
八方美人に対するイメージは、あまりよくないことが多いですね。八方美人は、自分でも生きづらさを感じることもあり、八方美人をやめたいと考える人もいます。
また、恋愛においては八方美人だと損な場合も。
そこで八方美人をやめるヒントから、自分らしい恋愛をするコツを伝授。もっと恋愛が楽になりますので、参考にしてみて下さい。
八方美人とは?
誰にでもよい顔をする人を、八方美人と呼びます。美人といっても女性だけではなく、男性にもあてはまります。自分のことを八方美人だと自覚している人もいれば、他人から「あの人、八方美人だよね」と言われているケースもあります。
誰にでもよい顔をする人は、親しみやすい特徴があります。しかし、嫌いなことを好きと言うなど、相手に好かれたいばかりに、本心とは違う発言をしてしまうと、ストレスを抱えやすくなるデメリットに。恋愛においても、本音でお付き合いができなくなり、彼との関係が、ギクシャクしてしまうこともあります。
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八方美人が日本人に多い理由
個性を主張する欧米とは異なり、仲間意識の重視や、争いごとを避ける気質が、日本文化にはあります。そのため、相手に嫌われないようにと、相手に合わせるようなシーンが、多くなるでしょう。
仕事や恋愛、家庭や学校でも相手に合わせた行動が重んじられるのは、必然的な流れになるのです。他の人と意見が違うことに、恥ずかしさや気後れしてしまう子供もいるのが、事実。日本人の多くは、嫌われて孤立することに、怖れを持っているため、ついつい本心にはない言葉を言って、まわりと合わせようとしてしまいます。
そんな八方美人にも、メリットはあります。それは誰とでも親しみやすいため、環境が変わっても適応しやすいことです。例えば仕事では、いろいろな人と取引することも。仕事を取るためなら、相手のことが嫌いでも、相手に合わせた行動が求められます。商談が上手くいっても、自分の本心はさらけ出せないため、ストレスを抱えてしまう人もいるでしょう。
会社としては売上成績を上げてくれることが貢献になりますので、八方美人のほうが、むしろビジネスで上手くいく素質があると、判断される場合も多いのです。
八方美人の恋愛はこんな感じ
恋愛においても、八方美人なら誰とでも、恋人になりやすい素質を持っているといえるでしょう。実際には異性からのウケはよいですが、同性からは嫌われるデメリットもあります。恋愛でも相手に嫌われない行動をとるため、付き合い始めはとてもスムーズです。
心では相手のことを否定していても、笑顔でいられるのが八方美人。しかし、彼氏に自分の意見を言わないと、本音でお付き合いできていないため、いつまでも作っている自分で、恋愛をしなければならなくなります。
相手に嫌われたくないという心理だけではなく、自分が嫌いという劣等感を、克服できていないケースも見逃せません。作っている自分で接すれば、本当の自分から抜け出せるため、八方美人をやめられなくなってしまうのです。恋愛で破局を迎える時は、作っている自分に疲れてしまった時、ということになります。
八方美人は「嫌われる勇気」で卒業
自分の本音で生きられないことは、生きづらさになるでしょう。少し前に、「嫌われる勇気」という本がベストセラーになりましたね。生きづらさを抱えている人が多いことの表れ、といえるのかもしれません。
本の中では、アドラー心理学を基に、生き方や人間関係のコツを解説してします。誰にでもいい顔をしてしまう人は、嫌われたくないという怖れから、自由に生きられなくなってしまいます。本当の自分で生きると、もっと心が自由になり、幸せを感じやすくなるのです。
1回だけの人生を、他人の目を気にして、他人に合わせて生きるだけでよいでしょうか。八方美人をやめたい人は、まずは嫌われてもいいから、自分の考えや、意見を言う努力をしましょう。このことで、あなたを嫌いという人もいれば、好きという人も出てきます。でも、それを受け入れることが、大切なのです。
きっと心が優しい人は、嫌われることに怖れを感じてしまうかもしれませんが、あなたの意見を好きな少数派の存在も、感じてみましょう。恋人同士の1対1の場合は、本音を出すことで喧嘩になってしまうかもしれません。でも、それでもよいのです。なぜなら、本音でお付き合いできない人とは、いずれ自分が苦しくなって、別れるのですから。
八方美人をやめて自分らしい恋愛をする6つのコツ
1.意見の対立を大切にする
彼氏と本音で話すようにしましょう。例えば、ショッピングに行って、好みの違いがあったら、「私は違うほうがいいな」と言います。レストランのオーダーでも、彼に合わせるのではなく、自分の食べたいメニューを選びましょう。最初はこのように、小さなことからでもOKです。時には、別れも覚悟して喧嘩をするほうが、嘘のない自分らしい恋愛になるでしょう。
2.気分が乗らないことはしない
八方美人は、人に合わせて行動しがち。そのため、気分が乗らなくても相手のことを考えてしまいます。確かに、献身的に尽くすことも時には必要ですが、繰り返していると、自分に正直に生きられなくなってしまいます。
彼氏からのデートのお誘いがあっても、行きたくない時は行かなくてもよいのです。もしそれで、嫌われたら、その程度の彼氏だったということ。自分を出しても嫌われない相手こそ、本来付き合うべき相手です。
3.他の男にもいい顔はしないこと
男性は、好きな女性から特別に思われたいという感情が強いため、誰にでもいい顔をする八方美人な女性は、あまり好まれません。愛している男性への言動と、その他の男性への態度があまり変わらないのは、誤解を招いてしまうことも。好かれようという態度がミエミエになると、同性からも反感を買ってしまいますよ。
4.告白されてすぐOKしない
八方美人は、脈ありだと勘違いされやすい特徴もあるのです。誰にでも気がある態度をしていると、中には告白してくる男性もいるでしょう。嫌われたくないからと、すぐにOKするのはNG。寂しいからモテたい、注目されたい、認められたいというような心理から、八方美人になるケースもありますが、きちんと自分を好きになってくれる人を見つけましょう。
5.彼氏、友人、優先順位をつける
誰にでもいい顔をしたい人は、人間関係でも優先順位をつけるとよいでしょう。もちろん最初はみんな好き!でもよいのですが、あなたは1人。みんなに100%好かれようとすると、あなたが疲れてしまいますよ。
人によっては95%になったり、あるいは70%になったりしてもよいのです。彼氏のデートも、友人の披露宴も、後輩の部活も全部行かなきゃなどと、八方美人はスケジュールがギッシリ。自分がキャパオーバーになってしまうのです。
6.自分を好きになる
劣等感を隠すために八方美人になっている場合は、まずは自分のことを認める努力をしましょう。自分が好きになると、彼のことももっと好きに。劣等感は、自分を成長させていくことができるものです。そこから自信を持つことで、嫌われる勇気も湧いてくるのではないでしょうか。
さいごに
八方美人は誰からも好かれやすいメリットがあり、社会の中では役立つ素質になります。その反面、自分らしく生きられずに、悩んでしまうこともあるでしょう。
恋愛においては、自分の意見をまっすぐ言えると、自分にふさわしいパートナーに出会えるチャンスが増えます。
「嫌われてもいい」という考えを持つことで、自由に生きられるようになりますよ。