
結婚したくない男性が増えているということは、女性にとっては見逃してはならない事実です。なぜなら独身希望の男性が増えてしまうことで、女性の婚期が遅れるというデメリットが、うまれるからです。晩婚化の原因と、現代に生きる未婚女性が、結婚できるようになるヒントをご紹介します。
目次
原因を知る前に、そもそも晩婚化って何?
2016年の厚生労働省の資料によると、平均初婚年齢は夫 31.1 歳、妻 29.4 歳との報告があります。一般的には、初婚年齢よりも結婚年齢が上がると、結婚が遅めだと捉えられるようになります。さらに晩婚とみなす年齢を調べてみたところ、35歳を境に晩婚化に見られることが多くなるようです。
晩婚化の問題は、女性が必然的に高齢出産になる割合が高いこと、少子化、高齢の親の介護など、さまざまなことが考えられます。また、結婚したい女性にとっては、男性の結婚に対する考え方の変化に伴い、結婚へのハードルが上がってしまうことも。
ところで、晩婚化になった理由とは何なのでしょうか。そこで晩婚化を招いている社会的な原因と、個人的な原因を探ってみたいと思います。
男の晩婚化|社会的な原因5つ
1.女性の年収がアップ
日本も女性管理職の登用など、女性が働きやすい社会になりつつあります。また、女性ならではの能力を活かして企業の業績につなげたいと考える男性経営者も増え、女性の能力が以前よりも、正当に評価されやすくなってきました。つまり女性従業員にとっては、年収アップにつながるということです。
企業としても即戦力のある女性が辞めてしまうのは、マイナスに。であるからこそ、能力の高い女性は、高いお給料で雇いたいと考えます。男性よりも高収入の女性が増えたことは、結婚したい男性にとって、結婚へのハードルが高くなると考える人も少なくありません。なぜなら、家族のために稼ぐ、一家の大黒柱としての役割が、果たせなくなるからです。
2.非正規社員男性の増加
男性よりも高収入の女性が増えている原因のもう一つは、男性の社会的地位の欠落です。以前は正社員になることが当たり前だった社会。しかし今では大卒でも、やむなく非正規社員にならざるを得ない状況に直面しています。そのため、お給料の面が不安定になり、貯金もほとんどない。
このような状況では、結婚しようという思いも、わきにくくなってしまうのではないでしょうか。そのため使えるお金は自分のためだけで精いっぱい、家族を養うなんて無理という考えを抱きやすくなります。
3.正社員でも不安定
非正規社員だけではなく、正社員でもリストラや倒産にいつ合うのかわからない時代。大企業でも買収や倒産ということが珍しくなくなり、正社員でも一生安泰ではないということは、多くのサラリーマンが感じています。
非正規社員と共通しますが、先々の経済的な不安から、結婚の道を選ばないほうが楽と考える男性も増えているのです。そのため、そこそこ年収のある男性なら、自分の趣味にお金を費やすなど、結婚以外の楽しみを見つけてしまうのも、想像しやすいですね。
4.生き方の多様な選択肢
結婚することだけが幸せではなく、趣味を楽しむことや旅行など、個人の自由な生き方が歓迎される社会では、必然的に結婚を選ぶ人も少なくなります。結婚をしていたら、一生働かなければならないという意識が強くなります。
一方で、サラリーマン人生だけでは嫌と考える男性もいるでしょう。そのため、結婚すると自分らしく生きられないことを危惧する男性は、結婚から縁遠くなってしまうリスクもあります。
5.ネット社会の人間関係
インターネットの普及により、ネット上の恋愛で満足をしてしまう人が増えたのも、晩婚化の原因です。SNSにアクセスすれば24時間、自分のタイミングで好きな書き込みができ、気持ちをメールで伝えることもできてしまいます。
一般的に会ってデートしてというより、コストもかからず効率的です。面倒な恋愛をするよりも、ネットで成り立ってしまうのであれば、そこに依存してしまう男性も少なからずいるでしょう。
男の晩婚化|個人的な原因3つ
1.恋愛が苦手、経験不足
次に晩婚化を招く、個人的な原因をご紹介します。恋愛が苦手で女性と話すのもダメという人は、恋愛結婚に向いていません。恋愛ではコミュニケーションが大切なため、口下手な男性は不利になります。また、もともと自分に自信がない男性は、頼りなく見えてしまいますね。
さらにスマホの多用が、コミュニケーション不足を招くとも考えられます。恋愛が苦手な上に、スマホをポチポチしていて会話に慣れていない男性は、女性とのデートも難しくなるでしょう。
2.失恋から立ち直れない
過去の恋愛を引きずっていて、元カノを吹っ切れていない男性もいるのが事実。男性のほうが女性より、過去の恋愛から抜け出せないことも多く、結婚への足かせになるリスクもあります。個人的に心の整理がつくまでは、新しい恋愛を避ける傾向にあるでしょう。
3.結婚は諦めている
冒頭で晩婚化と見なされるのは、35歳以上であると述べましたが、40歳以上の独身男性の中には、結婚を断念する人も出始めます。年齢的に断念していても、これから先よい彼女を見つければ、結婚したいと考える可能性も大です。タイミングによるところが大きいでしょう。
晩婚化解消のために…どうしたら結婚したいと思えるの?
女性は出産なども考えて、結婚したい年齢を意識してきたことは、昔からあまり変わっていません。一方で男性は、社会的な原因から、結婚をしにくくなったと考えられるのではないでしょうか。
つまり晩婚化は、男性が原因になっているということがいえます。だからといって社会の変化を嘆いているだけでは、女性はますます結婚しにくくなるでしょう。男性は結婚したら「一家の大黒柱として稼ぐ役割がある」と考える人は多くいます。実は、経済的に問題がなければ、結婚に踏み切りたいと考えている人も少なくありません。
今のような状況下で、結婚をするのであれば、女性が新しい役割を担うということを宣言すれば、OKなのです。昔からの流れでは、経済的に余裕ができた男性が覚悟を決めて、プロポーズをするということが一般的でした。それを、経済的に余裕がある女性が、男性を養うという覚悟を決めてプロポーズする、に変えてみてはいかがでしょうか。
もちろん、女性には出産や子育てという役割もありますので、そういった点で協力的な男性を探すことも必要になります。
男の晩婚化が進むなら…逆プロポーズ!
経済的に不安を抱えている男性に対し、「私を幸せにして」「お嫁さんになりたい」という言葉は、重荷に聞こえてしまいます。逆プロポーズは「私が○○する」というような、積極的なものをチョイスしましょう。以下3つは、イマドキの男性が結婚を躊躇する材料から解放するための、逆プロポーズ3選になります。参考にしてみて下さい。
1.「私も働いて家計を支えるから結婚しよう」
結婚しても変わらず働いてくれることは、男性にとっても安心です。家計を一緒に支える姿勢は、とても歓迎されるでしょう。家事の分担は半分半分ね、というようにお互いに対等な関係を心がけると結婚生活もうまくいきますね。
2.「どんな時も私はあなたについていくよ」
正社員でもリストラされてしまうリスクに、脅かされることもあります。どのような時でも彼女が支えていく覚悟を見せれば、安心して結婚できそうだと思う男性も多いでしょう。自営業の男性にも効果的です。
3.「ありのままのあなたが好き。結婚しよう」
恋愛が苦手なタイプ、趣味や自由を楽しむ男性に、結婚しても自分らしく生きることができそうだと思われるセリフです。もっと自由なら「浮気してもわたしのキモチは変わらないよ」という言葉もありますね。浮気はダメという女性よりも、心が広いなあと感じて、むしろ浮気をしなくなるかもしれませんね。
さいごに
結婚をするなら、男性に幸せにしてもらうという受け身的な姿勢ではなく、どのようにしたら結婚できるか積極的に考えてみましょう。
晩婚化の社会的な原因をすぐに変えることはできませんが、自分の状況を変えることは努力でできます。結婚を望む人は、早めに対策を練りましょう。