
せっかくのカラーリング、できるなら少しでも長く維持しておきたいですよね。しかし、時間が経つとどうしても色落ちしてしまうもの。
特に日本人の髪質的に、アッシュ系の色は抜けやすいそうです。
そこで!
今回は、せっかく綺麗に染まった髪色を無駄にしないよう、ヘアカラーを長持ちさせる方法を一挙ご紹介致します!
目次
ヘアカラーを長持ちさせる7つのコツ
実はカラーリングというのは美容院で完了していないって、ご存知でしたか?
ヘアカラーは基本的には2つの薬剤を使い、髪の表面にあるキューティクルを開き、その中へ色を入れていきます。浸透したヘアカラー剤は髪のメラニン色素を分解、脱色し、化学反応によって酸化することによって色が発色するのです。
なんだか理科の授業みたいですが笑
要は髪の毛を膨らませてそこに色を入れていくようなイメージです。
実はこの時、美容院でカラーリングが終わった後もまだ髪の内部ではジワジワと発色するよう薬剤が頑張って働いてくれているのです。
なんと!
色を浸透させ、定着させるまでには最低でも2〜3日間はかかるのだそう。
さらに、色が定着するまでには2〜3日ほどかかると言いましたが、本当の意味で定着させようと考えるのであれば、なんと1週間以上はかかるのだそうです。
これはもともと弱酸性だった髪の毛を一度アルカリ性に傾けていることが原因です。一度アルカリ性に傾いた髪の毛というのは髪本来の弱酸性に戻るまでには1週間以上の時間を要します。
ですので、カラーリング後1週間程度は退色しやすい状態だということをまず覚えておきましょう。
カラーリングした日は髪を洗わない
まず1つ目のポイントは、カラーリングした日は髪の毛を洗わない、ということです。
カラーリングは美容院で完了していないことは先ほどお伝えしましたね。
カラーリング当日はまだ薬剤が髪の毛に浸透しきっていないので、その日の夜にシャンプーをしてしまうと、せっかく入れた薬剤がすすぎと同時に流れてしまうのです。
そうは言っても、美容院でワックスやスタイリング剤などをつけてもらった場合は、落としてからじゃないと気持ち悪くて寝られないですよね。
「今日はこれからデート!」など気合の入っている日は仕方がありませんが、ヘアカラーを長持ちさせたいのであれば、スタイリング剤は使わずに、洗い流さないトリートメントだけにしてもらいましょう。
むしろ当日は髪の毛を洗わなくても良いのでお風呂が楽になりますよ笑
「じゃあ濡らすのはOK?」という疑問も湧いてきますが、髪の毛をお湯に濡らすとキューティクルが開きやすくなるのでやはりこれもNG。
シャンプーしないというよりは、「当日は髪の毛自体を濡らさない」ようにした方がベターです。
美容師さんに言われた通りシャンプーはしてないから大丈夫と思っても、熱い湯船の中に髪の毛を浸しておくだけで、どんどん薬剤が流れ落ちてしまいますのでご注意を!
38℃位のぬるま湯で髪を洗う
ヘアカラーは熱に弱いので、体温に近いと言われる38℃くらいのぬるま湯で髪の毛を洗うとヘアカラーが長持ちします
当日はシャンプーしない方がいいとは言いましたが、痒くなったり脂っぽくなったりするのが嫌だという方は、当日はぬるま湯で優しくすすいでください。
また、普段から熱いお湯で髪の毛を洗うことは頭皮や髪の毛にもあまり良くないので、日頃からぬるま湯で洗う習慣をつけておくと良いでしょう。
カラートリートメントを使用する
カラートリートメントとは、いわゆるヘアマニキュアのことです。
一般的にはコンディショナー代わりに色のついたトリートメント(ヘアマニキュア)を使用することで、自宅で簡単に白髪染めができるといった用途で使用されています。
しかし、最近では白髪染めの用途のみならず、様々な色味のカラートリートメントが発売されています。
これを染める目的ではなく、ヘアカラーを長持ちさせるために使用するという画期的な方法があります。
黄色味を抑えたいときにはブルー系、赤みを抑えたいときにはグリーン系、色味を全体的に落としたいときにはグレーやブラウン系などのカラーを選んでください。
カラーを頻繁に繰り返すよりも髪が傷まず、コスパも良いところがメリットです。
ドライヤーやアイロンの熱に注意する
ぬるま湯で髪の毛を洗う、というポイントのところでご説明した、「ヘアカラーは熱に弱い」という特徴を覚えていますか?
これはドライヤーやアイロンを使う時にも当てはまります。
じゃあドライヤーはかけない方がいいの?
と聞かれると、そうではありません。髪の毛はドライヤーを使って乾かした方が良いとされています。
ただ、ドライヤーの熱をかけすぎないように、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。
- ドライヤー前にしっかりタオルドライをする
- 髪の根元に風が行くように意識し、頭頂部から乾かしていく
- 毛先は頭の上の方が乾いてきてから、最後に乾かす
まずタオルドライをすることによってドライヤーを髪の毛に当てる時間そのものを短縮。さらに当て方を工夫して効率よく乾かします。
特に髪の毛が長い人は毛先から乾かしがちですが、髪の毛についた水分というのは上から下に流れてきます。
せっかく毛先を乾かしても、頭頂部が濡れていれば毛先はまた濡れてしまうのです。こうしてちょっと工夫するだけで、ヘアカラーを長持ちさせるだけでなく、ドライヤーの時間自体も短縮ができますよ。
また、アイロンの熱に関してですが、温度設定に気をつけて、200℃以上の熱でスタイリングをしないようにしましょう。早くスタイリングをしたい気持ちもわかりますが、その熱がヘアカラーの退色に繋がってしまいます。
手強いくせ毛をストレートにしたい場合などは難しいかもしれませんが、ふんわりカールなどは180℃くらいでもつくので、まずは低い温度から試してみましょう。
洗い流さないトリートメント・ヘアオイルで保湿する
開いたキューティクルを閉じ込め髪の保湿力を高めるために、洗い流さないトリートメントやヘアオイルも活用しましょう。
つける場所は毛先から髪の毛の真ん中あたりを中心につけ、頭皮にはつけないように注意してください。
タオルドライして濡れた状態につけ、その後にドライヤーでブローするという順番もポイントです。
物によっては乾いた髪の毛に使うものもありますが、ヘアカラーを長持ちさせるために使うのであれば、塗れた髪・乾いた髪のどちらにも使用できるものを選ぶのがコツです。
SUNヘアプロテクトオイル
様々なヘアケアアイテムを使ってきた私がおすすめしたいのはSUNヘアプロテクトオイル!
LDH専属のヘアメイクアーティスト石上三四郎さんがプロデュースしているヘアオイルで、軽めのテクスチャーと男女好む爽やかな香りが特徴です。
髪をしっかり保湿しながらも指通りよく、そしてお気に入りのヘアカラーを長持ちさせてくれます。
髪を紫外線から守る
肌は日焼け止めを塗るのに、髪の毛に日焼け止めを塗っている人はほとんどいないのではないでしょうか?
実は、髪の毛は肌と同じケラチンというタンパク質を主成分として構成されています。そのため、肌同様に紫外線を浴びれば髪の毛も老化していき、ヘアカラーも抜けやすい状態になってしまいます。
ヘアカラーのためだけではなく、パサつきや抜け毛予防にもスプレータイプの日焼け止めなどを活用して紫外線対策を行いましょう。
サロン専売品のカラーリング専用シャンプーを使用する
一般的に市販のシャンプーというのは洗浄力が強いため、ヘアカラーが退色しやすい原因となっています。今あなたがお使いののシャンプーに、以下のような成分が入っていないかを確認してください。
- ラウリル硫酸Na
- ラウリル硫酸TEA
- ラウリル硫酸K
- ポリオキシラウリルエーテル硫酸塩
- ラウリル硫酸アンモニウム
- テトラデセンス
- パレス−3硫酸Na
- パレス−3硫酸TEA
これらの成分はタンパク質変成作用が起こってしまうので、せっかくのカラーリング剤を落としてしまう可能性があります。
また、皮膚に残留しやすく毛根にも悪影響を及ぼすので、ダメージヘアだけでなく、もともと肌が敏感な方にもあまりオススメできません。
ヘアカラーを長持ちさせるおすすめシャンプー
ルメント
サロン専売品の炭酸オイルクレンジングシャンプー。
高濃度の炭酸がカラーの施術後に残っているアルカリを除去し、弱酸性に戻してキューティクルの開きを閉じ、健やかな頭皮と髪の毛に導いてくれます。
また、低刺激なアミノ酸系の成分配合、ノンシリコンと髪に優しい設計。ノーベル化学賞受賞成分や高級レアオイルも配合で髪に潤いを与えてくれます。
雑誌の撮影などのために頻繁にカラーやパーマを繰り返すモデルや芸能人が愛用しているお墨付きの炭酸シャンプーです。
ナピュール カラーケアオイルシャンプー/トリートメント(ナプラ)
ヘアカラー用のオイルケアシリーズシャンプー。バーバリーフィグオイル・オーガニックとグレープシードオイル配合で、ヘアカラーの色味を美しく魅せてくれます。ジルスチュアートを想像させるような女性らしいフルーティーなシクラメンの香りが癒されます。
Y.S.パーク ホワイトルックシャンプー(ワイエス パーク プロフェッショナル)
黄ばみを消して艶やかで綺麗なプラチナホワイトにする「ムラシャン」。「ムラシャン」とは紫色の色素が配合されたシャンプーのことです。アッシュやベージュ、ミルクティー系の外人風カラーは色持ちが悪く、日本人の髪色ではすぐに色が抜けてしまいます。
ブリーチしてのダブルカラー、カラーバターなどで染めている方には必須のシャンプー。弱酸性、低刺激なので毎日でも使用できます。
ヘアカラーを長持ちさせるための注意点
日々の生活習慣の中にも、ヘアカラーを退色させてしまっている要因が存在します。以下の注意点をよく読んで、サロン帰りの美髪を保ちましょう。
摩擦をかけすぎない
ヘアカラーを長持ちさせたいのであれば、キューティクルが摩擦によって剥がれないようにしましょう。タオルドライをゴシゴシやりすぎない、ヘアセットでなるべく逆毛を立てないなどが必要です。
入浴後なるべく早く髪を乾かす
髪の毛が濡れた状態は、キューティクルが開いた状態です。ドライヤーの熱が加わらないので髪に優しいイメージもありますが、乾かさないことによって逆に水分や栄養分が逃げて行ってしまいます。
せっかくつけたトリートメントなどの油分もうまく保てないので、パサつきも出やすくなってしまいます。また、人によってはフケや抜け毛が増えたり、頭皮が臭くなる原因にも繋がります。
入浴後はなるべく早く髪の毛を乾かしましょう。
パーマや縮毛矯正などより髪の毛に負担になるものは避けること
カラーリング直後は、髪の毛がダメージを受けている状態です。この状態でさらに薬剤や熱を加えることによって、髪に対するダメージが大きくなる可能性があります。
そのため同時施術をおすすめしていないサロンも多いので、ヘアカラーの持ちとスタイリングについては担当の美容師さんに相談をしてみましょう。
整髪料を使いすぎない
ワックスやスプレーなどの整髪料を使うと、それを落とすために洗浄力の高いシャンプーが必要であったり、必要以上にゴシゴシと髪に摩擦をかけてしまうことがあります。
こうして髪にダメージが加わりキューティクルが開くと、せっかく髪に浸透したヘアカラーが流れやすくなってしまいます。なるべく整髪料を使いすぎないように注意して、シャンプーの回数を減らしましょう。
美容院でできる!ヘアカラーを長持ちさせるための施術
セルフケアで満足がいかないという方は、美容師さんに相談してみるのも一つです。プロの目線から、あなただけに合った最適なヘアケア方法のアドバイスがきっともらえるはずですよ。
サロントリートメントでキューティクル保護
美容室によっては、カラーリングと同時にトリートメントを行ってくれます。自宅でトリートメントを行うこともできますが、「どれを買ったらいいのかわからない」「自分でやるのは面倒」といった方は、プロにお任せしちゃいましょう。
カラーの時に行う前処理トリートメントというものもあるので、髪の悩みを美容師さんに相談すれば、あなたに最適なトリートメントを選択してくれますよ。
カラーコントロールで退色防止
なりたいヘアカラーに近づく、そしてそのヘアカラーを維持するためには、あなたの髪質と、今現在の明るさの把握が大切になってきます。
これは薬剤を調合してくれる美容師さんの腕が問われるところですが、色落ちしやすい髪質であれば、なりたい髪色よりもワントーン落とした色でヘアカラーをするというのも一つの手です。
このようにカラーコントロールすることによって、ヘアカラーを長持ちさせることができ、かつ、本当になりたいヘアカラーに近づくことが出来ます。
いつも色落ちが早い・・という方は、美容師さんに相談をしてみましょう。あなたの髪質によってカラーコントロールをしてくれますよ。
密かに話題!オリーブオイルを使ったヘアカラー長持ち方法
美容院でのトリートメントは高くて手が出ない!という方におすすめ。
なんと、オリーブオイルを使えば自宅で簡単にトリートメント効果が期待できる裏技的退色防止術があるんです。
オリーブオイルで期待できる効果とは
古代ギリシャの時代より、オリーブオイルは食用のみにとどまらず、マッサージやスキンケア、薬用など幅広い目的で使用されてきました。
オリーブオイルは抗酸化作用のあるオレイン酸や活性酸素を抑制するビタミンE、ポリフェノールなどの栄養素が豊富で、ヘアカラー後の髪の毛に必要な栄養分がたっぷりと配合されています。
また、オリーブオイルの色素成分であるクロロフィルは、髪だけでなくニキビや吹き出物などの炎症を鎮める働きもあると言われています。
オリーブオイルでヘアケアをすれば、パサパサ・ギシギシな髪の毛をしっとりつや髪に導いてくれますよ。
食用のオリーブオイルでもOK?
さて、パスタなどに使用するイメージの強いオリーブオイルですが、食用のものを用いても良いのでしょうか?
はたまた、ヘアケア用のオリーブオイルなどがあるのでしょうか?
実はオリーブオイルにも、材料や製法によって様々な種類が存在します。
大きく分けると3種類あり、オリーブの実をそのまま搾ったバージンオイル、食用ではない精製オリーブオイル、食用オリーブオイルの3種類に分けられます。
ヘアケアに使用する場合は、基本的にどのオリーブオイルを使用しても構いません。ただし、不純物の少ないバージンオイルの方がおすすめです。
オリーブオイルのヘアケア方法
では早速オリーブオイルでヘアケアをしてみましょう!
手順はとっても簡単です♪
- オリーブオイルを適量手に取り、髪と頭皮になじませます。
- 地肌を優しくマッサージし、もう一度全体によく馴染ませます。
髪質によっては5分〜10分程度おくとさらに浸透力が高まります。 - いつものようにシャンプー&トリートメントを行います。
たったのこれだけ!
ポイントは、シャンプーの前につけるということです。
さらに、オリーブオイルは洗い流さないトリートメントとして使用することも可能です。この時は頭皮にはつけず、毛先にちょっとだけつけるようにしてくださいね。
さいごに
いかがでしたか?
意外とカラー後の髪の毛にとってNGな行動をしていませんでしたか?
髪もお肌と同じタンパク質が主成分です。
熱・刺激・摩擦をなるべく避けて、お肌のお手入れと同じようにヘアケアを行えば、サロン帰りのツヤ髪が長持ちするはずですよ♪
Check>> 人気炭酸シャンプー「ルメント」の体験談はこちら