
便秘に慣れてしまうと、1週間以上お通じが来なくても平気になってしまっていませんか?排便は毎日あるのが正常とされているので、そのまま放置しておくのは危険です!大きな病気につながるかもしれませんよ。
また、便秘が解消されれば体重が激減すると考えている人が多いようですが、実際のところどうなのでしょうか?
今回は1週間以上長引く便秘を解消する方法と放置の危険性、さらに体重のことについても詳しくご紹介いたします。
目次
便秘が1週間以上続いてしまう7つの原因
1.水分不足
硬くコロコロした便しか出ずに悩んでいませんか?スルッとバナナのような便をスムーズに出すには、まだまだ水分不足かもしれません。お茶やコーヒー、アルコールなどをよく飲むという方も、利尿作用によって逆に水分不足になっている可能性があります。
2.筋力低下
筋力低下にも様々な原因があります。単純な運動不足をはじめ、姿勢や骨盤の歪みから筋力低下に繋がることも。筋力が低下すると臓器が下に行きやすく、いわゆるぽっこりお腹になってしまいます。こうして下垂した臓器に腸が圧迫され、便秘を引き起こすのです。
3.トイレをよく我慢してしまう
女性に多いのが、トイレをよく我慢してしまうことでです。外でトイレにこもるのは恥ずかしいといって我慢を繰り返すと、スムーズに出にくくなってしまいます。また、職業柄トイレに頻繁に行くことができないという人も多いでしょう。サービス業や接客業などでこまめに抜けることが難しかったり、そもそもトイレが近くにないので、どうしても我慢してしまうといったケースもあるでしょう。
4.食事制限ダイエット
短期的に痩せようと断食などを繰り返すと、便がたまらずに押し出すことができず、便秘になってしまうことがあります。また、油などを抜きすぎることで便が硬くなってしまうことも原因の一つです。特に何か1つのものを食べ続けるダイエットなどは栄養バランスが著しく悪くなるので、便秘になりやすくなります。
5.冷え性
特に女性に多いのが冷え性です。冷え性になると血流が悪くなり、基礎代謝が下がってしまいます。代謝が下がると胃腸の働きも弱まり、結果的に体の中に毒素を溜め込みやすくなってしまいます。便秘を改善する前に、冷え性を改善しないと根本的な改善につながらないケースもあります。
6.ストレス
職場や家でストレスを抱えていませんか?ストレスを受けると自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に働くようになってしまいます。このような状態が続くと大腸のぜん動運動が弱まったり、逆に過度に収縮することによって痙攣性(けいれんせい)便秘を引き起こしてしまいます。腸と脳は神経でつながっているので、ストレスを感じると影響を受けてしまうのです。
7.女性ホルモンの影響
生理前になると便秘がちになるのは、実は女性ホルモンが影響していました。生理前に分泌される黄体ホルモンは妊娠に備えた身体にするために、体内の水分量を維持しようとする働きがあります。これにより大腸の中の便の水分が減り、便秘になってしまいます。また、排卵後に妊娠した場合に備え、腸を動かす筋肉にも影響を及ぼします。そして腸のぜん動運動が減っていき、ますます便の排出が滞ってしまうのです。
便秘が1週間以上続いた時の解消法
以上のような原因を踏まえると、便秘の解消法は大きく分けて「食生活の改善」、「生活習慣の改善」、「運動不足の解消」の3つが挙げられます。
それぞれの対策をみていきましょう。
1.食生活の改善
当然ですが私達の身体は食べたもので構成されています。便秘を解消するためには、まず食生活の改善を行いましょう。
便秘解消には朝食が鍵
起床したばかりの胃は空っぽの状態なので、朝食をきちんと食べることで腸のぜん動運動を刺激します。また、朝食を食べる習慣がない、食べている時間がないという人は、寝起きにコップ1杯の冷水を飲むのも良いとされています。お腹が痛くなりやすいという人は、レンジでチンして白湯がおすすめです。
水分補給
起き抜けの水以外にも、日中も水分補給を心がけましょう。また、便秘解消に乳酸菌飲料やマグネシウムがたくさん入ったミネラルウォーターなどもオススメです。また、食事の際にもスープを取り入れるなどして水分を補給しましょう。食事にプラスするなら、野菜たっぷりの味噌汁やミネストローネなどがオススメです。逆に、赤ワインやコーヒー・お茶などはタンニンといって便を硬くする成分が含まれているので、飲み過ぎには注意しましょう。
2種類の食物繊維をバランス良く摂る
便秘解消には食物繊維が大切です!でも、食物繊維には2種類あるって知ってましたか?腸内で水分を吸着してくれる水溶性食物繊維と、便のかさましに役立ってくれる不溶性食物繊維の両方をバランス良く摂りましょう。プルーンや
納豆、ごぼう、オクラなどはどちらも含まれているのでオススメです。
善玉菌を増やす食べ物を摂る
腸内環境を良くするためには、善玉菌を活発にする必要があります。便秘解消に代表的なヨーグルトや、チーズ、ぬか漬け、キムチ、味噌などの発酵食品を積極的に摂ると、便秘解消につながります。
できるだけ決まった時間に食べる
できれば毎朝快便になりたいですよね。そのためには、食生活のリズム自体を規則正しくする必要があります。食べ物を食べてから消化、排泄されるまでには約25時間〜72時間かかると言われています。1日がかりで便が排泄されることを考え、食事のリズムも不規則にならないよう気をつけましょう。
2.生活習慣の改善
食事制限をしない
食事制限などの無理なダイエットを行うと便秘の原因になるため、バランス良く食べることを心がけましょう。また、仕事が忙しくよく食べることを忘れてしまうという人も、決まった時間に食べるよう意識をしましょう。
我慢しないでトイレに行く
便意を催したら我慢しないでトイレに行くようにしましょう。我慢は便秘の元です。また、出そうになくても朝はトイレに行く習慣をつけることも、便秘予防に効果的です。
ストレスをためない
仕事で嫌なことがあった時、家庭でストレスが溜まった時、きちんと発散出来ていますか?自律神経のバランスが乱れる前に、ストレスはこまめに発散しましょう。運動不足も一緒に解消するなら、スポーツなどの趣味があると気分も晴れて一石二鳥です。
冷え性を改善する
冷え性が便秘の原因になっている人は、まずは冷え性を改善しましょう。ゆっくりお風呂に浸かるなどして体を温め、普段からも体を冷やさないようにしましょう。食事では生野菜などの食べ過ぎは控え、体を温める根菜などの方がオススメです。また、冷え性に良いツボやマッサージなどで血行を促進しましょう。
3.運動不足解消
運動する
筋力低下が原因で便秘になっている場合は、運動不足を解消しましょう。ウォーキングなどの有酸素運動をして血行を促進、基礎代謝を上げ、胃腸の動きを活発化させるためには腹筋を鍛えましょう。便秘とぽっこりお腹を解消することができます。
腹式呼吸を取り入れる
大きく呼吸をすることで腹筋や横隔膜を刺激します。お腹を思いっきりへこませることでも腸が刺激され、排便がスムーズになります。しっかり行うことで自律神経のバランスも整えることができるので、ぜひ習慣付けましょう。
マッサージで腸を刺激する
仰向けになり、お腹を時計回りに「の」の字をかくようにマッサージしてみましょう。力みすぎずに、ゆっくりとリラックスしながら行うのがポイントです。30周ほど行うと良いでしょう。また、座ったままでできるマッサージもオススメです。やり方は簡単、姿勢を正して椅子に座り、お腹をへこませ、お尻をキュッと引き締めます。この状態で左右5秒間ずつ、ゆっくりと体をひねります。
それでも便秘が解消しない時は?
食生活や生活習慣を変えてみたけれどもそんなに即効性がない!今すぐ出したい!という人は、便秘薬を使って出しても良いでしょう。ただし使いすぎるとだんだん効かなくなってくる可能性もあるので、なるべく自然に解消するように上記のことは続けて頑張ってみてください。
便秘が1種間続くと起こる様々な体調不良とは?
便秘が1週間以上続くと体に様々な不調があらわれます。そもそも便とは老廃物ですから、本来なら出来る限り早く出すのが望ましい状態です。
長期間便が体内に存在するとやがて腐敗し、発酵が進んでいきます。すると善玉菌の力が弱まり、悪玉菌がウヨウヨ腸内を占領し始めるのです。こうして腐敗がさらに進んでいき、有害物質やガスが発生します。さらに身体はそれを何とかして体外へ排出しようと頑張るので、血液中に溶け出し、毛穴からも毒素を放出しようとします。では、具体的にどんな症状が出るのか見ていきましょう。
食欲がなくなる
お腹に食べ物が残っている感覚があり、食欲がだんだん減少していきます。
食後に軽い吐き気がする
がんばって食べてはみたものの、食後に吐き気を催すことがあります。また、吐き気までいかなくてもお腹がズキズキするような痛みに襲われることもあります。
体重が増える
溜まった便の重さが加算されるだけでなく、消化吸収が悪くなるので太りやすい体質へと変化していき、知らない間に肉付きがよくなってしまった、なんてことも。代謝が低下しているので不要な栄養素まで吸収するようになり、皮下脂肪として蓄えられていきます。
ぽっこりお腹になる
便秘が長期間続くとお腹が張ったような感じだけでなく、下っ腹がぽっこりしてきてしまうことも。本当はすっきりした洋服も着たいのに、気づけば着瘦せコーデばっかりになっていませんか?
肌荒れ、吹き出物
肌は脂っぽいわけでもないのに、なぜか吹き出物ができてなかなか治らないのは、便秘が原因かもしれません。外側からのケアよりも、腸内環境を整えることで劇的に肌が改善した!というケースも少なくありません。
口臭、体臭、おならがクサくなる
体内に溜め込んだ便が腐敗すると、口臭や体臭にまであらわれてしまいます。おならをした時に異様にくさいと感じるのも、腸内環境が悪化している証拠です。
足がむくみやすくなる
腸内環境の悪化からお腹が張るようになってくると、大腸に隣接している臓器も圧迫されてしまいます。するとリンパ液や静脈の流れも悪くなり、足のむくみにつながります。座りっぱなしや立ちっぱなしの仕事の人はさらにむくみやすいので、適度な運動やストレッチをしましょう。
肩こり、頭痛
意外かもしれませんが、便秘と肩こり・頭痛も関係があります。血行不良、血液の汚れ、自律神経のバランスの乱れにより肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。
イライラしやすくなる
体の中に溜まった毒素には有害物質が含まれ、この毒素の中にはアミン化合物という成分が含まれています。アミン化合物は自律神経に作用し、普段なら気にならないちょっとしたことでもイライラしやすくなってしまいます。さらに頭痛や肌荒れが同時に起こることでストレスが溜まり、イライラは余計に募りやすくなってしまうのです。
便秘が1週以上間続いたら病院へ行った方がいい?
便秘を放置すると高まる病気のリスク
そもそも排便は毎日あるのが正常とされていますので、1週間以上も出ない状態に慣れてしまうのは危険です。放置することによって、病気を誘発してしまうこともあります。
- 過敏性腸症候群
- 腸閉塞
- 大腸ガン
- 直腸ガン
- 卵巣嚢腫
- 子宮筋腫
など、他にも単なる便秘だと思っていた結果、病気だったということもあります。腹痛、腰痛、頭痛、嘔吐、血便などの辛い症状がある場合は、まずかかりつけ医に相談をしましょう。また、今まで便秘になったことがないのに突然便秘になった時なども注意が必要です。せっかく体が出してくれたサインを見逃すことなく、早めの対応を心がけましょう。
1週間も続いた便秘を解消すれば、体重は激減する?
よく痩せるためにあえて下剤を飲んだりする人もいますが、やはり便秘が解消されれば、体重は軽くなるのでしょうか?しかも1週間も溜め込んだものが一気に出れば、さぞやスリムになれるのでは?と期待している人もいるのではないでしょうか。
1週間続いた便秘を解消すれば1〜2キロ体重は減少する
さて、一般的に排出される便の量は1回あたり100〜200gと言われています。1週間便が出ていないとなると700g〜1400gです。食べた量にもよるので、便秘が解消されれば1〜2キロは減少すると考えてよいでしょう。
1〜2キロと聞いて、嬉しい!と思ったでしょうか?それともちょっとがっかりしましたか?いわゆる「激減」という数字ではないかもしれませんね。一気に出したからそれだけで3キロ5キロと痩せるのでは!?というのはちょっと無理がある数字なようです。例えば1週間で5キロ太ったから下剤で便秘を解消すれば元に戻るという考え方は危険ですので、正しいダイエットで計画的に痩せましょう。
下剤の乱用は危険!長引く便秘生活から抜け出したいなら
「便秘が1週間続くのはいつものことだから」、「一気に出して痩せたいから」という理由だけで、毎回便秘薬に頼るのは危険です。なぜなら薬に頼ってばかりいると腸は自分で働かなくてもいいのだと勘違いをし、サボってしまうようになるからです。
さらに、当然のことながら薬を使えば少なからず腸に負担がかかります。どうしても出ない時は仕方ありませんが、常用することのないようにしましょう。
便秘薬なしでは絶対出ない!という人はすでに腸が機能を失いかけ、ぜん動運動をしなくなっている証拠です。食生活や生活習慣から少しずつ見直し、マッサージや腹筋運動なども取り入れてみましょう。
さいごに
放置をすると病気の可能性も高まる危険性があると聞けば、一刻も早く解消したいですよね。1週間も続く便秘を解消すればぽっこりお腹は解消され、ウエストは簡単にマイナス2センチ程痩せられるでしょう。さらに吹き出物が改善したり、お肌のカサカサも改善するかもしれません。
便秘の種類によって効果のある方法は違うかもしれませんが、もしまだ試したことのない解消法があれば、実践してみてくださいね。内側からきれいになって素肌美人になりましょう!
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