご祝儀は大金になります。トラブルにならないよう、きちんと責任をもって複数人で対応しましょう。 - その他
受付業務に集中するあまり、自分の受付を忘れてしまうことがあります。ゲストの受付前などに受付同士で確認しあって、芳名帳への記入やご祝儀袋を出すようにしましょう。
さいごに
結婚式・披露宴の受付は、両家の「顔」となるだけでなく、高額なご祝儀を扱う責任の大きいポジションです。マナーを守った丁寧な対応を心がけるだけでなく、ご祝儀の紛失などには細心の注意を払う必要があります。
また、招待客が気持ちよく結婚式・披露宴を迎えられるよう、笑顔と落ち着いた対応を心がけ、受付としての役割を最後まできちんと果たしましょう。