
自分、あるいは身近でひどいフケに悩んでいる人はいませんか?
特に乾燥しやすいこの時期に気になりますよね。電車に乗った時、前の人の肩を見ると白い粉が…なんてことよくありませんか?
実はシャンプーで洗っても洗っても意味がない、むしろマイナスな事かもしれないって知っていましたか?
他にも何気ない毎日でフケを招く原因ってたくさんあるんです。
今回はそんなフケの原因と原因にあった対策術をご紹介します!
あなたはどっち派?フケの知られざる2つの実態!
一言でフケと言っても、フケには2種類あることをご存知でしたか?
まずはどんな種類のフケなのか、その原因は何なのかを知りましょう!
細かいフケがふわふわと舞い散る<乾性タイプ>(アトピー含む)
乾性タイプのフケの特徴は…?
- 細かい乾燥した皮膚のようなものが頭皮にある
- 肩にフケが落ちている
- 頭を掻くとフケがパラパラと落ちてくる
- 頭皮が乾燥している
元々肌が乾燥しやすいタイプの方にも多いのが乾性タイプのフケです。
頭をかくとパラパラと落ちてくるので不衛生にみえ、悩みの種になっている方も多いのではないでしょうか?
乾性タイプのフケの原因は…?
- 頭の洗いすぎによって頭皮が乾燥している
- 頭皮のターンオーバーが乱れている
- 生活習慣の乱れなどによる血行不良
まず一番多いのが洗髪のし過ぎによる頭皮の乾燥です。過度な洗髪により肌を守るはずの皮脂まで落としてしまい、乾燥が進んでフケにつながります。
また、乾燥肌の方の場合、通常の洗髪でも頭皮は乾燥しがちに…。ドライヤーをかけることによってさらに乾燥し、頭皮の乾燥を悪化させてしまいます。
頭皮が常に乾燥するようになると、頭皮のターンオーバーにも乱れが出てきます。
頭皮も顔や体の皮膚と同じように大体28日周期で生まれ変わっているのですが、乾燥している肌は生まれ変わり、つまりターンオーバーがうまくいかなくなってしまうのです。
すると通常は目に見えないような大きさでしか剥がれ落ちない古い角質が、べロリと大きなフケとなって剥がれ落ちてしまうのです。
ストレス、睡眠不足、栄養バランスの方よりなど、生活習慣の乱れもフケの原因の一つです。
生活習慣の乱れは頭皮の血行不良につながり、血液がしっかりと廻らない頭皮は慢性的な栄養不足になり、ターンオーバーの低下、乾燥の悪化につながりフケの症状を引き起こしてしまうのです。
塊になったフケが落ちてくる<脂性>
脂性タイプのフケの特徴は…?
- フケが塊となって落ちてくる
- 頭を掻くと爪の間にフケがたまる
- 頭皮がベタベタしている
脂性タイプのフケの原因は…?
- 皮脂が過剰分泌してしまっている
- 洗髪不足など頭皮が不衛生な状態になっている
- マラセチア菌による皮膚への刺激
脂性タイプのフケの主な原因は、頭皮の皮脂が多すぎることです。
シャンプーの仕方が悪く、皮脂汚れを十分に落とせていない、そもそもシャンプーをしていないなど、頭皮に皮脂が溜まってしまっている場合、脂性のフケを引き起こします。頭は体の中でも皮脂の分泌が盛んな場所なので、しっかりとした洗髪をしなければ汚れや余分な皮脂を十分に落とすことが出来ないのです。
また、常在菌(常にいる菌)の一種であるマラセチア菌によって頭皮の炎症がおき、フケの原因となっている場合があります。
マラセチア菌は毛穴の中にいて、皮脂に含まれる中性脂肪を分解しています。この分解の際に皮膚を刺激してしまい炎症を起こしてしまうのです。
皮脂が過剰にある頭皮では、マラセチア菌の働きも盛んになり皮膚炎、そしてフケにつながります。
タイプ・原因に合わせたフケ対策術!
乾性タイプのフケのあなたへ
【1】シャンプーを見直す
あなたはどんなシャンプーを使っていますか?また、どんなシャンプーを選んでいますか?
こだわりがある方もいるでしょうし、シャンプーなんてどれも同じという方もいるのではないでしょうか。
乾性タイプのフケを改善するには頭皮の乾燥を防がなければなりません。そこで毎日使っているシャンプーをまず見直してみましょう!
乾性タイプのフケには、洗浄力の強くないシャンプーを選びましょう。無添加シャンプーや弱酸性シャンプーなどがおすすめです。
保湿力の高いシャンプーを使うのも頭皮の乾燥を防ぐことができるので良いでしょう。
逆に界面活性剤(ラウリル硝酸ナトリウムなど)が配合されているシャンプーは皮脂を必要以上に落としてしまうので使用を避けてください!
【2】正しいシャンプーのやり方
- 髪をブラシでとかし、絡まりや埃などをとる
- ぬるま湯で2~3分かけて予洗いする
- シャンプーを頭にそのままつけるのではなく、手で泡立ててから使う
- 指の腹をつかって優しく洗う
- すすぎはシャンプーにかかった時間の倍の時間を使ってしっかりすすぐ
- シャンプーは1日1回、朝の洗髪はぬるま湯で流すだけにしましょう
ブラシで汚れを事前に落とす、予洗いする、などは実際に行っている方は少ないのではないでしょうか?
ブラシや予洗いで汚れを少なくしておくことで、シャンプーで頭を洗う時間を短縮し、皮脂の落とし過ぎを防ぐことが出来ます。
熱いお湯は頭皮の乾燥の原因になりすぎますので、なるべくぬるま湯を使うようにしましょう。
【3】塩素や硬水を控える
塩素や硬水も頭皮の乾燥を悪化させてしまう原因の一つです。
日本の水は軟水なので硬水についてはあまり心配がいりませんが、塩素はどこの家庭の水道水にも含まれています。頭を洗うためだけにミネラルウォーターを使うことはできませんが、必要最低限の使用にし、長い時間頭皮に使わない様にすることが望ましいです。また、カルキを除去できるシャワーヘッドなども販売されていますので、そういったグッズを使用するのもおすすめです。
【4】タオルドライで頭皮をこすらない
お風呂からあがって頭を拭く時、タオルでゴシゴシと頭をこすってしまっていませんか?タオルでこする刺激も、肌を傷つけ乾燥の原因となってしまいます。
タオルドライの際は、髪をタオルでおさえるようにして水分を取るようにしましょう。
【5】入浴後は頭皮を保湿する
入浴後は保湿ローションなどで頭皮を保湿しましょう!
シャンプー後に使うもの、タオルドライ後に使うもの、ドライヤーをした後に使うもの、様々な種類があります。保湿だけでなくかゆみを抑えたり、洗浄効果があるもの、皮膚を保護してくれるものなど、効果も様々です。
乾燥以外の症状に合わせて、選んでみてくださいね。
脂性タイプのフケのあなたへ
【1】シャンプーを見直す
脂性タイプのフケの場合、常在菌であるマラセチア菌に効果のある抗真菌タイプのシャンプーがおすすめです。
ただし、脂っぽいからといって洗浄力の強いシャンプーを使うのは注意が必要です。皮脂の分泌が過剰な場合シャンプーでしっかり皮脂を落とすことは大切ですが、落としすぎは頭皮の乾燥につながります。また、急に皮脂がなくなったことでさらに皮脂が多く分泌されてしまう場合もありますので、シャンプーのし過ぎは避けてください。
【2】正しいシャンプーのやり方
- 髪をブラシでとかし、絡まりや埃などをとる
- ぬるま湯で2~3分かけて予洗いする
- シャンプーを頭にそのままつけるのではなく、手で泡立ててから使う
- 指の腹をつかって優しく洗う
- すすぎはシャンプーにかかった時間の倍の時間を使ってしっかりすすぐ
- シャンプーは毎日、1日1~2回行いましょう
【乾性・脂性】共通のフケ対策術
【1】正しくドライヤーで乾かす
お風呂から上がった後、濡れた髪をそのままにしてしまっていませんか?
自然乾燥は雑菌の増殖につながり、頭皮環境が悪くなりフケの原因となりますので、必ずドライヤーで髪を乾かしましょう!
頭皮を傷めずに乾かすコツは、まずドライヤーを頭皮に近づけすぎないこと。早く乾かそうとドライヤーを近づけてしまうと水分がどんどん蒸発して頭皮を傷めてしまいます。
乾かす順番はまずは頭皮の近くの髪、そして毛先に向かって乾かします。この時、一点集中ではなく全体に風をあてながら時間をかけて乾しましょう。
全体的に乾いてきたら温風から冷風に切り替えて、頭皮の水分蒸発を抑えるのもポイントです。
【2】寝具は清潔感を保つ
枕などの寝具は皮脂や汚れが付きやすく、雑菌が増殖しやすい場所です。せっかく頭を綺麗にしても寝具が不衛生だと雑菌が増え、フケだけでなく抜け毛などの原因にもなります。
最低でも1週間に一回は寝具のカバー交換、天日干しをして清潔を保つようにしましょう。
【3】栄養価のある食事へ
食事のバランスや食事をとる時間も頭皮の環境に大きな影響を与えます。脂質の取りすぎ、暴飲暴食、遅い時間の食事など、食生活の乱れは頭皮環境の乱れへとつながります。
できるだけ毎日同じ時間に食事をする、脂質や炭水化物だけでなく野菜や果物など栄養バランスを考えて食事をするなど、日々の食生活も見直してみましょう!
【4】日焼け対策・その後のケアをする
顔や体の日焼けには気を使っていても、頭皮の日焼けにはあまり気を使っていない方も多いのではないでしょうか?
顔や体と同じように頭皮も日焼けをしますし、放っておけば頭皮を傷め、フケの原因となります。
まずは日焼けをしない様、帽子や日傘を使う。難しい場合には髪用の日焼けスプレーなどを使用してみましょう。また、UV効果のある成分が配合されたトリートメントを使うという方法もあります。
そして日焼けをしてしまったら、アフターケアを欠かさず行いましょう。
冷たいタオルなどで十分に頭皮を冷やし、洗髪、ドライヤーの後しっかりと保湿をします。日焼け後の頭皮は乾燥がすすんでいますので、普段以上の保湿が必要です。
【5】かさぶたはとらずして待つ
乾燥や炎症が原因で、頭皮にかさぶたが出来てしまう場合もありますよね。そんな時、気になってかさぶたを剥がしてしまっていませんか?
かさぶたが出来たときは、自然に剥がれ落ちるまで待ちましょう!
かさぶたは止血の役割をしながら肌の再生を守っています。無理にはがしてしまうと出血をしてしまいます。
出血を繰り返すと傷跡がのこったり、毛が生えてこなくなる、また、炎症が広がり傷やフケが悪化してしまうリスクもあります。
かさぶたができても触らずに、放置してください!
【6】かゆみがひどい場合、皮膚科へ
フケだけでなくかゆみを伴う場合には皮膚科への受診をお勧めします。
強いかゆみがある場合、乾燥や皮脂の過剰分泌が原因ではなく、その他の皮膚病の可能性があるからです。
フケが出る主な皮膚病としては、「脂漏性皮膚炎」「尋常性乾癬」「白癬」などがあります。また、フケだと思っていたものがシラミだったという場合もあります。
これらの皮膚病を放っておくとフケが悪化してしまうだけでなく抜け毛などの原因にもなりますので、我慢できないほどかゆい、一日中かゆいなど、かゆみが強く出る場合には早めに皮膚科を受診しましょう。
「アレもコレも原因だった!?」フケ頭が出来てしまった身近な6つの理由
【1】高温のシャワー
熱いシャワーはスッキリするので好んで使用しているという方も多いですよね。
しかし、熱いシャワーは頭皮を傷めるだけでなく、熱いお湯がかかることで頭皮の水分が蒸発しやすくなり、頭皮の乾燥につながるのです。
フケが気になる場合にはぬるま湯を使いましょう!
【2】ブラッシングのやりすぎ
頭皮はあなたが思っている以上にデリケートです。
ブラッシングの際に頭皮にガシガシとブラシを当ててしまっていませんか?
頭皮にブラシを強く当ててしまう、絡まっている毛をブラシで無理やりといてしまうなど、乱暴なブラッシングは頭皮を傷めます。痛んだ頭皮は炎症を起こし、フケの原因になりますので、ヘアオイルやスプレー等を使って櫛通りを良くし、頭皮にブラシが当たりすぎない様注意しながらブラッシングしましょう!
【3】ヘアカラー
ヘアカラー剤やパーマ剤に含まれる薬品は、頭皮への負担が非常に大きいです。
美容院などでは薬品の強さを髪質などに合わせて混ぜ合わせるので頭皮への負担を減らしてくれますが、市販のヘアカラーの場合、染まりやすいように薬の強さが非常に強くなっています。法律で定められている最大値です。染まりやすい分、頭皮は大ダメージを受けるということですね。
1000円程度でカラーが出来るのでとても便利ですが、フケに悩む方は市販のヘアカラーは避けた方が良いでしょう。
もちろん、美容院でヘアカラーやパーマをする場合も頭皮への刺激があることにはかわりませんから、カラー・パーマはやらない、若しくは期間をしっかり開けて受けることが望ましいです。また、美容院の場合は、フケが出やすい事も相談してみてください。
【4】ステロイド皮膚炎
ステロイド皮膚炎とは、ステロイド剤を常に使うことで起こる皮膚炎です。ステロイドはアレルギー症状を抑える作用がある薬です。アトピーなどの皮膚疾患にも使われる代表できな薬です。
頭皮に炎症がある場合、皮膚を健康な状態に戻すためにステロイドが処方されますが、長期間、強いステロイドを使用すると皮膚細胞の増殖が抑えられ皮膚が薄くなってしまうのです。薄くなった皮膚は乾燥しやすく、フケの原因となります。
ステロイド剤は医師の指導のもと用法用量を守って使用しましょう!
【5】水道水のカルキ
プールで泳いだ後、髪の毛がバサバサした経験はありませんか?これは、プールの水に含まれるカルキ(塩素)が原因です。カルキは髪の毛や頭皮のたんぱく質を壊してしまうので、バサバサしてしまうのです。
ご家庭で使用する水道水にはプールの水程カルキは含まれていませんが、水道水も消毒の為にカルキが含まれていることには違いありません。頭皮や髪の毛だけでなく、体や顔の皮膚にも影響がありますので、カルキ抜きのシャワーヘッドなどでカルキをとるのもフケ対策には有効です。
【6】硬水
日本の水道水は軟水が使用されていますが、海外などでは硬水が多く使われています。
ミネラル分を多く含むためダイエットでよく使われる硬水ですが、硬水に含まれるカルシウムは頭皮に付着し溜まることでフケの原因となります。海外旅行に行ったらフケが…という場合には、硬水が原因の可能性もあります。
また、日本製のシャンプーは軟水用に作られているため、硬水ですと流しきれない場合もあります。海外での入浴には硬水用のシャンプーや石鹸を使用するのがおすすめです。
最近では硬水を軟水に替えられる浄水器なども販売されていますので、海外出張や旅行などのお供として、ひとつもっておくといいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フケに関する悩みは人それぞれ。そしてその症状も人それぞれです。ご自身に合った対処法でないと、フケの改善どころか悪化してしまう可能性もあります。
また、日常の習慣や間違ったシャンプー、ドライなどでもフケは引き起こされてしまいます。フケがひどいと感じたら、是非見直してみてくださいね。
頭皮をいたわり健康でフケのない快適な毎日をお過ごしください!
【フケでお悩みの方へ】
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