
近年では結婚を前提としてではなくとも、気軽に同棲を始めるカップルが増えてきました。むしろ結婚してから失敗しないために、同棲すべきだ!という考えの方が主流な時代になってきたのかもしれません。
しかし、彼と同棲を始めるためには、初期費用ってどのくらいかかるのでしょうか?間取りや家電のサイズなども1人暮らしとは違うし、結構お金がかかりそう・・。折半したらいくらぐらい?みんなどうやって節約しているの?などなど、今回は同棲にかかる初期費用について詳しくご紹介していきます。
目次
物件の契約にかかる初期費用の相場はどのくらい?
物件の契約に必要な金額はどの様な物件を選ぶかで大きく異なってきますが、6万円程度の家賃の場合の初期費用は約30~50万円です。
金額の内訳は、「敷金1ヶ月分・礼金2ヶ月分・仲介手数料2ヶ月分・先払い家賃1ヶ月分」という感じですが、敷金・礼金以外にも「火災保険代金」「カギ交換料」などの支払いにも別途数万円が必要になってきますよ。
不動産会社によって敷金・礼金がなかったり、仲介手数料の金額に差が出たりしますので一概に○○円!とは言い切れませんが、だいたい30万円程度は必要になってくる事を頭に入れておいて下さいね。
ただ「敷金・礼金ゼロ物件」を探したり「家賃の低い物件」を狙えば、初期費用を30万円以下に抑える事も十分可能ですよ!
同棲カップルに人気の間取りはどれ?初期費用を知る前に…
ある大手不動産会社のアンケートでは、同棲をされているカップルの半数近くが「1K~1LDK」の物件に住んでいると言う結果が出ています。
同棲をするカップルに1K~1LDKがなぜ人気かと言うと、
- 掃除がしやすい
- 2K~の家賃に比べて安い
- そもそも2人だけなので部屋数は必要ない
と言った「実用的」な理由だけではなく、「経済面」での理由も挙がっています。
同棲カップルに根強い人気の1k~1LDKですが、「たまには1人の時間も欲しい」「2人の生活リズムが異なる」「荷物が多い」等の理由から2K~2LDKの物件を希望されるカップルが多いのも現実です。
部屋が2つあれば相手が深夜に帰宅した場合でも睡眠を妨げられる事もないですし、収納も余裕をもってできると言う利点がありますよ。
現在1K~1LDKにお住まいになっている多くのカップルが「金銭的に余裕があれば2K~2LDKの部屋に住みたい」と考えておられますので、お財布と相談してしっかり決めたいですね!
「家賃の支払いができるギリギリ上限レベル」の賃貸契約は、いくら理想の物件だったとしてもやめましょう!
同棲には毎月の家賃支払いの他に「光熱費」「食費」「交際費」等の支払いも必要になってきます。「容易に支払いができる」と感じるレベルの家賃でも「生活費が予想以上にかかり、家賃の支払いがギリギリ…」なんて場合も多く見られますのでよくよく考えましょう!
同棲に必要な家具家電にかかる初期費用は?持ち寄れば節約できる!
住む場所を決めるだけでは生活はできませんよね。「冷蔵庫」「洗濯機」「レンジ」「炊飯器」「ベッド」「ソファ」など、実は家具家電にかかる費用こそ膨大になりがちなんです!
ここでは家具家電を購入する場合の目安の金額をご紹介致します。彼との新生活に合わせて新しい物を揃えたくなりますが、お互いに持っている家具家電があれば持ち寄る事で節約につながりますよ!
家電
- 冷蔵庫…5~10万円
2人暮らしに最適な冷蔵庫の容量は約300Lと言われています。型落ち商品なら更にお安く購入する事も可能です!ただ、1人暮らし用の冷蔵庫でも収納を工夫すれば十分やっていけるとの声もありますよ。 - 炊飯器…1~3万円
炊飯器はできるだけ5合炊きの物をおすすめ致します。女性だけなら3合炊きでも十分ですが、食いしん坊の彼だったり毎日お弁当を作る…と言う場合にも大き目サイズなら対応できちゃいます! - 洗濯機…4~7万円
2人分の洗い物なら、洗濯機の容量は4kgで十分です。が、「洗濯物の量が多い」「数日に1度まとめて洗う」「ベッドカバーやシーツを頻繁に洗う」と言う方は5kg~7kgの容量が欲しいですね。
ちなみにドラム式洗濯機の場合はお値段が高く、小さい物でも20万円近くする商品も! - 掃除機…0.6万円~4万円
お部屋をきれいに保つためには掃除機が必要です。1万円以下の物でもきちんとゴミを吸い取ってくれる掃除機がありますが、お安い分メンテナンスが大変…と言う声もあります。 - レンジ…0.6~2万円
作っておいた食事を温め直す時の必需品がレンジですよね。インターネットで検索すれば1万円以下の物も沢山出てきますよ。 - トースター…0.5~1万円
忙しい朝はパン!と言うカップルも多いのではないでしょうか?トースターは他の家電よりもかなりおやすく購入できるので、キッチンに1台あると便利です。 - 電子ケトル…0.3~1万円
コーヒーや紅茶などを飲む際に沸かす「お湯」ですが、鍋に水を入れ火にかけるよりも電子ケトルを使えばスイッチひとつで簡単に素早くお湯を沸かす事ができます。忙しい朝にぴったり! - TV…8万円~
「夕食後2人でゆっくり映画鑑賞したい!」と思われるカップルにはぜひ50インチ前後のTVをおすすめ致します。
幅1m以上・高さ約70cmの大画面に映し出される映像は迫力満点!特別な機能は必要なく、型落ちでも十分!と言う方は10万円以下で購入する事も可能です。 - 空調器具…8万円~
エアコン・ストーブ・こたつも無くてはならない必需品です。
賃貸にはエアコンが初めから備わっている事が多いのですが、全部屋完備されている所は少なく「リビングだけ」「寝室だけ」と言うのが最も一般的ですので、空調器具のない部屋には自分たちで購入・設置依頼をしなくてはいけません。
8畳用のエアコンの価格はだいたい8万円程度です。型落ちやメーカーにこだわりがなければ5万円以下で購入する事もできちゃうかも?ただし設置工事には別途1万円程度かかりますし、退去の際は取り外し工事にも費用がかかってくる事をお忘れなく!
家具、寝具
- ベッド…2万円~
2人でゆったりと寝る事を考えると「ダブル」もしくは「キング」サイズのベッドが良いですね。セミダブルでも2人一緒に寝られますが、身体の大きい方や寝返りをよくうたれる方には狭い様です。
ベッドもピンキリで高価な物になると十数万円にもなりますが、インターネットを利用してお安く購入する事が可能。「収納付きベッド」や「ロータイプベッド」等、様々な種類がある中で一番低価格なのが「すのこベッド」です。ダブルサイズなら2万円以下で購入できますよ。 - ベッドマットレス…1万円~
ベッドの上に乗せる「マットレス」の購入もお忘れなく!初めからベッドとセットになっている場合は購入の必要はありません。
「低反発マットレス」「高反発マットレス」「ボンネルコイルマットレス」「スプリングマットレス」など種類も豊富ですので、彼と一緒に寝具専門店に下見に行き寝心地を比べてみるのも楽しいですよ。 - 布団・枕など…5万円~
掛け布団・掛け布団カバー・枕・枕カバー・敷パッド・毛布など、全部揃えると意外と高くなってしまう寝具類。
今まで使用していた物を使えれば一番良いのですが、ベッドを大きい物に買い替えた場合は布団などの買い替えも必須になってきます! - 収納家具…1万円~
2人分の衣類や荷物をスッキリ収納するためには、今まで以上の大容量収納家具が必要になってきます。
ホームセンターで様々な種類の収納家具が売られていますのでチェックしてみましょう! - テーブル…1万円~
1K~1LDKで生活をするカップルの多くはリビングテーブルで食事を取る場合が多い様です。
ダイニングがない賃貸や、あっても狭い場合はダイニングテーブルを置くことが難しいですものね。
そんな「食卓の場」の中心になるテーブルは2人分の料理が並べられるくらいの広さのあるテーブルを購入したいですね。 - ソファ…5万円~
2人が並んでくつろぎたいのであれば「3人掛け用のソファ」を購入しましょう!余裕があれば横幅2m程度の物を選ぶと2人ゆったり座る事ができますよ。 - ラグ…1万円~
アクセントにもなるラグはお部屋のインテリアに合わせたテイストでコーディネートすれば雰囲気を一気にお洒落にできます。 - カーテン・ブラインド…3万円~
部屋数や窓の大きさ・数にもよりますが、全室揃えるとだいたい3万円前後はします。
高価格の物は「遮光性」に優れていますので「変則勤務で昼間に睡眠を取る」方や「真っ暗でないと寝られない」なんて方にピッタリですよ。
同棲にかかる引越し初期費用はどのくらい?
「1人分の荷物」で移動距離が「15km以内」ならだいたい3万円程度の引っ越し費用になります。彼・彼女共に荷物を新居に引っ越しする場合は1人3万円・2人で約6万円の費用が掛かってきます。
ただ、これはあくまで「オフシーズン」での引っ越しの場合で、引っ越しが多くなってくる繁忙期3~4月の料金はオフシーズンに比べて約2倍の料金になる事も!
引っ越し費用を安く済ませたいのであれば「オフシーズンに引っ越す」「業者には頼まず、自分たちで軽トラなどを借りて引っ越しする」等の工夫をしましょう!
初期費用を抑えるために…同棲に必要な生活必需品って何?
ここでは大型家具以外で「生活に必ず必要な小物」を各部屋別にご紹介致します!小物類は「100円均一」にてほぼ揃える事ができますよ。
キッチン
- フライパン・鍋・包丁・ピーラー・箸・まな板などの調理器具
- お皿・コップ・スプーン・フォークなどの食器類
- 砂糖・醤油・味噌・酢・みりん・わさびなどの調味料
- ゴミ袋・食器用洗剤・重曹・雑巾などの掃除用品
- サランラップ・アルミ・輪ゴム・栓抜き・缶切りなどの小物類
ダイニング
- テーブル拭き・ティッシュなどの食事関連用品
- ゴミ箱
リビング
- 耳かき・爪切り・TVリモコンなどの小物入れ
- ゴミ箱
脱衣所・お風呂・トイレ
- シャンプー・リンス・ボディータオル・風呂椅子・桶などのバス用品
- 洗濯粉・柔軟剤・洗濯干し・ハンガー・洗濯バサミなどの洗濯用品
- ゴミ箱・トイレブラシ・洗剤・たわしなどの掃除用品
- ティッシュ・トイレットペーパーなどの日用品
寝室
- 目覚まし時計
- ゴミ箱
- ハンガー
上記以外にも「ガムテープ」「ハエ叩き」「バケツ」なども常備しておくと色々と役立ちますよ!また、ゴミ箱は各部屋に置いておく様にするととっても便利です。
同棲の初期費用のトータルはいくら?折半したら1人○○円!?
家電・家具・寝具など上記でご紹介した全ての物を新しく揃えて業者に引っ越しを依頼すると仮定すると、トータル初期費用は「約100万円」になります。
2人で折半すれば「1人50万円」と言う結果に!
1人50万円…まだ結婚するわけでもないのなら、この金額はとても大きいのではないでしょうか?
もし同棲後に別れてしまったら、これらの荷物はどうしたら良いのでしょう…?
そのまま結婚する事になったとしても、いずれ子どもが産まれ家族が増えると「冷蔵庫の容量が足りない…」「洗濯機が小さくて1日に何度も回さなくてはいけない…」など、せっかく買った家具家電もすぐに買い替えが必要…なんて事にも!
まだ結婚が決まっていない内の同棲であれば「荷物の持ち寄り」により新しく購入する物品を少しでも減らす努力をしましょう!
そうすれば初期費用を「トータル50万円」「1人25万円」まで落とす事だって可能なんですよ!
同棲した後にかかる生活費の相場はどのくらい?
同棲後にかかる毎月の生活費をあるていど予測しておく事は「余裕のある同棲生活」を送る上でとっても大切!はたして同棲後の生活費の相場はおいくら位なのでしょうか?
光熱費 2万円
「電気代」「ガス代」「水道代」が光熱費にあたりますが、2人暮らしの場合はこの3つを合わせて「約2万円」程度である場合が多く見られます。
電気代・ガス代は毎月支払いますが、水道代は通常2ヶ月に1度の支払いになります。
食費 3~8万円
「自炊派」は3~4万円で「外食派」は7~8万円になります。
ただ、節約を心がけたりお米や野菜を実家からもらったりする事で1ヶ月2万円程度に抑えているカップルもいますし、逆に2人で1日3,000円程度の外食をして1ヶ月10万円近く使っている…なんてカップルも!
上記をふまえて、同棲後の生活費の相場は「5~10万円」と言う事になります。これらの他にも「携帯代」「車のローン」「生命保険代」「奨学金の返済」など各々に支払わなくてはいけないお金があるはずですので、合算してみましょう。
同棲する前に抑えておきたいメリット・デメリット
好きな人とずっと一緒にいられる同棲にはメリットばかりを感じやすいものですが、実はデメリットもあるんですよ。
同棲のメリット・デメリットをご紹介致しますので、彼との同棲に踏み切る前によく考えて見ましょう!
同棲のメリット
- 大好きな彼と一緒にいられる
- 結婚後の生活を予測できる
- 生活費の負担が減り貯金をしやすい
- 防犯上心強い
など、「帰る家」が一緒になる事にこの上ない幸せや充実感を感じる事ができる他に、生活費を2人で折半する事でお金に余裕ができたり、お互いの素を感じる事ができるので結婚後をイメージしやすいと言った声も沢山挙がっています。
また1人暮らしだった女性にとっては、「男性が家にいる」事が何よりの安心感につながる場合もありますよ。
同棲のデメリット
- 結婚への決断がにぶる
- 1人の時間が少なくなる
- 相手の目が気になる
- お金の管理でモメやすくなる
女性は同棲する場合「結婚」を意識しますが、男性はそうでもないのが事実…。「同棲をだらだらと続けていつになっても結婚話が進まない」と言った悩みは良く聞きますので、
同棲前に「双方の結婚意志について」明確にしておくとトラブル回避につながります。
同棲生活を3倍楽しむ秘訣!
大好きな彼との同棲を考えるとついつい早足になってしまう気持ちは分かりますが、同棲によって逆にすれ違ってしまったり、ひどい場合は裁判沙汰になってしまったカップルも!
ここでは同棲生活を楽しむために大切なルールについてお伝え致します!同棲を始める前にぜひ彼と話し合ってみて下さいね。
同棲期間を決める
いつまでも結婚につながらない「だらだら同棲」を避けるためには、最初から「同棲期間は1年間だけ」「それ以降は結婚するか別れる」などの決まりを定めてみましょう。
男性にとって、結婚をせずに同棲する事でマイナスにつながる事は少ないですが、女性の場合はあまりにも長い同棲期間であればあるほど「妊娠・出産」の問題が発生してしまいます。
「5年間も結婚を待ち続け、気付いたら高齢出産期になってしまい妊娠もしずらい体質に…」「挙句の果てに彼からは別れを告げられて…」
何も考えずに始めた同棲では、こんな結果にだってなりかねませんよ!
まずは彼に「期間限定での同棲」「同棲後は結婚」の話をしてみましょう。それに応じてくれない様であれば彼には「あなたと結婚する意志はない」と判断し、早めにお別れをした方が賢明です。
金銭管理を決める
「家賃は折半」「光熱費は彼が」「食費は私が」など、同棲後にかかってくる生活費の支払い方法等をあらかじめきちんと話し合いましょう。
同棲生活では「お互いが今まで通り自由に」お金を使っていると、必ず不満が溜まって喧嘩になったりするものです。
「月のおこずかいは2万円」などルールを決めてあまり自由すぎる浪費は控える様にしたいですね。結婚を意識しているのであれば「毎月3万円は貯金にまわす」と言った2人で協力する事も必要になってきます。
家事分担を決める
同棲生活でよく問題が起こるのがこの「家事分担」問題です。女性だけが炊事も掃除も仕事も…となっては不満が募ってしまって当たり前ですよね!
料理が苦手な彼であれば「洗濯と皿洗いは彼の仕事」「料理と掃除は私が」と分担事項を初めから決める事でスムーズに同棲生活に入る事ができます。
それができない様な彼の場合、女性を「家政婦代わり」にしようと思っている場合もあるので注意して下さい!
さいごに
同棲生活にはお金がかかりますが、できるだけ「ある物は持ち寄って」生活をスタートさせましょう!
アレコレ揃えたくなる気持ちは分かりますが、同棲後の生活費が払えなくなってしまっては本末転倒ですよね。しっかりとお金の管理・気持ちの整理をもって同棲に踏み切って頂きたいです。